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小澤昭博(ytvアナウンサー)『小澤昭博のゴルフナビ』

「ポーラとソンジュ」

昨日、兵庫県で開催されている「マスターズGCレディース」の初日を取材してきました。

全米女子オープンゴルフを制したポーラ・クリーマーが参戦している事もあり、初日から会場には沢山のギャラリーが詰めかけていました。


そのポーラ・クリーマー、予選ラウンドの組み合わせは、現在日本女子ツアーの賞金女王レースを独走するアン・ソンジュ、読売テレビで中継した今年のスタジオアリス女子オープンの覇者・有村智恵との同組。


かつて、シーズンオフのスキンズマッチでポーラ・クリーマーのプレーを実況したことがありますが、とにかくドライバーからパターまで何を打っても同じリズム。狙ったラインを外すことがなく、その正確なショットには驚かされました。


昨日の大会初日はそのショットの精度に微妙にズレがあり、いまいちリズムに乗り切れていないように見受けましたが、とは言うものの、そのズレというのも僅かなもので、やはりクリーマーを見るにつけ「世界のトップのショット」には惚れ惚れするばかりです。


一方のアン・ソンジュも、昨日は上手く流れを作れていないようでしたが、それでも正確性に加え、男子ばりのヘッドスピードから繰り出されるドライバーショットの飛距離には凄みを感じました。


おそらくアン・ソンジュの飛距離なら、500ヤードのPar5は2オンのチャンス。ほとんどのPar5でバーディーを獲る可能性が高いので、Par5が4つあれば、それだけで4アンダーが狙えます。


アンの爆発的なスコアは正確なロングドライブから生まれていることは間違いありません。今後、怪我やアクシデントでもない限り、しっかり賞金女王の座を掴むでしょう。


韓国の話しをすると、楽しそうな笑顔で受け答えしてくれるアン。先日は男子ツアーの話しにもなり、「ベ・サンムンは2年連続で韓国の賞金王を獲得してるんだから、キム・キョンテ(金 庚泰)に負けずにもっと頑張って欲しい!」と同胞の選手にエールを送っていました。


現在、日本ツアーの賞金ランキングは、男子はキム・キョンテ、女子はアン・ソンジュがトップに立っています。


いよいよ賞金王レースも佳境に入りますが、日本の選手達も韓国選手達のハングリー精神に負けないように、奮起してもらいたいです。

投稿者: 小澤昭博 日時: 2010年10月23日(土) |

アナウンサー