< 「組み合わせ決定!」 | メイン | 「京都の紅葉」 >
「全48校出揃う!」
11月27日(日)、全国高校サッカー選手権・静岡県大会決勝、静岡学園VS清水商業という伝統校同士の一戦を取材に行って来ました。
(静岡県・日本平アウトソーシングスタジアム)
試合は清水商業・主将の風間宏矢選手(元日本代表で現サッカー解説者、同校OB風間八宏さんの御子息。)が1得点2アシストの大活躍。
清水商業が3−0と夏の高校総体準優勝の静岡学園を下して11年ぶり12回目の全国大会出場を決め、これで全48代表校が出揃いました。
(ハイレベルな素晴らしい一戦!)
清水商業は、名波浩、川口能活、小野伸二ら多くのプロ選手を輩出し、選手権大会でも3度の全国優勝を誇る伝統校ですが、学校再編統合により2012年度末に閉校予定となっています。
今年度で勇退が決まっている大瀧雅良監督も「節目で校歌を聞いて退職できるなんてこんな幸せな男はいないです。」と感無量の様子。
実は今大会の地区大会では波乱が続いています。
夏の高校総体・全国優勝の神奈川県の桐蔭学園が初戦の準決勝(シードで準決勝から登場)で敗退したのを始め、同大会で全国準優勝の静岡学園、ベスト4の島根県の立正大淞南や千葉県の流経大柏、ベスト8の大阪桐蔭、群馬の前橋育英が地区大会で姿を消しました。
他にも、昨年度選手権全国優勝を果たした兵庫県・滝川第二、過去優勝経験のある滋賀県・野洲など全国選手権大会でも上位にくると思われていた強豪校が地区大会の準決勝や決勝でことごとく敗退しており、各地域で伏兵と目されていたチームが全国へ勝ち上がっているのです。
このことからもどの地域でもチーム力が拮抗し、全体的なレベルが上がってきていると言えるでしょう。
静岡大会の決勝会場で取材中「小澤さん!」と聞き慣れた声に呼び止められたのですが、声の主は地方大会決勝戦で敗退した強豪校の一つ、島根県・立正大淞南の南健司監督でした。
「今日は選手達を連れて強豪同士の対決を見に来ました。来年に向けて新チームはスタートしてるんです。」と。
前日開催された市立船橋VS流経大柏の千葉県大会決勝と、静岡県大会決勝を見る為に、島根県から選手達を引き連れて来るバイタリティーに驚きました。
“選手権全国大会で優勝を狙うチームはこれだけレベルの高いプレーをするんだ“ということを実際に見せておきたかったそうです。
きっと選手達も悔しさを噛みしめながら自分達に何が足りなかったのかを学び、来季へ闘志をみなぎらせているはずです。
全国大会へ進んだ代表校には、地区大会で敗退したチームの気持ちを忘れずに、思いっきり熱く溌剌とした戦いを繰り広げてくれることを期待しています!!