「石川遼のメル友」
このブログでも再三紹介させてもらっている韓国の新鋭ノ・スンヨル(盧 承烈)選手(19)が、パナソニックオープンに出場しました。
今シーズン、スンヨルのプレーを生で観られるのはこれっきりかもしれないということで、最終日にじっくりとスンヨルに付いてそのプレーを観戦してきました。
最終日はトップと2打差、逆転優勝を十分に狙える好位置からのスタートでしたが、ティーショットのコントロールがいま一つで、バーディーチャンスのシーンを数多く作れませんでした。
結局2バーディー・2ボギーでスコアは伸びず、最終成績はトータル−2の8位タイ。優勝スコアには4打及びませんでした。
去年9月に観戦に行った韓国オープンで、初めて彼のプレーを見た時の衝撃は今でも忘れません。素晴らしくキレの良いスイングに、パッティングやアプローチの繊細なフィーリング。「間違いなく大器だ!」とそのゴルフに一目惚れしました。
あれから1年が経ちましたが、そのスケールが一回り大きくなったように感じました。
あの時は「来年は日本でプレーしたい」と話していたスンヨル。今シーズン、私はスンヨルの日本ツアーでの活躍を誰よりも楽しみにしていましたが、3月に欧州ツアーで優勝を果たし、日本を経由せずに世界の舞台に羽ばたいて行きました。
私はこのノ・スンヨルを必ずや近い将来、アメリカツアーで優勝を飾る逸材、メジャーチャンピオンも夢ではない大物だと見ています。
ある女性ギャラリーがスンヨルのスイングを見て「あの選手の打ち方、女性みたい」と話していましたが、とにかくスイングによどみが無くてしなやか。
恐らく、色白でまだあどけない顔立ちも女性的に映る要素なのかもしれません。
今回スンヨルのお母様も韓国から応援にいらっしゃっていて、
「スンヨルさんは素晴らしいプレーヤーですね」と声をお掛けすると、「いえいえ、石川遼さんの方が凄いですよ」とご謙遜の様子でした。
そのスンヨルに年内の日本ツアー参戦の予定を聞いてみると・・・
「たぶん、この試合だけだと思います。」と言った直後思い出したように「あっ、ダンロップにも出場するかもしれません。」とのこと。
実力、容姿共に人気が出ること間違いなしのノ・スンヨル。是非とも注目してみて下さい!
ちなみに同じ歳のライバル、石川遼とはメル友だそうで、お互いを励まし合っているとか。二人は一体何語でメールしているのでしょうか?