「サントリーレディース」
兵庫県の六甲国際ゴルフ倶楽部で行われた、サントリーレディースオープンに行って来ました。
震災の影響もあり、女子ツアーの取材は今シーズン初!
ホストプロの宮里藍選手も2年ぶりに出場するとあって、わくわくしながら会場に足を運びました。
今回は、トッププロのプレーを観戦することよりも、若手選手や有望アマチュアを数多く見ることに主眼を置きました。
オールジャパンに名を連ねているアマチュア選手も参戦していましたが、皆一様にキレの良いスイングをしていることに感心しました。
私も昨年10月に、オール関西テレビアマチュアの決勝ラウンドでこのコースをプレーしましたが、高麗芝と洋芝が混在したラフに毎ホールてこずりました。
トップアマの選手は私のように毎度毎度ラフには打ちこみませんが、それでも時々この芝にてこずるシーンを見ていると、「やっぱりこうなるんだよなぁ・・・」と不思議な親近感を覚えました。
優勝したのは昨シーズン賞金女王、通算6勝目、今季2勝目の韓国出身アン・ソンジュ。1打差で有村智恵、李知姫(イ・チヒ)を振り切りました。
途中有村が単独首位に立ちましたがソンジュが追い付き、勝負は最終ホールまでもつれ・・・結局有村がボギー、ソンジュがパーセーブで決着が付きました。
今大会は公式戦の4試合以外では唯一の4日間競技。真の実力が問われる大会です。
これまで通算7勝を挙げている有村ですが、未だ4日間競技では勝ったことがありません。一方のアン・ソンジュは5月に4日間競技の公式戦「ワールドレディスチャンピオンシップ・サロンパスカップ」で勝利をあげるなど、4日間競技が得意の様子。
体力、精神力で少しだけアン・ソンジュが勝ったのだと思います。ここから今後の有村プロの課題が見えてくるのではないでしょうか。
またアン・ソンジュは東日本大震災の際には真っ先に1千万円の義援金を寄付し、韓国から日帰りで募金活動に駆け付けるなど、人柄もとても素晴らしい選手。国籍を越えて今シーズンも日本女子プロゴルフ界を引っ張って行く存在になることは間違いないでしょう。
それからこの大会はギャラリープラザの飲食店がとても充実していて、毎年それも楽しみのひとつにしています。ギャラリーのツボを完璧に掴んでいるプラザの構成などは、これもまたトーナメント作りの勉強になりました。