「来シーズンへ向けて」
少し時間が経ちましたが、今シーズンの日本ゴルフツアーの日程も終了しました。
最終戦の“ゴルフ日本シリーズJTカップ”では、宮里三兄弟の二男、宮里優作プロが涙のツアー初優勝を飾りました。
実は優作プロ、プロとしての優勝は初めてではなく、今年6月のローカル競技“九州オープン”で経験済み。
その九州オープン翌週の日本ゴルフツアー選手権で、早速優作プロの組に付き話を聞いたのですが、“優勝”を経験したことでの自信も付いたようでした。ツアーでの初優勝も期待していたのですが、やってくれました!!
そして何といっても今シーズンは、松山英樹プロの日本ツアー史上初となるルーキーでの賞金王や、片山晋吾プロの復活など、話題に事欠かないシーズンでした。
二年前、ハワイのソニーオープンで、予選落ちした当時アマチュアの松山選手と、最終日に一緒に小田孔明プロに付いて、あれこれ話しながらギャラリーをしたことが今では嘘のようです。
その時、66位で最終日を終えてパター練習をしていた韓国のノ・スンヨルの姿を見た松山選手が、「あの選手は誰ですか?」と私に尋ねてきました。私がスンヨルの戦歴や松山君と同級生だよということを簡単に説明し、「近い将来、ノ・スンヨルと松山君が世界の舞台で優勝争いをする日が必ず来るよ!!」と伝えると、松山選手は「今は(スンヨルに)負けてるな~。頑張ろう!!」とスンヨルにライバル意識を燃やしていたのですが・・・。
あれからわずか二年足らずで、ルーキーでの日本ツアー賞金王、世界ランキング23位(今現在)まで上り詰めるとは。私が想像していたよりもずっと早く、世界の舞台へ旅立って行きました。
す・またんファミリー・韓国支部からも日本ツアー賞金ランキング2位に弟分のキム・ヒョンソン(金亨成)と5位にパク・ソンジュン(S.J.パク)が入りました。
(左から、S・J・パク、キム・ヒョンソン、デービッド・オー)
弟達は「小澤先輩のおかげさまです!!」と言って帰国して行きました。シード権も無い頃から応援してきましたから、この躍進は嬉しい限りです。
帰国したと言っても、ヒョンソンはすぐにロイヤルトロフィーで中国へ飛び、それが終わって年明け早々にはタイに渡り、タイで行われるコリアンウインターツアーに参戦しながら長期の合宿です。
ソンジュンは日本ツアー終了後にすぐにアメリカに渡り、PGAの2部ツアー、ウェブドットコムツアーのクォリファイングトーナメントに出場して、6日間競技を25アンダー、3位タイで終え、見事来年の出場権を得ました。年明けからアメリカで合宿に入り、2月からウェブドットコムツアーを転戦するそうです。
松山英樹プロ、石川遼プロ、川村昌弘プロなどは年明けのPGAの事実上の開幕戦、ソニーオープンからツアー参戦です。彼らのシーズンは既に始まっています。
夢に向かってどんどん突き進んでいる彼らを見ていると、本当に羨ましく、頼もしく、私も励みになります。
今から来シーズンが楽しみです!!