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山本隆弥(ytvアナウンサー)『山本隆弥の出発進行!!』

中継 19年目 神戸の朝

植村アナ、中谷アナのブログにもありますが、

先週金曜日の1月17日に

阪神淡路大震災が起きた日から19年目の朝を迎えました。

去年に続いて「1.17追悼の集い」が行われた神戸市の東遊園地から

中継を担当しました。


1.17を形作った約1万本の竹灯篭1本1本に

追悼のあかりが灯され、あたたかく神戸の街を照らす。

目を閉じ、手を合わせて祈りをささげている人

遺影や遺品を携えて竹灯篭をじっと見つめている人。

「もう19年が経った」と感じる人が多いと思いますが、

震災を体験した人達にとっては「まだ19年」。

震災の日から現在進行形で今も続いているんです。

来年の節目の20年目、25年目、30年目・・・。

被災された方にとっては、何年過ぎたかなど重要なことではありません。

時が流れても震災で傷ついた心は癒えることはないのです。


当時、小学4年生。関東に住んでいたため

私は震災を直接体験していません。

私が伝えていいものなのか。

説得力に欠けるのではないか。

多くの事を心の中で感じてしまいます。

しかし、震災を体験していない人だからこそ

取材して感じたこと、伝えなければいけないことが多くあると思います。

風化させないためにも震災を経験された方々の話に耳を傾け、

何かを感じ、吸収し、若い世代に語り継いでいくこと、

そして阪神淡路大震災で失われた

6434人の尊い命を無駄にしないためにも

震災で得た教訓を生かさなければならない。

今起きても不思議ではない大地震・災害に対し

意識を高く持つ必要があると改めて強く感じます。


竹灯篭に記された文字「忘れないで」

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だからこそ追悼行事を行うことに意義があるのだと

今年も現場で取材、中継を担当して感じました。

投稿者: 山本隆弥 日時: 2014年01月19日(日) |

アナウンサー