「女子ツアー開幕!」
先週、日本女子プロゴルフツアーが開幕し、私も第二戦、高知県土佐CCで開催された“ヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGAレディスカップ”の取材に行って来ました。
コースの眼下に太平洋が広がり、南国土佐ののどかな雰囲気に包まれています。
優勝はツアー2勝目の一ノ瀬優希プロ。2番ホールでボギーが先行したにも関わらず、その後も自分のペースを崩さずにスコアを伸ばし、酒井美紀プロとのプレーオフを制しました。
今回の取材でとても心に残ったシーンがありました。プレーオフで敗れた酒井美紀プロです。
酒井プロは16番ホールでバーディーを奪い、7アンダーのトップでホールアウトしている一ノ瀬プロに並んだのですが、直後の17番ホールで3パットのボギーを叩き、自らのミスで一歩後退・・・。
いたたまれなくなったのか、他のプロのホールアウトを待たずに、酒井プロは一人グリーンを離れました。酒井プロの姿を目で追いかけると、両手で頭を抱えた後、太平洋に向かって大きく深呼吸し、数分間微動だにしませんでした。
遠くの海を眺めて心を穏やかにしたのか、はたまた集中力を高めていたのか、いずれにしても乱れた心を落ち着け、勝負の18番ホールに向かう心の準備をしていたことは分かりました。
残念だったのは、テレビ中継でこの酒井プロのシーンが流れなかったこと。18番ホールのティーイングカメラは酒井プロに向いていたので収録はされていたのでしょうが、プレーオフが行われたこともあり、時間的な問題からカットされたのでしょう。
自分が伝えてだったらどうしていたか・・・とても考えさせられるワンシーンでした。
最後に大きく息を吐き、18番のティーグランドに向かう酒井プロの背中を追いながら、勝負の世界の厳しさを改めて感じました。
逃げ出したくなるほどの緊張感でしょうが、その緊張感を味わえることが出来るプロはわずかひと握り。プロとしてこれ程最高のステージはありません。
18番ホールで渾身のバーディーを奪い、プレーオフに進んだ酒井プロの姿に感動を覚えました。
さて、今年も読売テレビ共催の“スタジオアリス女子オープン”は4月11日(金)~13日(日)に開催されます。今年も素晴らしい大会となる様、中継スタッフ一同全力を尽くします。
来週、花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコースに下見ラウンドに行って来ますので、またブログでその模様やコースの見所などをご紹介したいと思います。