「コース改修のポイント」
ミズノオープンの開幕に先駆けて、中継アナウンサーやスタッフでコースの下見ラウンドをしたのですが、昨年よりもコース全長が39ヤード長くなり、より本場のリンクスコースに近づけようと、数ホールで更にコース改修が行われていました。
昨年イギリスへ初めて全英オープン(正式にはTHE OPEN CHAMPIONSHIP)を観に行きましたが、台風の様な雨風に、人の背丈ほどの草むらが生い茂る先にでこぼこにうねった狭いフェアウェイとグリーンだけというコース。本場は気候もコースも想像以上に過酷なものでした。
今回の改修で私が一番注目した点は、最終18番ホールのセカンド地点にポットバンカーが新設されたことでしょう。ティーインググラウンドから約280ヤードのところに設けられている為、ロングヒッターはこのバンカーの存在がとても気になるはずです。
“ポットバンカー”とは写真の通り、深い器のような形状をしたバンカーです。
前方の壁はちょうどウッド1本分の高さ。このバンカーに掴まったらサンドウェッジ以外のクラブは必要ありません。まず脱出することが最優先となります。しかも前方のアゴはほぼ垂直に立っている為、この壁にぶつけて再びバンカーに戻るというシーンも十分考えられるでしょう。大変興味深いポイントです。
ちなみに松山英樹選手ですら初めて練習した際は、前方のアゴに5回ぶつけ、6回目でやっと脱出出来たそうです。
今回の下見ラウンドでの私のスコアはバックティーからアウト40、イン38のトータル78。パットの調子が最高に良くてこのスコアですから、アンダーパーを出してくるプロ達の高い技術を改めて実感しました。
皆さんも是非、トッププロ達が18番ホールをどう攻めてくるのか注目して見て下さい!!