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小澤昭博(ytvアナウンサー)『小澤昭博のゴルフナビ』

「チームジャパンの絆」

何から書いていいのか分かりませんが・・・ロンドンオリンピックでは本当に沢山の感動と勇気をもらっています!!


まず女子レスリング。


5月の国別対抗戦・ワールドカップで敗れたロシアのワレリア・ジョロボアを準決勝で破り、オリンピック三連覇という偉業を成し遂げた吉田沙保里選手、靱帯断裂という大怪我を押し切って出場し、同じくオリンピック三連覇を成し遂げた伊調馨選手、3度目の現役復帰から30歳で初のオリンピックに挑み、悲願の金メダルを手にした小原日登美選手。


吉田選手は国別対抗での負けを振り返り、「負けを知って色んな事を勉強させてもらい、気付かされた。」と言っています。屈辱を味わったからこそ吉田選手の気持ちもより強くなったのでしょう。吉田、伊調選手には是非とも、前人未到の4連覇を狙って欲しいです!!


また今大会、日本は団体戦でも素晴らしい成績を残しています。


体操男子団体の銀メダルを皮切りに、競泳メドレーでは男子が銀、女子が銅と男女揃ってのメダル。


特に北島康介選手の頑張りには驚きました。入江陵介選手から2位でバトンタッチした北島選手は個人100メートル決勝の時よりも早いタイム(個人100メートル決勝銀メダルの選手より速いタイムだったとか)で先を行く盟友ハンセンを追い抜き、1位に立って第三泳者の松田丈志選手に繋ぎました。


個人戦で惜しくもメダルを逃した北島選手に他の三人のメンバー達は、「北島さんを手ぶらで日本に帰らせるわけにはいかない。恩返しの思いで頑張ろう。」と誓っていたそうですが、最後までチームを引っ張ったのはやっぱり北島選手なんです。


その他、アーチェリー女子団体の銅メダル、フェンシング男子団体の銀メダル、バトミントン女子ダブルスの銀メダル、卓球女子団体の銀メダル、なでしこジャパンの銀メダルなど・・・。


フェンシングは団体として初、サッカーは女子チーム初のメダル。それ以外のアーチェリー、バトミントン、卓球は、それぞれの競技として日本初のメダルです!!!


特に、女子サッカーが不遇の時代から20年に渡って女子サッカー界を牽引し、オリンピック前に話を聞かせて頂いた澤穂希選手の、アメリカに2点のビハインドのまま迎えた後半の執念の攻撃は本当に感動しました。


最後まで絶対諦めない!という澤選手の素晴らしいシュート&アシストから反撃の1点が生まれました。澤選手のシュートは惜しくもディフェンダーにセーブされましたが、オリンピックへの全ての思いがあのシュートに込められていた様な気がしました。


そして大儀見優希選手への素晴らしいアシスト&得点に繋がったのです。女子サッカーがここまで強くなったのは、澤選手の功績が大きいと言っても過言ではないでしょう。


日本は何でこんなに団体戦で強いのでしょうか。


個人戦では惜しくもメダルを逃した選手でも、団体戦ではしっかりメダルを獲っています。チーム全員が心を一つにして力を合わせれば、個々の実力以上の力が本当に出るんです。


なでしこジャパンのメンバー達も強さの秘訣を「チームワークの良さ」だと言います。


改めてチームジャパンの絆の強さを感じました。


勿論メダルが全てではありませんが、選手達の頑張る姿が応援している私達にも勇気を与え続けてくれています。その陰にはきっと私達には想像もつかないような努力があります。それも含めての感動なのです。

競技を続ける人、引退する人それぞれでしょうが、どんな道に進んでもこれまでの努力、仲間の存在がこれからの人生で支えになるのは間違いありません。


さて、これからもサッカー男子3位決定戦、バレーボール女子3位決定戦、男子マラソンなど最後まで目が離せない戦いが続きます。オリンピック以外にもプロ野球、高校野球、全米プロゴルフもあって大忙し。


スポーツ、最高!!

日時: 2012年08月10日(金) |

アナウンサー