「帰ってきたマルちゃんスマイル!!」
丸山茂樹プロが10年ぶりに日本ツアー10勝目を挙げました。
丸山プロがアメリカのPGAツアーに渡ったのは2000年。翌年の01年から02年、03年と3年連続優勝、日本人史上初の3勝を挙げアメリカでもその名を轟かせました。
怪我に悩まされ、ここ数年は思うような成績が残せていませんが、どん底になっても丸山プロの心が折れる事はありませんでした。
丸山プロとは高校生だったジュニア時代に出会い、それ以来の付き合いです。私より一学年下の後輩ですが、丸山プロは私を「あっちゃん」、私は丸山プロを「マル」と呼び、同級生のような関係でした。
当時からあの人懐っこいマルちゃんスマイルはそのままで、世界的に有名になった今でも相変わらず「あっちゃん、あっちゃん」と満面の笑みで寄って来てくれます。
一番印象深いのは、私が大学4年生の時の「朝日杯全日本学生」。冬の大学日本一を決める大会で、私とマルは初日の組み合わせが一緒になりました。
私とマルの勝負は?と言えば、テーショットで30ヤードも開くような有様で、全てにおいて雲泥の差がありましたが、その前週に行われたプロツアーの「太平洋VISAマスターズ」で最後までプロを相手に優勝争いを演じ、日本中のゴルフファンを沸かせたマルと一緒に回れるという事だけで、私はただただ興奮し、幸せを感じていました。
そのたぐいまれな才能や強い精神力を目の当たりにし、「プロの中でもトップに立つのはこういうレベルの選手なのだな。」とまざまざと見せつけられた一日でした。
先日久しぶりに食事をした時には「40歳を迎える今年は転換期。体は最悪の状態だけど、今は我慢してこつこつと積み上げていくしかない。」と語っていました。
マルの一番の強さは、どんな状況になっても絶対に勝負を棄てないところ。
10年ぶりの優勝スピーチで涙ながらに語った、アメリカで味わったという挫折。一度プライドを棄てて、どん底から泥臭く這い上がった丸山プロは、今までよりもっともっと強くなって帰って来ました。
不惑を迎えたこれからの丸山プロのゴルフが楽しみでなりません。
マルおめでとう!!!