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小澤昭博(ytvアナウンサー)『小澤昭博のゴルフナビ』

ド根性!さくら!

横峯さくらが今季最終戦で年間6勝目を挙げ、日本女子ツアー史上、最高獲得賞金額を記録して、初の賞金女王に輝きました。

今季33試合に出場し予選落ちはゼロという素晴らしい安定感。
平均ストロークは堂々の1位。文句なしの完全制覇です!!

最終戦のサンデーバックナイン(最終日の最後の9ホール)のゴルフは圧巻でした。

15番ホール、パー4のセカンドショットは、もう数センチで直接カップインというスーパーショット。

グリーン手前のマウンドにあたり、ラフを抜けてのピンソバでしたから、勝利の女神を味方に付けたショットといってもいいでしょう。

ここをバーディーとするともう流れは完全に横峯プロに。
5打差をひっくり返しての見事な逆転優勝でした。

私が横峯プロと始めて言葉を交わしたのは、今から7年前。
高知県のローカルオープン競技「グリーンフィールオープン」の
会場でした。

私は、その試合の中継実況アナウンサーとして高知入り。


当時、横峯プロは明徳義塾高校ゴルフ部に在籍する女子高校生でしたが、男子の、しかもプロの試合に出場してきました。あの小柄な体で男子プロと同じチャンピオンティーからラウンドして、確かスコアは「75」であがったと記憶しています。

その力強いプレーとは裏腹に、とてもシャイな様子で、私の取材にお母さんの隣にぴったり寄り添いながら恥ずかしそうに受け答えしてくれたのを思い出します。


これは最近横峯プロのお母さんとお話しして分かった事なのですが、実はその7年前の試合の日、横峯プロは39度近い熱があったそうです。

当然お母さんは大会出場を反対したそうですが、横峯プロはどうしても出場したいと反対を振り切り、発熱など物ともせずに男子プロ顔負けのゴルフをやってのけたのです。

このプロ根性をアマチュア高校生の時から持っていたのですから驚きです!!


横峯プロが頂点に上り詰める事が出来たのも、センスや技術は勿論ですが、この根性があったからこそ。

まだまだ伸び盛りの23歳、横峯さくらプロが来季、賞金女王としてどんなプレーを見せてくれるか楽しみにしています!

日時: 2009年12月01日(火) |

アナウンサー