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小澤昭博(ytvアナウンサー)『小澤昭博のゴルフナビ』

「ミズノオープンコース紹介・後編」

ミズノオープンの開催コース「JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部」のあがり3ホールをご紹介しています。


後編は17番ホールと18番ホールです。


まずは17番ホール、445ヤード・パー4。





我々アマチュアにとってはやや距離のあるホールですが、男子プロにはそれ程長さを感じるホールではありません。


下見ラウンドでの私のドライバーショットは、俗にいう「ヒースラ(芯に当たらず飛距離の出ないスライスボールのこと)」となり、グリーン手前のエッジまでは残り200ヤード。ピンはエッジから10ヤードです。


エッジを狙った4番ユーティリティでのセカンドショットは狙いどおりのポジションに落ち、カラーからパターで寄せるつもりが運よくカップインしてバーディー!


このホールのポイントもやはりグリーンです。奥に縦長で、その中央部分がくぼんでいる変則3段グリーンとなっています。奥行きが43ヤードもありますから、このホールもピンポジションによって難易度が様変わりします。




最終日は難しいピンポジションになるでしょう。このパー4ではパーがマスト。流れを止めずに最終18番ホールへ繋げなければいけません。


そして最終18番ホール、552ヤード・パー5。





左サイドの、ティーグランドからグリーン横まで続く池が大きなプレッシャーをかけてきます。また常に吹き付ける横風がドライバーショットの難易度を高めます。


そして今年もセカンド地点の右側にはポットバンカーが待ち構えています。ティーインググラウンドから282ヤードのところに設けられている為、ロングヒッターはこのバンカーの存在がとても気になるはずです。





この日は左からの北風。プロならばフェアウェイの左サイドを狙って打てば、風に乗ってセンターに流れていきそうなイメージです。アマチュアの私はセーフティーに飛距離を落としたライナー性のショットを狙いましたが、プッシュアウトして右側のラフへ打ち込んでしまいました。


そこから一度フェアウェイに戻して、3打目の残りはエッジまで180ヤード。ピンはエッジから10ヤードです。左からの軽いアゲンストを考慮して5番アイアンを選択。会心の当たりでしたが、グリーンの一番奥までこぼれてしまいました。


グリーンの形状は把握しているつもりでしたが、行ってみて改めて驚きました。グリーン中央に大きなコブがある為に、奥からだと“コブを上らせてから下る”という難しいパットとなりました。




私の様なアマチュアがコブの高さまで計算して距離感を合わせられるわけがありません。案の定、3メートルオーバーし、あえなく3パットのボギー・・・。


ピンポジションにもよりますが、このコブを挟んでプロがどこを狙って乗せてくるか。コブの攻略がポイントになります。但し、距離的には2オンが可能ですから、プロの技術を持ってすれば、素晴らしいイーグルパットもお伝え出来るのではないかと思います。


個人的には、このホールの距離をもう少し短くしてパー4にすれば、もっとスリリングなフィニッシングホールになるのではないかと思うのですが。


かつての賞金王、伊澤利光プロも「パー5だとティーショットでレイアップするプロもいるが、パー4にすれば全員がドライバーで打ってくる。日本ツアーのレベルを上げるには、そういったコースセッティングも必要。」と話しています。


いずれにしても、様々なフィナーレが期待出来る18番ホールです。




白鳥もお出迎え。


~全英への道~ミズノオープンは、いよいよ明日開幕です。


30日(金)深夜3時3分~関西ローカルで、31日(土)16時~、1日(日)15時~全国ネットで、解説に牧野裕プロ、ラウンド解説高橋完プロ、佐藤信人プロをお迎えし、実況小澤でお伝えします。


優勝の栄冠は誰の手に渡るのか!?聖地・全英オープンへのチケットを手にするのは誰なのか!?


今年も熱戦を是非ご覧下さい!!

投稿者: 小澤昭博 日時: 2014年05月28日(水) |

「ミズノオープンコース紹介・前編」

いよいよ今週末、~全英への道~ミズノオープンが「JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部」で開催されます。


瀬戸内海を望むこのリンクスコースを吹き抜ける風が、毎年選手達を悩ませています。

これが一定の風ならば、その強さと向きへの対応もそう難しくはないのですが、ホールごとに風の強弱や向きが変わるので、ジャッジも簡単ではありません。これぞ、“全英への道”です。


先日行われた中継スタッフによる下見ラウンドでは、インコースのみ、ツアー選手の使用するチャンピオンティーからプレーすることが出来ました。


ちなみに私のインコースのスコアは1バーディー3ボギーの38。


ここではあがり3ホールの概要を、下見ラウンドでのプレーを通してご紹介します。


この日も、瀬戸内海からの強い風がコースを吹き付けています。


まずは16番ホール、池越えバンカー越えの200ヤード・パー3。





グリーンは左右に長い横長の形状で、左側3分の1が高台となる2段グリーンとなっています。この日のピンポジションは、2段グリーンの右側で手前から12ヤード。一番易しい位置です。


フォローの風を考慮し、私は6番アイアンでのティーショットを選択。ほぼ狙いどおりの球を打つことが出来、ピン奥6メートルにオン。2パットのパーでした。この右側の易しいピンポジションなら、8番アイアンで狙ってくる選手もいるでしょう。


但しピンが2段グリーンの上段となる左側に切られた場合、難易度が一気に上がります。恐らく最終日のピンポジションは左側になることが予想されます。


グリーンエッジぎりぎりの地点が狙いどころ。ピンから少しでも右にこぼれれば、2段グリーンの急な傾斜に流されて10メートルは右に転がります。それ程グリーンの左右では高低差があるのです。


更にグリーン手前にはバンカーがあり、左側はエッジまでの距離も長いので、キャリーをしっかり出さなければなりません。風向きにもよりますが、プロでも4番アイアンから6番アイアンぐらいの番手になるでしょう。


勝負のかかる、あがり3ホールの入口、16番ホールは難易度の高い戦略性のあるパー3です。ピンポジションにも是非ご注目下さい。


後編に続く・・・

投稿者: 小澤昭博 日時: 2014年05月27日(火) |

「柿谷選手にIV」

実力は勿論、ルックスも抜群の若手選手がずらりと揃うセレッソ大阪。今や試合会場だけではなく、練習グラウンドにも女性ファンが大挙して訪れ、その女性ファン達をもじって“セレ女”という言葉も出来るぐらいの盛り上がりです。


先日人気選手の一人、大阪出身の24歳、日本代表FWの柿谷曜一朗選手にインタビューしてきました。





柿谷選手、本当に飾らない好青年です!!


特別テレビカメラを意識することもなく、沢山の質問にも自然体のまま真っ直ぐに答えてくれました。


自分の信念をしっかりと持ち、それを実践してきているからこそ、答えにもぶれがない!


自分に自信があるんです。それでいて何の嫌味もない。柿谷選手の輝きはここからきているのでしょうね。


いよいよ明日12日にはブラジルワールドカップの代表選手も発表されます。


柿谷選手も「代表に選ばれたとしたら、自分に与えられた役割をしっかりと果たしたい。楽しんでやりたい。」と意気込みも十分です。


このインタビューの模様は明後日13日の“朝生ワイド す・またん”で詳しくお伝えします。


セレ女の方もそうでない方も“柿谷選手の飾らない素顔”、必見です!!


スポーツ・す・またんでは6月のワールドカップに向け、サッカー情報にも力を入れて行きたいと思います。


ちなみに、柿谷選手はゴルフも大好きとのこと。オフには是非、グリーン上で勝負したいものです。

投稿者: 小澤昭博 日時: 2014年05月11日(日) |

「ヒョンソン、3勝目!」

す・またんファミリーで弟分のキム・ヒョンソン(金亨成)が週末の中日クラウンズで日本ツアー通算3勝目を挙げました。





(1月のソニーオープンで)
 

先週PGAツアーで初優勝を飾ったノ・スンヨルに続いて、「痛ましい事故が続く韓国に良いニュースを届けたい!」と最終日は黄色いシャツで出陣したヒョンソン。





(セウォル号沈没事故による行方不明者の無事の帰還を願って韓国では黄色いリボン運動が広がっている。)


アメリカから凱旋2試合目の石川遼と、地元名古屋出身の近藤共弘との最終組は1万人近い大ギャラリーを引き連れてのプレーとなりました。


ヒョンソンは「凄いギャラリーですね!」とスタート前から余裕のある表情です。


最終日のフロントナイン、ヒョンソンは6番ホールまでオールパー。和合コース特有の風と固く小さいグリーンに全選手がてこずる中、見事なショートゲームでしのぎます。


迎えた7番ホールパー3。石川遼がオナーで先に打ったボールが右からの風に流されバンカーに掴まったのを確認したヒョンソンは、その風を読み切りピンそば50cmに付けるスーパーショット。この日初のバーディーを奪います。


ここで、同じ組の石川と近藤がダブルボギーと崩れ、優勝争いからは事実上の陥落となりました。


単独トップに立ったヒョンソンのライバルは、前の組で廻るI・J・ジャンと今野康晴の二人。この二人はこの大会の歴代優勝者であり、開催コースの和合を得意としています。


ヒョンソンも「ジャン先輩と今野さんがどこで追い付いてくるか気になっていました。」とこの二人を意識していたようです。


フロントナインを1アンダーでターンし、12番ホールではグリーン横からチップインバーディー!


12番は排水溝にボールが乗って、ルールに従いドロップしたのですが、「ドロップしたボールがラフの短い草に刺さった状態で、とても難しいアプローチでした。もう1回打てと言われても打てません。」と振り返った会心のチップショットです。


普通ならこれで優勝に向け一気に弾みが付くはずですが、実はこのバーディーでヒョンソンの気持ちが変化したそうです。


「あのバーディーを獲ってからの方が、優勝へのプレッシャーが重くかかってきたんです。リードは広がったんですが、自分のスコアが動いたことで気持ちもざわつきました。」と話してくれました。


不思議なものです。テレビ中継の解説では、「追う選手達が脱落して、ヒョンソンの気持ちを楽にさせてしまっている。だからヒョンソンのプレーが良い方に良い方に回ってしまっている。」と試合展開を分析していました。


ですが、トップに立つ当の本人にとってはあの一打が逆にプレッシャーになるのですから。重圧のかかる局面での心理状態は本人にしか分からないのです。


その後、15番、18番でも10メートルを超えるロングパットが決まり、最終的には4打差をつける圧勝劇でしたが、そこに辿り着くまでは決して楽な道のりではなかったそうです。


「先輩、私にはまだまだ課題があります。今日は優勝のプレッシャーがかかった中で、ボールコントロールが上手くいきませんでした。特に、ドローボールで狙ったショットが右に外れてしまいました。3日目までは気にもならなかった林やハザードが、優勝争いの展開の中では変に目に付き、気になってしまいました。まだまだやることが沢山あります。」


“勝って兜の緒を締めよ”


韓国にこの言葉があるかは分かりませんが、今年ヒョンソンが目標として掲げている「日本ツアー賞金王」と「世界ランキング50位以内」を実現する為に、ヒョンソンは更なるレベルアップを目指し、自分自身を律しています。


大阪に戻り、仲間内で祝勝会をしました。





(優勝トロフィーと記念のケーキを手にポーズ)



(右から、小澤、キム・ヒョンソン、ハン・リー、二人の所属先の勘定さん)


自分の祝勝会でもヒョンソンはお酒を飲みません。シーズン中はたとえ翌日試合がなくても、ヒョンソンはお酒を口にしないのです。


ヒョンソン、おめでとう!!本当にかっこ好くて、誇らしい弟です。

投稿者: 小澤昭博 日時: 2014年05月06日(火) |

アナウンサー