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小澤昭博(ytvアナウンサー)『小澤昭博のゴルフナビ』

「混戦!ミズノオープン最終日へ」

全英への道・ミズノオープンは明日最終日を迎えます!


この大会の上位4名と、日本ツアー開幕戦からこの大会までの通算賞金ランキング2位タイまでの選手(両方とも有資格者は除く)に全英オープンの出場権が与えられるとあり、メジャー出場を目指し選手達の思い入れも一層強い大会です。


最終日をトップで迎えるのはミズノ契約・大会ホストプロの上田諭尉プロとオーストラリア出身のブラッド・ケネディプロ。


上田プロは「勝ってミズノに恩返しがしたい」と意気込み十分。ブラッド・ケネディプロは日本ツアーに本格参戦して2年目ですが、このリンクコースが得意な様で昨年のこの大会でも好位置に付け全英の切符を手にしています。


そして1打差の単独3位にはこのブログでもお馴染み、私がツアーでキャディーを務める時のボスであり、プライベートでは弟分のキム・ヒョンソン(金 亨成)プロ。この3人での最終組となります。


上田プロは3日目のプレーが終わった後も、最後まで一人残ってパッテイング練習に取り組んでいました。勝てば26年ぶりのホストプロとしての優勝です。


ヒョンソンは「オザワさん、私は絶好調です!」と、いつもどおりのお決まりのコメントです。調子が悪くても常に前向きで、落ち込むことを知りません。日本ツアー初優勝なるでしょうか!?


更にトップから2打差の4位タイグループには谷口徹プロ、藤本佳則プロなど。3打差の8位タイグループにはミズノ所属・手嶋多一プロ、歴代チャンピオンのブレンダン・ジョンーズやドンファンなど、つわものがひしめき合っています。


最後まで目が離せない展開となるのは必至。


この混戦を征するのは、そして全てのゴルファーの憧れ、“聖地”への切符を手にするのは果たして誰なのでしょうか!?


明日24日(日)15:00~、読売テレビ・日本テレビ系全国28局ネットでお伝えします。


解説・牧野裕プロ、ラウンド解説・高橋完プロ、実況・小澤です。是非ご覧下さい!!

投稿者: 小澤昭博 日時: 2012年06月23日(土) |

「ミズノオープン大会初日」

ミズノオープンが開幕しました!!


初日はあいにくの雨。台風の影響で風も強く、選手達を悩ませました。


そんな中、ミズノ所属・契約のホストプロが頑張っています。


今大会には11人のホストプロが出場していますが、首位に上田諭尉プロ、1打差6位タイに手嶋多一プロ、さらに1打差10位タイに鈴木亨プロが付け、ホストプロとしての優勝を狙っています。


初日は、鈴木亨プロに付きラウンド取材してきました。


鈴木プロは今年46才、ツアー通算8勝のベテラン。「この大会には20年以上出場し、まだ優勝がない。参加プロの中で間違いなく優勝への気持ちが一番強いのが僕でしょう。優勝を恋焦がれてます!」とこの大会へ思い思いを話してくれました。


「これまでは寡黙にしながら勝つことが美学だと思っていた。でも、年齢を重ね若い頃のようにモチベーションをあげていくことが難しくなってきた。だからこれからは有言実行のスタイルに変えていきます。この大会優勝します!」と優勝宣言し、自分自身を鼓舞していました。


私が見ていても、ショット・パットともに好調。優勝への期待が高まります。


金曜日からは解説に牧野裕、ラウンド解説に高橋完プロをお迎えしてテレビ中継を行います。


22日(金)15:55~16:47 実況尾山アナ、読売テレビのみ関西ローカルで。


23日(土)16:00~16:55、24日(日)15:00~16:25、実況小澤、 読売テレビ・日本テレビ系・全国28局ネットでお伝えします。是非ご覧下さい!!

投稿者: 小澤昭博 日時: 2012年06月22日(金) |

「コース改修のポイント」

ミズノオープンの開幕に先駆けて、中継アナウンサーやスタッフでコースの下見ラウンドをしたのですが、昨年よりもコース全長が39ヤード長くなり、より本場のリンクスコースに近づけようと、数ホールで更にコース改修が行われていました。


昨年イギリスへ初めて全英オープン(正式にはTHE OPEN CHAMPIONSHIP)を観に行きましたが、台風の様な雨風に、人の背丈ほどの草むらが生い茂る先にでこぼこにうねった狭いフェアウェイとグリーンだけというコース。本場は気候もコースも想像以上に過酷なものでした。


今回の改修で私が一番注目した点は、最終18番ホールのセカンド地点にポットバンカーが新設されたことでしょう。ティーインググラウンドから約280ヤードのところに設けられている為、ロングヒッターはこのバンカーの存在がとても気になるはずです。




“ポットバンカー”とは写真の通り、深い器のような形状をしたバンカーです。


前方の壁はちょうどウッド1本分の高さ。このバンカーに掴まったらサンドウェッジ以外のクラブは必要ありません。まず脱出することが最優先となります。しかも前方のアゴはほぼ垂直に立っている為、この壁にぶつけて再びバンカーに戻るというシーンも十分考えられるでしょう。大変興味深いポイントです。


ちなみに松山英樹選手ですら初めて練習した際は、前方のアゴに5回ぶつけ、6回目でやっと脱出出来たそうです。


今回の下見ラウンドでの私のスコアはバックティーからアウト40、イン38のトータル78。パットの調子が最高に良くてこのスコアですから、アンダーパーを出してくるプロ達の高い技術を改めて実感しました。


皆さんも是非、トッププロ達が18番ホールをどう攻めてくるのか注目して見て下さい!!

投稿者: 小澤昭博 日時: 2012年06月20日(水) |

「松山選手今季初出場!」

今週木曜日に“~全英への道~ミズノオープン”が開幕します!!


アマチュアの松山英樹選手がこのミズノオープンで今季初めて日本ツアーに出場するとあって、注目の的になっています。


今日、早速その松山選手の練習ラウンドに密着してきました。


松山選手は台風の影響で強い風雨となった中、インコースを9ホール、アウトコースを数ホールプレー。昼食を挟み更に雨脚が強まる中、ずぶ濡れになりながら、入念にパッテイング練習を繰り返していました。


練習終了後インタビューもさせてもらったのですが、「今年初めてのツアー競技に何故この大会を選んだのですか?」という私の質問に、「この大会は全英オープンの出場資格がかかっているからです!アジア最終予選では最終ホールで自分の弱さが出て通過出来なかったので。」ときっぱり。


アジア最終予選では最終ホールにトリプルボギーを打ち、一度は手にしかけた全英オープンの切符を3打差で手放してしまいました。


「まずはこの大会4位以内に入って全英オープンの出場権を獲得すること。4位以内でも出来ることなら優勝を狙っていきたいです!」と、ツアー2勝目もしっかりと視野にいれています。


続けて「優勝する為には、ボギーを少なくすること。ある程度バーディーは獲っていけるので、無駄なボギーを減らすことが優勝の条件になると思います。」と優勝への意気込みも語ってくれました。


インタビューしていた私もとてもワクワクして来ました。いよいよ始まります!!

投稿者: 小澤昭博 日時: 2012年06月19日(火) |

「ツアー最少スコア&最年少優勝!」

とんでもないアマチュアが現れました!


日本女子ツアー初出場の韓国人アマチュア・キム・ヒョジュ(日本での登録名はキム・ヒョージュ)選手が、4日目の最終日に11アンダー・61というツアー最少スコアを出し、更に16歳332日でのツアー最年少優勝を果たしました。2位の佐伯三貴プロに4打差を付けての圧巻の優勝です。


このキム・ヒョジュ選手、韓国女子ツアーの今季開幕戦でも初日から4日間首位を守り続け、2位に9打差を付けての優勝を果たしています。


私もこの名門・六甲国際のコースは何度もラウンドしてきましたが、1ラウンドで11アンダーが出るコースではありません。


コースセッティングや使用ホールが違うとは言え、一昨年同じ六甲国際で行われた男子ツアー・パナソニックオープンでの優勝スコアは3日間(大会初日中止の為短縮)で−6だったぐらいですから。


私も休日に観戦に行って来たのですが、ヒョジュ選手はどんな状況でもバーディーが一番狙いやすいポイントに自分のベストショットのイメージを作りあげ、自信を持ってスイングしているように見えました。


特にそれは最終日の最終18番ホールのセカンドショットに凝縮されていました。


セオリーとして考えた時に、2位とは4打差があり、パーでも余裕の優勝という選手が、普通なら池ポチャのリスクのある左サイドは狙いません。


しかし彼女はバーディー狙いでよりピンに近い左サイドを攻めたのです。攻めた結果は左バンカーに入るミスショットでしたが、そこからパーセブで優勝を決めました。最後まで守りに入らない16歳のゴルフに度肝を抜かれました。


一つテレビ中継で残念だったのは、ヒョジュ選手が左バンカーに外した時に、実況アナと解説者が「これでLPGA記録の18アンダーはなくなりました。」と、バーディーの可能性がゼロであると言い切ってしまったことです。


これだけ乗りに乗っている選手なら、チップインバーディーをしてくる可能性はゼロではありません。これまでいくつもそういうシーンを私は見て来ています。もし私なら確率は少なくともバーディーの可能性に期待を膨らませられる様なシーンにしたでしょう。


そのプレーヤーの心理は本人にしか分かりませんが、私は少しでもプレーヤーの心理状況を理解する為に、アマチュア競技に出場したり、プロ選手のキャディーをさせてもらっています。


話しは変わりますが、観戦後、イ・ボミ選手ファミリーに夕食をお誘い頂き、いつもの焼肉たじま屋さんへ。





ボミファミリーも日本スタイルの霜降りのお肉に「チェゴ!(最高!)」と舌鼓を打っていました。


お店の大将の女の子のお孫さんがジュニアゴルファーなのですが、ボミプロからのボールと手袋のプレゼントにとても嬉しそうに目を輝かせていました。


今季初優勝したボミプロも、アマチュアながら記録尽くめの初優勝を果たしたヒョジュ選手も、これからのジュニアゴルファー達に大きな夢を与えている存在なのは間違いありません。


さて、いよいよミズノオープンが開幕します!コース紹介や選手情報、大会の状況などを現地から随時アップしていきます。

投稿者: 小澤昭博 日時: 2012年06月17日(日) |

「ツアー最速優勝!」

「やっと勝てた」


プロデビューから5戦目、メジャー大会でツアー最速優勝を果たした22歳のルーキーから出た言葉です。


藤本佳則プロの優勝は時間の問題でした。デビュー戦でいきなりの単独7位。第二戦・つるやオープンでの予選落ちを除いては、出る試合出る試合で優勝争いをしているのですから。


現在賞金ランキングも藤田寛之プロに次いで2位。今後賞金王争いにも絡んできそうな、ルーキーとは思えない見事な戦いぶりです。


これ程強気な藤本プロでも、「自分を支えてくれた色々な人に恩返しが出来ると思ったら涙が出てしまった。」と初優勝のホールアウト後アテスト会場に向かう途中で、一人涙をこぼしていました。


そんな藤本プロと先日行われた第4回JOYXOPENのプロアマでお会いしました。




朝一番、私が阪神OBの矢野燿大さんと一緒に練習場で練習をしていると、藤本プロが300メートルぐらい先から私達の所まで挨拶をする為だけに走ってやって来ました。


東北福祉大の大先輩である矢野さんに対する礼儀なのでしょうが、その実直な人柄も彼の魅力です。矢野さんも「今じゃ野球部とゴルフ部では格が違うんだけど。野球部にも気を遣ってくれるんだね・・・。」と笑っていらっしゃいました。


ツアーのオープンウィークとあって、この日のプロアマには藤本プロの他にも伊澤利光プロ、小田孔明プロ、小田龍一プロ、S・K・ホプロ、宮里聖志プロ、宮里優作プロなどのトッププロ達がこぞって出場していました。


私もアマチュアとして参加させて頂いたのですが、前半は35の1アンダー。昼ご飯を食べながら気分良く、トッププロ達にスコアを報告しました。


しかしこのまますんなり終われないのが私。後半に43と大叩きしてしまい、結局トータル78・・・。


私を良く知っている兄弟子の伊澤利光プロからも「やっぱりね!優勝のプレッシャーかかっちゃったら弱いよね。オザは本当に分かりやすい。学生時代から全く変わらないね。」と言われる始末。


私のスコアは今一つでしたが、トッププロの皆さんやゲストの方々と一緒に楽しい一日を過ごしました。

投稿者: 小澤昭博 日時: 2012年06月10日(日) |

「澤穂希選手に独占IV!」

先日のす・またん!スポーツでもお伝えしましたが、ロンドンオリンピックを控えたINAC神戸レオネッサの澤穂希選手に直撃インタビューして来ました。





(写真掲載にあたっては、関係各所の了承を得ています)


化粧品のCM会見後に貴重な時間を頂いての、YTV独占インタビューです!


私事で恐縮ですが、16年前のアトランタオリンピックに、私の妹が澤選手と日本代表のチームメイトとして一緒に出場しており、その時の話なども聞かせてもらいました。


当時の遠征先のホテルでは妹と澤さんが同部屋になることが多く、妹が澤さんに色々とご迷惑をかけていたようです。


当時澤選手は17歳。代表最年少で、初めてのオリンピック出場にとても緊張したそうですが、私の妹によると、最年少ながら何事にも物怖じせず、堂々としていながらも謙虚で、皆から妹分としてとても可愛がられていたそうです。


アトランタから16年経った今でも、なでしこジャパンの戦力としては勿論、精神面でも“大黒柱”として無くてはならない存在であり続ける澤選手は、本当に日本の“ほまれ“です。


インタビューの中で澤選手は、「もし代表に選ばれたら、ベテランのベテランとして、プレーで後輩達を引っ張って行きたいです。勿論、一番輝く金メダルを取れるように頑張ります。す・またんタオルも必ずロンドンに持って行きます!」と宣言してくれました。スタジオにも是非遊びに行きたいとのこと。


放送されなかった中でも、澤選手のとても印象的なこんな言葉がありました。


「100回やれば出来る事を99回で諦めるのが一番勿体ない。」


まだ女子サッカーが恵まれた境遇ではなかった時代から日本代表選手として20年にも渡り、私達には想像も出来ない努力をしてきた澤選手を正に象徴する言葉ではないでしょうか。


私の妹も澤さんも、サッカーを始めた当時は日本の女子サッカーを取り巻く環境は整っておらず、男子チームに所属して男子選手と区別なく一緒に練習や試合をしていました。


また、今でこそ女子サッカーにも協会からの支援が行われるようになりましたが、不景気などによるチームの相次ぐ廃部でプレー継続を断念した選手も少なくありません。


ここに至るまで、澤選手がどれ程女子サッカーの発展の為に尽力してきたかを考えるだけでも頭が下がります。


昨年、なでしこジャパンは悲願の”世界NO1”の称号を手にし、ロンドンオリンピックでは追われる立場になります。世界が「打倒日本」で向かって来るでしょう。これまで以上のプレッシャーもあると思いますが、ロンドンでも堂々と澤選手らしく輝く姿が見たいです!!

投稿者: 小澤昭博 日時: 2012年06月04日(月) |

アナウンサー