「90回大会終わる」
全国高校サッカー選手権90回大会、千葉県代表・市立船橋高校が9年ぶり5度目の全国制覇で幕を下ろしました。
私は準決勝第一試合千葉県代表・市立船橋高校VS大分県代表・大分高校の一戦を実況。
今大会は節目の90回大会ということで、過去の名勝負、チーム、選手、監督などを振り返りながら実況しました。
ただたんに過去を振り返ったのではなく、先人達の苦労や努力、素晴らしさを100回大会にまで繋いで欲しいという思いからそうさせていただきました。
新しいものにだけ目を向けていては間違いなくこの大会は衰退していきます。
決勝戦は千葉県代表・市立船橋高校VS三重県代表・四日市中央工業の名門同士の対戦。
前半開始1分に四日市中央が1点を先制し、激しい展開のゲームになるかと思いましたが、そのまま試合は動かずにアディショナルタイムへ突入。
試合終了間際、市立船橋が1点を返して同点に追い付き、試合は延長戦へ。そして、延長後半5分に市立船橋が勝ち越しゴールを決め、2−1で土壇場からの逆転優勝!!
“市船”という看板を背負い、「勝って当たり前」というプレッシャーの中、「最後まで絶対に諦めない!!」という本当に高校サッカーらしい、素晴らしい戦いを見せてくれました。
決勝戦で私は優勝インタビューを担当しました。
就任一年目で見事チームを優勝に導き、選手としても1994年度大会に優勝を経験している朝岡隆蔵監督は「選手達の心あるプレーに感動しました。選手に感謝の言葉しかありません。」と話し、
エースで主将、決勝戦で劇的な2得点を決めた和泉竜司選手は、「監督やBチームでもチームをまとめてくれた色々な選手に感謝したい。市船は全員が強い意志を持っていて、最後まで諦めずに泥臭くサッカー出来るチーム。」と話しました。
余談ですが、和泉選手は明治大学への進学が内定しているそうです。また一人、頼もしい後輩が増えます。
今大会も選手達から沢山の感動と勇気を貰いました。90回大会の名に相応しい、本当に素晴らしい大会でした。
願わくば、100回大会まで携わっていたいな・・・。と言ったら、関係者に嫌がられるでしょうか!?