「パナソニック・オープン」
日曜日、滋賀県の琵琶湖カントリー倶楽部で行われたパナソニック・オープンの取材に行って来ました。
この試合は日本ツアーとアジアンツアーの特別協力により、両ツアーの賞金加算対象競技となっており、アジア太平洋各地域のアマ・プロのトッププレーヤーが出場する、まさにアジア太平洋NO1を決める大会。
今年からタイやインドでも予選大会が行われ、より国際色豊かな大会になりました。
アジアNO1の座に輝いたのは、今大会アジアンツアー枠で出場した地元滋賀県在住の平塚哲二プロ。
この大会の優勝で、アジアンツアーの賞金ランキング1位に踊り出し、「賞金王を狙って行きたい。」と。
また日本ツアーの賞金ランキングでも1位の石川遼と約850万円差の5位に付け、W賞金王も夢ではありません。
平塚プロの強さは何と言っても、負けん気、根性が表に出るプレースタイルに象徴されます。
今年も日本ツアーを拠点にしながら、時には気温40度という東南アジア各国を転戦する心身の強さ。
今大会最終日のバックナインでは、上がり3ホールの粘り強さに目を見張りました。
11番でセカンドショットが入るスーパーイーグルもありましたが、16番で3メートルのバーディーパットを沈め、17番は決して易しくないバンカーからパーセーブ。そして最終ホールの3メートルのパーパットをねじこんだシーンが全てを集約していました。
平塚プロの沖縄やグアムの合宿に私も合流させてもらったことがあるのですが、平塚プロはとても丁寧にスイングの基本を教えてくれました。
一番印象に残っているのは、平塚プロのアドレスは、体とボールの距離が信じられない程近いことです。
私も平塚プロがアドレスした位置にそのまま足の位置をセットして構えてみましたが、あまりの近さに私は「この位置じゃとても打てないよ・・・」ともらしてしまいました。
あのアドレスだからこそ、プロが一番嫌がる「左に曲がるミス」を極力防ぐことが出来るのだなと、身をもって知りました。
またこのブログで前々回に、練習の様子を紹介したキム・ドフン(金 度勲)も2位に付けました。
炎天下、数時間にも渡り黙々と練習していた成果が早速出たのでしょう。
ホールアウト後に話を聞くと、「18番ホールはチップイン・バーディーです。今日はラッキーでした。特にパターが良かったです。」と照れたように話していました。
「チュカエヨ!(おめでとう)」と言葉をかけると、本当に嬉しそうに「カムサムニダ(有難うございます)」と握手をしてきてくれましたので、2位の結果もさることながら、そのプレー内容に手ごたえを掴んだようです。
この結果が単なるラッキーではなく、あの努力の賜物であると私は確信しています。
今シーズンもあと残り3分の1、最後まで日本と韓国のトッププレーヤーのせめぎ合いは続くことでしょう。