「女子ツアー開幕!!」
2011年の日本女子プロゴルフツアーの開幕戦、「ダイキンオーキッドレディース」が今年も沖縄で開催されました。
24回目の歴史ある大会ですが、これまで連覇したプロがいないという珍しい大会でもあります。
オフの間、今シーズンの課題として取り組んできたことを試合の中で試す初めての場ですから、練習と同じようには行かないこともあるでしょうし、試合という緊張感はやはり試合の中でしか味わうことが出来ません。
そんな点も連覇が生まれない理由ではないでしょうか。
ただし日本人選手にとって、そんな悠長なことも言っていられないのが女子ツアーの現状です。
昨年のこの大会の優勝者は、韓国のアン・ソンジュ。
ソンジュの優勝を目のあたりにし、私は昨年のブログで「女子ツアーの中に男子選手が入ってプレーしている雰囲気」と書きました。とにかくその飛距離と攻撃的なゴルフに度肝を抜かれたのを今でも鮮明に記憶しています。
ソンジュは開幕戦で見せたプレーをシーズン通して見せ続け、来日1年目にして賞金女王の座を手にしました。
そして今年の開幕戦の覇者は、同じく韓国のパク・インビ(朴仁妃)。
じつは、アン・ソンジュの影に隠れていたものの、昨年この大会で2位に入ったのがやはり日本ツアー1年目のパク・インビでした。
この選手、実は2008年の全米女子オープンを19歳の史上最年少で制した実力者。昨季は米ツアーと両立し日本には14試合しか出場していないのに優勝2度、10位以内8度と驚異的な結果を残し、日本ツアーの賞金ランキング5位。
今年も米ツアーとの掛け持ちの為、日本ツアーへの参戦は15試合程とのことですが、日本女子ツアーを引っ張って行く存在になることは間違いないでしょう。
今日のパク・インビ、圧巻はラスト9ホールの勝負強さでした。
それまで優勝争いを演じていた選手達がことごとく勝負所で崩れていく中、ただ一人崩れる気配を見せませんでした。
彼女の実力が明らかに一歩抜けていることは、この日のプレーを見るだけでも明白です。
かろうじて佐伯未貴が2位に入ったものの、3位タイにやはり韓国のシン・ボベと昨年韓国賞金女王で日本ツアー初参戦のイ・ボミ、5位にシン・ジエ(申智愛)と韓国勢が並び、その勢いはとどまるところを知りません。
最終日首位でスタートしながら10位タイに終わった藤田幸希。ホールアウト後に悔し涙を流した気持ちを忘れないで欲しいです。
「初戦にしてはまずまずの結果が残せました」などというコメントを出すような選手がいなかったことを信じ、日本人選手達のこの後の奮起に期待しています!!
読売テレビが中継のスタジオアリスまであと1カ月です。