「中欧芸術探訪・プラハ編」
ウィーンから国際バスに乗ってプラハへ。4時間の旅です。
“世界で最も美しい街”と称えられるプラハは、他のヨーロッパの都市とは違い、2度の世界大戦でもほとんど被害を受けずに中世の街並みがそのまま残っています。
ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロック、ロココ、アールヌーヴォーまで、あらゆる建築様式の博物館の様なプラハは、街全体がプラハ歴史地区として世界遺産に登録されています。
まずは旧市街へ。
旧市街広場には旧市庁舎や天文時計、ティーン教会にキンスキー宮殿、チェコの英雄ヤン・フス像や作家フランツ・カフカの生家などが立ち並びます。
旧市街側の橋塔から見たヴルダヴァ川にかかるカレル橋とプラハ城。
橋の両側には30体の聖像彫刻が並び、最大のパワースポットとされています。
カレル橋から、歴代の王が戴冠パレードを行ったという王の道を歩いて高台にそびえ立つプラハ城へ。
歴代ボヘミア王の居城、プラハ城内の聖ヴィート大聖堂には、19世紀末から20世紀初頭にかけてのアールヌーヴォーを代表するチェコの国民的画家、アルフォンス・ミュシャ(チェコ語だと“ムハ”)が制作したステンドグラスが輝きます。
ミュシャ美術館へも。こぢんまりとした館内に、代表作ヒヤシンス姫、ジスモンダなどのポスターの原画やデッサン画、油彩画が展示されていました。ミュシャ特有の柔らかな色彩と曲線に癒されました。
最後にビールの年間消費量が世界一というチェコ発祥のピルスナービールと、ブドヴァル(英語でバドワイザー。日本ではアメリカのバドワイザーの方が有名ですが、こちらが元祖です。)も頂きましたが、ピルスナー・ウルケルは苦みとコクが深く濃厚、ブドヴァルも甘み苦み酸味のバランスが良く味もしっかりしていて、アルコール度数も高め、アメリカのバドワイザーとは別物です。
1000年の都、プラハの街をただ歩いているだけで、中世のおとぎの国にタイムスリップした様な気分を味わえました。