「ニューヒーロー誕生!!」
先週末に行われた
「~全英への道~ミズノオープンよみうりクラシック」。
雨で3日目が中止になりましたが、今年も素晴らしい大会に
なりました。
勝ったのは昨年12月にプロに転向し、ツアー参戦5戦目ルーキーの
薗田峻輔プロ。ニューヒーローの誕生です!
この薗田峻輔プロ、石川遼プロの杉並学院高校の2年先輩で、
石川プロが目標としていた存在。薗田プロは石川プロの活躍を見て
「あいつに出来るなら俺にも出来る」と思っていたそうですが、
厳しいプロの世界に直面し、すぐにそんな思いは打ち砕かれたとか。
彼のプレースタイルを少し紹介すると、とにかくあの大きな体から
放たれる飛距離はツアートップクラスです。
そこに、柔らかさも備わっていて、スイングに力感はあるのに、
力みがまるでありません。アイアンのコントロールなどには抜群の
センスを感じます。
そして、ツアーで戦う上で一番重要なパッティングも言うことナシ。
以前、このブログでもご紹介させていただいた、韓国のノ・スンヨル(19歳)、そして石川遼と同様の‘輝き’を放っています。
いずれ世界に大きく羽ばたいて行くことでしょう。
石川プロは薗田プロの優勝を会場に最後まで残って見届け、
「先輩の優勝は僕もとても嬉しい」とスコア提出所の前で
がっちり抱き合いました。
あまりにもBIGになり過ぎた後輩からの思いがけない祝福に、
薗田プロの涙も止まりませんでした。
余談ですが実は薗田プロ、現在明治大学の3年生で、私のゴルフ部の
後輩にもなります。
後輩石川プロの大活躍を見て心機一転、学生ゴルファーから
今年プロに転向。試合前にはわざわざ私のところまで
「先輩、よろしくお願いします!」と律儀に挨拶に来てくれました。
石川プロに追われる立場から追いかける立場になった薗田プロ。
その心の中には複雑な思いもあったに違いありませんが、
同じ土俵に立った以上、もうそんなことは言っていられません。
「いつかは遼を追い抜きたい」というその言葉の先には、
偉大な後輩の背中をしっかりと見据えていることでしょう。
明治大学ゴルフ部の一OBとしても、薗田プロのこれからの活躍に
大いに期待しています。