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「オーガスタから日本に勇気を」
ゴルフの祭典と呼ばれ全世界のゴルファーが憧れる「マスターズ」で、19歳の二人のサムライが健闘し、日本に大きな勇気をくれました。
一人は言うまでもなくトータル-2、20位Tで終えた石川遼プロ。そしてもう一人はアマチュアの星、松山英樹選手。トータル-1、27位Tという好成績で“ローアマ“として、日本人で初めてマスターズで表彰され、銀杯を受け取りました。
その快挙を達成した松山選手は現在、宮城県仙台市にある東北福祉大学2年生の19歳。昨年10月のアジア・アマチュア選手権で優勝し、今大会の出場権を獲得しました。
東日本大震災により大学が被災したことから、松山選手は今回の出場を大変悩んだと言います。しかし、自分が頑張ることで被災地を少しでも勇気付けられればと、右の袖に日の丸を縫いつけて戦いました。
今年1月のハワイ・ソニーオープンでじっくりと松山選手のプレーを観て、話を聞かせてもらいましたが、「竹を割った」という表現がぴったりとあてはまるような受け答えで、プレースタイルもそのまま、躊躇なくそして臆することのない爽快なプレーでした。
攻撃的なゴルフでバーディーを量産する魅力は勿論ですが、あの大舞台で簡単にボギーを打たないショートゲーム(小技)のセンスと、精神的な粘り強さが松山選手の最高の武器ではないでしょうか。
今大会のホールアウト後、「出場させてもらったことに感謝する。帰国したらボランティア活動をやりたい。」と語った言葉の通り、清廉で実直な印象も受けました。
石川遼もまた、マスターズで獲得した賞金9万3200ドルも含め、今シーズンの賞金全額の寄付も明言しています。
大会前の公式会見では「被災地で冷静に行動する日本人を見て、日本人であることを誇りに思った。被災地と繋がっているという思いを持てば100%の力でプレー出来る。スポーツの持つ無限の力で、これまで恵まれた生活をしてきた恩返しをしたい。」と語り、この偉大な19歳を世界中が讃えたと言います。
復興に向け日本が一丸となっている強い思いを、若い二人の手によって、世界に印象付けられた大会だったのではないでしょうか。
今週末、いよいよ日本男子ツアーも開幕します!!