「悪いコンディションの中でこそ光るプロの技」
マスターズGCレディースの2日目(土曜日)を取材して来ました。
ここ数年、関西で開催されるこの大会を取材していますが、この日は一番難しい一日になったのではないでしょうか。
今年は芝の生育に必要な雨量も多かったことなど、どのコースでもラフの丈を長く設定できるため、この試合でも例年よりラフの丈が長めに設定されていました。
それに加え、試合途中から雨が降り、風が強く吹き、最後は落雷により試合がサスペンデッドとなる悪天候。
ラフにボールが掴まれば、水分を含んだ重たい芝に手を焼きます。
そんな難しい状況だからこそ、トッププロの技を随所に見ることができました。
女子プロゴルファーの皆さんのフェアウエーウッドの扱いの巧みなこと。
ラフに少々沈んでいる程度なら上手くボールを払ってナイスショットを放ちます。
長く賞金女王に君臨した不動裕理プロなどは、ラフに深く沈んだ状況でも3番ウッドを持ち、ボールにクラブヘッドを上手くぶつけ距離を稼いでいました。
男子プロならば、ラフからアイアンで打ってフライヤー(ラフから打ったボールが通常の飛距離以上に飛んでいくこと)をかけることができますが、これにはラフの抵抗に負けないパワーも必要になります。
コンディションが整った状況でのバーディー合戦もギャラリーを魅了しますが、難しいコンディションの中で、トッププロが苦しみながらも見せてくれる素晴らしい技には「これぞプロ!」と惚れ惚れしてしまいます。
さて今週は、男子ツアーが兵庫県で開催されます。ここでも目を凝らしてプロの技を学ばせてもらいます!