「うつむくな、ふりむくな、関一イレブン!!」
関大一高が惜しくも、
PK戦で敗れ決勝進出を逃しました。
試合には負けましたが、
勝負では決して負けていなかったと思います。
前半で青森山田高校に2点のリードを許し後半に入り、
試合残り時間5分を切っても得点が返せないまま。
これで万事休すかと思われた試合残り時間1分に待望の1点目。
勢い付いた関大一高はロスタイムに入り2点目を返し、
終了間際わずか数分の劇的なゴールで同点に追い付いたのです!!
選手たちは決して諦めていませんでした。
最後まで必死にボールを追う姿に、
私もリポートをしながら胸が熱くなりました。
そして、その姿は沢山の方に夢と感動を与えたのではないでしょうか。
高校サッカーの中継に携わってもう18年になりますが、
これほど胸が揺さぶれた大会は初めてです。
今大会、関大一高のリポートを続ける中で、
練習は勿論、ミーティングにも参加させて頂いて、
人生の先輩として選手達に偉そうな話しもしましたが、
選手達から色々な事を教えられたのはむしろ私の方でした。
選手達のひたむきな姿が私に忘れていたものを思い出させてくれ、
私自身初心に帰る事も出来ました。
みんなが一つになって力を合わせれば、
それぞれが持っている力の何倍もの力を発揮できる。
高校生達が内に秘めている可能性は計り知れません。
大阪大会でも優勝候補に名前があがっていなかった彼らが
ここまで戦う事が出来、そこで学んだ事は、
これから長い人生を送って行く中で、必ずや大きな自信、
心の支えになると思います。
それがあればどんな壁にぶつかっても
きっと乗り越えて行けるでしょう。
宿舎に戻り、みんなで集まる最後のミーティング。
もう涙はありませんでした。
PK戦のシュートを外し責任を感じる選手、
憧れの国立でプレー出来ず落ち込む選手、
サポートスタッフとして大会期間を全うした選手、
それぞれ表情は違いますが全員で目指した方向に間違いはなし!
うつむくな、ふりむくな、胸を張れ、関一イレブン!!
堂々と上を、前を向いて大阪に帰って来て欲しいと思います。
決勝は山梨学院大附属高校VS青森山田高校。
いずれが勝っても初優勝。
1月11日12時キックオフです。
私達中継スタッフも最後まで心を込めてお伝えします。
是非ご覧ください!!