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尾山憲一(ytvアナウンサー)『スポ根劇場尾山の大将』

ボクシング

最後の聖戦(2)   2014年04月25日(金)

最後の聖戦(1)   2014年04月24日(木)

見逃すな!~ボクシングダブル世界戦~   2014年04月22日(火)

浪速のショー   2013年12月03日(火)

ボクシングあれこれ・・・   2013年09月18日(水)

長谷川穂積世界前哨戦   2013年04月25日(木)

長谷川選手再び世界へ!   2012年12月11日(火)

残念無念…   2011年04月09日(土)

ビフォーアフター   2011年04月08日(金)

復興支援チャリティーバウト!   2011年04月03日(日)

2人の世界王者相次いで陥落…   2010年05月10日(月)

おめでとう!   2010年02月09日(火)

新世界王者誕生!   2010年01月12日(火)

今年‘一番翔け上がる’男   2010年01月06日(水)

崇高なるベルト   2009年12月19日(土)

希望の光が後押し!   2009年12月18日(金)

家族パワーもらったぞ!   2009年12月17日(木)

しんどい誕生日…   2009年12月16日(水)

俺は1000%!   2009年12月15日(火)

挑戦者は自信満々…   2009年12月15日(火)

世界王者長谷川穂積の1日   2009年12月13日(日)

準備万端!   2009年12月05日(土)

成長!   2009年11月30日(月)

苦渋の選択   2009年10月27日(火)

区切りの一戦   2009年10月21日(水)

脱・おじさん???   2009年07月27日(月)

す…凄すぎる…   2009年07月16日(木)

準備万端!   2009年07月13日(月)

勢揃い!   2009年07月12日(日)

怪物登場!   2009年07月09日(木)

決戦まで1週間   2009年07月07日(火)

マスクのネタ   2009年06月04日(木)

関西ボクシング界の明と暗…   2009年04月14日(火)

圧勝!   2009年03月13日(金)

明日決戦!   2009年03月11日(水)

成立!   2009年03月10日(火)

挑戦者と初顔合わせ   2009年03月09日(月)

女子ボクシング   2009年02月16日(月)

終息&開始のW宣言!   2009年02月08日(日)

男やねぇ~   2009年02月03日(火)

い…痛っ   2009年01月27日(火)

防衛戦決定!   2009年01月20日(火)

子供の力は無限大   2009年01月05日(月)

5年ぶりのジョー   2008年11月25日(火)

しばしの休息…   2008年01月12日(土)

ハードル越えた!   2008年01月09日(水)

調印式にて揃い踏み!   2008年01月09日(水)

初対面   2008年01月08日(火)

王者は余裕なのか???   2008年01月06日(日)

世界一のクリスマスプレゼント   2007年12月23日(日)

ふと思った…   2007年10月26日(金)

世界王者のスパーリング   2007年10月25日(木)

ダブル世界戦決定!   2007年10月19日(金)

すっきりしないっすね…   2007年10月18日(木)

果たして問題解決となるのか?   2007年10月16日(火)

最後の聖戦(2) ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

(1)からの続き・・・


今回の世界戦をボクシング人生の集大成と位置付けていた長谷川
事前の取材でもその覚悟とこれまでとの違いを発信していた


10回防衛したバンタム級はファンや周りで応援してくれた方のため
フェザー級で頂点を極めた時は今は亡き母のため
そして今回のスーパーバンタム級は自分自身のため


母のためにフェザー級のタイトルを奪取し、
それを失った時にすでに燃え尽きていたとも聞くが、
今回は【自分が本当に強いのか?】【本当にボクシングが好きなのか?】
【本当に満足できるのか?】【相手は王者でなく過去の自分】


3年間、待ちに待った世界戦は究極の自己満足な戦(いくさ)と考えていた



疲れが取れにくい、体重が落ちにくい、ケガをする…
世界戦ができなかった3年間、長谷川は寄る年波とも戦っていた


09年からタッグを組んでいる管理栄養士と綿密な計画を立て、
食事内容、単なるミネラル補給だけでなくナトリウム入りの水分補給、
ケガ防止のためコラーゲンの摂取、いつもより早めの減量など、
やれることは全部やった


「ケガなくリングに上がれることがすべて」
山下会長のこのひと言が物語っていた


しかし、すべて順調に進んでいたリズムが唯一狂わされたことがあった


今回はいつもの慣れ親しんだWBCではなく、
新しく日本でも認められたIBFという団体での世界戦
IBFのルールとして、前日計量だけでなく翌朝の当日計量も義務付けられていた


定められた時間まで、
スーパーバンタム級リミットの55.3kgから
+10ポンド(4.5kg)以上増やしてはいけない


これまでも過酷な減量を強いられてきた長谷川
今回は順調に体重は落ちたが、その後の安堵感がまったく違った
「慣れないっすね・・・勘弁して欲しいわ」この第一声は本音だろう
本来ならゆっくりと体重を戻し、心と身体を休めつつ翌日の決戦への準備をするはずが
食事後、半身浴を2回もするなど若干ペースを乱された



***********************************


山下) 「どうや?マルチネスのパンチどうや?」
長谷川)『硬いっすね』


これが大観衆に見守られて始まった決戦の第1R終了後の最初のやり取りだ


2Rダウンを奪われた後のインターバル
山下) 「これで緊張とれたんちゃうか?」
長谷川)『うんうん』とうなづく


6R終了後、運命の7Rへ向かう直前
山下)「俺達これまでもこんな場面何回も経験してきたやんか!諦めるなよ」
長谷川『あきらめません…』



残念ながらレフェリーに止められたが、
直前の言葉通り、長谷川は最後の最後まであきらめなかった


事前取材のインタビューで長谷川はこんな発言をしていた
『ボクシングを見に来る人が何を見たいか?というと
人間味あふれるボクシングだと思うんです。
(12R)36分に自分の人生を戦っているような…
36分に自分の人間性が出ていると思っている』


鳴り止まなかった大きな拍手
永遠に続きそうだった長谷川コール
涙を流したファン


結果は22分20秒…(7R 1:20 TKO負け)
36分とはいかなかったが、長谷川穂積の生き様は万人に伝わったのだ


日本のエースとしてバンタム級で君臨していた頃、長谷川はいつも強い相手と戦っていた


ただ、強い相手だからこそ最初の頃は判定も多かった
それは長谷川が距離を取るタイプ(アウトボクサー)だったのもある


このリアルなボクシングは玄人受けしたが、万人受けにはやや遠かった
そこで長谷川はKO(倒すこと)を追及した
バンタム級6度目の防衛からは5試合連続KO防衛を果たした
フェザー級へ転向後はパワーをつけた


その後、バンタム10回防衛・2階級制覇と栄華を極めたが、
逆にこのことで、長谷川は原点を忘れることになった
本来はスピードを生かし、打たせないで打つスタイル
それは頭ではわかっていても身体と本能が許さなかった


ただ、本能のままに打ち合い敗れた姿を誰も非難しなかった
もちろん、ただ勝つためだけならばアウトボクシングを徹底していたはずだ



【ボクシングが好きだって再確認できた』
前日計量をリミットでパスした直後の囲み取材で話したこの言葉
この時点ですべてを超越したように思った


まだ何も発表されていないがおそらく引退する方向だろう


勝って、静かに、グローブを置いて欲しかった…


敬称略

投稿者: 尾山憲一 日時: 2014年04月25日(金) |

最後の聖戦(1) ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

最後の聖戦


インディージョーンズのことではありません…


昨夜、約12000人のボクシングファンで埋め尽くされた超満員の大阪城ホール


鳴り止まなかった大きな拍手
いつまでも続きそうだった長谷川コール
涙を流していたファンもいた


ここ大阪城ホールは、97年11月
浪速のJOEこと辰吉が下馬評を覆して3度目の世界王者となった聖地。
豪打の王者相手に勝てば3階級制覇となる長谷川にとっては格好の舞台が整った


序盤は距離をとって打ち合わず、ポイントをとりながら、
中盤以降チャンスがあれば勝負に出るというのが今回の陣営の作戦だった


が…


2R
闘う男の本能がそれをさせなかった


ロープを背に打ち合ってしまった長谷川は
王者の強烈なパンチを受けダウンを奪われる


その後、不屈の闘志で盛り返すも、
偶然のバッティングによる出血…蓄積されたダメージ…
ポイントではリードしていたが、7R1:20レフェリーが試合を止めた…



会場は一瞬静まり返ったが、誰もため息をつくファンはいなかった


その後、大きな拍手が沸き起こったのだが、
まず始めに拍手をしたのが、リングサイドで息子の勇姿を見届けた父だった
息子にボクシングの道を授けた元プロボクサーだ


そして、長谷川がどんな時も忘れていない家族の存在
長谷川がどれだけ打たれても視線を一切逸らさなかった


あくまでも想像の域を脱しないが、おそらく
「これが最後になるから、ちゃんと見届けてくれ」
というようなことが告げられていたのだろう。


妻は
「もうやめて!とも思ったけどいい試合でした。やるだけやったと思います。
どんな結果になろうとも、私は最後まで見届けるつもりでしたから」
と振り返った。



辰吉は大阪城ホールで伝説を創った
長谷川は大阪城ホールで伝説に終止符を打った


どちらもテレビ中継に携わることができた。
感謝したい



(2)では事前取材や当日のラウンドリポーターで得た生の声を綴りたい


敬称略

投稿者: 尾山憲一 日時: 2014年04月24日(木) |

見逃すな!~ボクシングダブル世界戦~ ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

アナウンス部HPタイムラインではその都度投稿しましたが、
いよいよ明日、ボクシングダブル世界タイトルマッチが大阪城ホールで行われます。


バンタム・フェザーに続き、3階級制覇を目指す長谷川穂積は、
IBFスーパーバンタム級王者キコ・マルチネスと対戦。
リミット55.3kgの計量をパスしました。



これまでだと、これで明日の決戦を待つのみとなるのですが、
IBFでは当日計量もあり、
リミットより約4kg以上オーバーしてはいけないルールとなっているんです。
まだまだ油断できません…







メインイベントはWBCバンタム級王者:山中慎介の防衛戦。
今回の挑戦者は同級3位のシュテファーヌ・ジャモエ(ベルギー)
この両者も一発で計量をパス。神の左が炸裂するのを待ちましょう!

ダブル世界戦の直前の試合を務める
元世界フェザー&スーパーフェザー王者:粟生隆寛も、
3階級目となるライト級での3階級制覇への前哨戦に気合い十分。
アニキと慕う長谷川、ジムメイト山中へいい流れを作ってくれるはずです。






公開練習での長谷川のシャドーとミット打ち。
あまりに早くてスマホカメラではちゃんと撮れませんでした…


敬称略


約12000人の大阪城ホールは超満員の予定です!


放送は、明日19:00~ytv日本テレビ系列にて放送。
【長谷川戦】
解説:浜田剛さん&飯田覚士さん
実況:鈴木アナ・赤リポ:上重アナ・青リポ:尾山
【山中戦】
解説:飯田覚士さん&西岡利晃さん
実況:中野アナ・赤リポ:上重アナ・青リポ:本野アナ(ytv)
【粟生戦】
解説:セレス小林さん
実況:上重アナ・リポ:尾山
【大阪帝拳:中澤戦】
解説:セレス小林さん
実況:本野アナ(ytv):リポ:尾山￿

投稿者: 尾山憲一 日時: 2014年04月22日(火) |

浪速のショー ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 





テレビカメラの前でインタビューを受けているこの選手は、
以前も当ブログで紹介した大阪帝拳の中澤奨選手です。


12月1日IMPホールで行われたデビュー2戦目でもKO勝利。
デビューから連続KO勝利を飾りました。


この中澤奨選手は、
辰吉丈一郎さんに憧れてボクシングを始めた経緯もあり、
【浪速のショー】とも呼ばれています。


興国高校~東京農業大学
アマチュアタイトル6冠&92勝のキャリアがあります。
昨年のロンドン五輪を目指していたものの夢叶わず、
大学を中退してプロ転向したのです。


この流れは、
今、日本で一番強い世界王者であろう井岡一翔選手とまったく同じ。
(井岡チャンピォンは08年北京の逃してのプロ転向でした)




いつの日か、この赤コーナーに君臨する世界王者になって下さいね!


ただ、この日、足が揃ってしまった不運もありましたが、
タイ人のノーランカーの不用意なパンチをもらい、
プロアマ通じて初のダウンを喫してしまいました。


周りからは
「あの辰吉でもデビュー2戦目にダウンしてるんや!」
と言われていましたが、これは要反省でしょうね・・・


世界王者になって、過去を振り返った時に、
「そんなこともあったなぁ~」
と笑い話になるといいね!


ちなみに、その時の試合は、
12月15日(日)16:30~
G+のダイナミックグローブ中継内でダイジェストで放送されることになりました!
是非ご覧ください!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2013年12月03日(火) |

ボクシングあれこれ・・・ ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

本日、兵庫県西宮市に新しいボクシングジムがオープンします!




WBC世界名誉王者:西岡利晃さんが後進を育成します!




始めはアマチュアのジムとしてフィットネス中心ですが、
いずれはプロ加盟して、西岡会長の下、世界王者を世に送ることでしょう!


この写真は今月5日に行われたジム開きの様子です。
ラスベガスで世界のベルトを防衛した男とは思えないくらい緊張してました…


さて、日本ボクシング界、全国的にみると、
ロンドン五輪の村田選手の見事なKOデビュー等が話題になりましたが、


関西では・・・


ここ数年、若干低迷していた大阪帝拳ジム。
あの辰吉丈一郎選手に憧れて小さな時からジムで練習していた
「辰吉チルドレン」が今やプロボクサーとして活躍しております。


★中澤奨(20歳)
→ アマ6冠(高校4冠)含む通算92勝と有望な選手がデビュー
8/24見事に1RTKO勝利を飾りプロ人生スタート!


★京口竜人(22歳)
→ 2011年の全日本新人王。すでにプロで10戦していてまだ負けなし。
練習不足が否めず8/24は引き分け・・・でもこれが薬になるはずです。


★池水達也(20歳)
→ 8/25はKOこそならずも完璧なボクシングを見せ、西日本新人王を獲得。
この後、中部(名古屋)と九州の選手を倒せば全日本決勝へ進み、
全日本のタイトルも獲得できるであろう逸材です。


★川西友子(26歳)
→ OPBF東洋太平洋女子スーパーフライ級王者で、
8/25メインイベントで初防衛に成功。
女子らしからぬテクニックで1RTKO勝利。
普段は愛らしくとてもボクサーに見えない女子ボクサーです。




中澤選手の応援団が着用していたTシャツです。


興国高校~東農大(中退)~プロ転向
先日WBA世界スーパーフライ級を防衛し、
年末には3階級制覇を狙う井岡一翔選手と同じような道を辿ろうとしています。


将来、期待のもてる選手が順調に育っています。




そんな中、本物の辰吉チルドレンである
辰吉選手の次男の寿以輝(じゅいき)さんが、
いよいよ本格的にボクシングをやります。


先日プロテスト受験資格の17歳に達し、
順調に減量にも取り組んでおります。
おそらく年末を視野にプロテストを行い、
無事に合格できれば来年のどこかでプロデビューの運びとなります。


8月末にすまたん特番に出演して頂いた時には
「辰吉丈一郎の息子ではなく、寿以輝の父が丈一郎と言われるようになる!」
と意気込み十分です。


これからの関西ボクシング界にどうぞ期待して下さい!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2013年09月18日(水) |

長谷川穂積世界前哨戦 ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 




明後日、26(金)に長谷川穂積選手の世界前哨戦が行われます!


昨年末に次いで2度目の前哨戦です。


バンタム級で10度の防衛、
2階級上のフェザーでも世界王者に輝いた長谷川選手。
前回からその間のスーパーバンタム級で3階級制覇に向けて闘い始めています。


バンタム ⇒ 53.5kg
Sバンタム ⇒ 55.3kg
フェザー ⇒ 57.1kg


それぞれたった1.8kgの差なんですが、
ボクサーにとってはこのたった1.8kgの差がとんでもなく大きいんです。


相手の力やスピードも違えば、調整方法ももちろんガラリと変わります。


今回も原点回帰「打たせないで打つ」スタイルで臨みます。
お客さんにはつまらない試合になるかもしれないと話す長谷川選手。
でも、もう一度ベルトを巻いてくれるなら、その過程と割り切れますから…


26(金)G+にて生中継致します。
ytvからは、私と本野アナが前座実況&両コーナーリポートを務めます!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2013年04月25日(木) |

長谷川選手再び世界へ! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 





12月22日(土)@神戸市立中央体育館
ボクシング元世界王者:長谷川穂積選手の世界前哨戦が行われます。
(セミは元世界王者マルコム・ツニャカオ選手の世界挑戦者決定戦)


今年4月に再起し、前回より1階級落として臨む長谷川選手。
直前に足を痛めたものの、この日の公開練習では何とか大丈夫そうな姿でした。




その長谷川選手が何やらポスターにスマホを撮影???


実はこれ所属の真正ジム初の試み。
スマートフォンアプリ「AR-i」をインストールして、
「真正ボクシングジム」を取得後、ポスターにスマホをかざすと・・・


画面から長谷川選手が浮き出てきて喋るんです!!!


皆さんどうぞお試し下さい!
また、前日21日まで試合宣伝カーが神戸市内を走っています。
街中にも注目してみてはいかがですか?


【放送告知】
NTV→22(土)25:25~26:25
ytv→23(日)27:24~28:24
MMT(宮城)→放送時間未定
BS日テレ→30(日)16:00~17:00
G+→1月5日(土)15:30~17:30
<8日と18日に再放送あり>

投稿者: 尾山憲一 日時: 2012年12月11日(火) |

残念無念… ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 



決戦の地:神戸ワールド記念ホール


昨夜のボクシングトリプル世界タイトルマッチ
ご存知の通り、トリを務めた長谷川穂積選手は残念無念のKO負けでした…


先陣を切ったのは、粟生隆寛選手。
コンディショニングに失敗した挑戦者が相手とあって、
定石通り、ボディーを中心に攻めていき、
第4Rにそれはそれは見事な右ボディーで沈めました。


11年ぶりの関西での戦いを9RKOで
6度目の防衛を果たした西岡利晃選手。
左右のパンチを振り回すやりにくそうな相手に対し、
細かいパンチを軸に、最後は伝家の宝刀:左ストレート!
入場からリングインや、KO勝利した後にコーナーに上ってのポーズなど、
11年以上前のあの頃とまったく変わりありません!



長谷川選手にとっては2階級上げたフェザー級での試合は2試合目。
この階級ではまだまだルーキーさんです。


「東日本大震災復興支援チャリティーマッチ」の名目上、
これまでの負け以上に悔しいはずですが、
心身ともに少し休んで、この階級でのリベンジロードを歩み出して欲しいです!


いつの日か、再び3人の世界王者が一堂に集う時が訪れますように…

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年04月09日(土) |

ビフォーアフター ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

いよいよ今夜に迫ったボクシング3大世界タイトルマッチ。
東日本大震災による東京電力管内での電力供給を考慮して、
場所を両国国技館から神戸ワールド記念ホールに移しての戦い。


日本人世界王者が3人防衛戦に挑むというボクシング史上初のイベント。
16年前の阪神淡路大震災で絶望感に包まれた神戸から発信することに意義を感じます。


WBCフェザー級王者:長谷川穂積選手は兵庫県西脇市で被災。
その後、神戸のジムでプロボクサーとしてデビューし今日があります。
対戦相手、ジョニー・ゴンザレス(メキシコ)は同級1位の強敵。
決して楽な戦いではありませんが、遠く東北の被災者の方々を想って戦うことを宣言。
たとえ苦しくとも機厳しくとも戦い抜くことを約束してくれました。


WBCスーパーバンタム級王者:西岡利晃選手は94年12月のプロデビュー直後、
兵庫県加古川市で阪神淡路大震災(95・1・17)に遭いました。
西岡選手自身、初めての世界戦となった00年6月25日以来、
11年ぶりとなる地元関西での戦いは、5度防衛中の最強世界王者とpしての世界戦。
相手のマウリシオ・ムニョス(アルゼンチン)とともに計量をパス。
この1戦はKO必至です!


さて、もう1つの世界戦は、WBCスーパーフェザー級。
王者:粟生隆寛選手とウンベルト・グチェレス選手(メキシコ)ですが…


タイトルの‘ビフォーアフター’の意味…


王者・粟生選手は一昨日4・6に27歳の誕生日を迎えましたが(おめでとう!)、
世界戦を控えていて『今までで一番苦しい誕生日です…』と苦笑い。
ボクシングという競技性上、食事を制限せざるを得ません…


それに比べて…挑戦者のグチェレスはというと…

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1回目の正規計量で…なんと…500gオーバーウェイト…


ルール上、2時間の猶予が与えられ、
その間にクリアすれば何ら問題なく試合が行われます。
ですが、もしも失敗したら試合は成立しません。


待つこと約2時間…


関係者の肩にもたれながらたどり着いた計量会場…



あれ???
髪の毛がない・・・


この30分程前、一度体重計に乗ったものの、まだ200gオーバー。
水分を出すだけ出してもダメだったことで、髪の毛を刈ったそうです…



それだけではないでしょうけど、
これが功を奏してなのか???時間もウェイトもギリギリでクリア…


ただ…


我々日本人の感覚ですと、
ご迷惑かけてスミマセンでしたと謝罪する場面ですが…


よほど嬉しかったのでしょうね…まさかのガッツポーズ(><)


もしかしたら、関係者の誰かに言われて、
お詫びのしるしで‘頭を丸めた’のかもしれませんが、
お国柄の違いとしか形容の仕様がありません…


王者:粟生選手も『プロ意識に欠ける。必ず退治します!』
と、さらに気合が入りました。


ボクシング史上初のトリプル世界タイトルマッチは、
19:00~NTV系列で生放送されます!(一部の地域を除いて)


昨夜も余震と見られる大きな地震があり不安な被災地へ、
3人のサムライ達が明日への勇気と元気をお届けします!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年04月08日(金) |

復興支援チャリティーバウト! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

東日本大震災に伴い、
色々なスポーツイベントが中止になったり開催場所の変更されたりしています。


ボクシング界も同様です。
4月8日に東京両国国技館で行われる予定だった『ボクシング3大世界タイトルマッチ』も、
東京電力管内での開催を控えようと、場所を神戸に移し、
復興支援チャリティーマッチとして行われることになりました。



WBCフェザー級チャンピォン長谷川穂積選手
WBCスーパーバンタム級チャンピォン西岡利晃選手
WBCスーパーフェザー級チャンピォン粟生隆寛選手


日本が世界に誇る3人の世界王者が、
16年前大きな被害を受けながら復興してきた神戸から
東北地方へ立ち上がるための勇気を与えます!



長谷川チャンピォンが手にしているのは、
当日、会場で販売するチャリティーTシャツです。



がんばろう日本
がんばろう東北


がんばって長谷川&西岡&粟生!!!


4月8日(金)@神戸ワールド記念ホール
放送はNTV系列各局で19:00~20:54
(25分間の最大延長あり)


3人の世界王者の戦う姿は、必ずや被災地被災者の心に響くはずです!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年04月03日(日) |

2人の世界王者相次いで陥落… ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

長谷川穂積に続き、名城信男までもが世界王者から陥落…


両者とも以前一緒に仕事をさせた頂いた選手。
一瞬にして天国から地獄へ落ちるボクシングの厳しさを改めて見た気がします。


4月30日
久々に地元神戸ではなく東京日本武道館での戦いになった長谷川穂積。
対戦相手はWBO(日本では未公認団体)の王者モンティエル(メキシコ)
実質の世界王者統一戦となったため、両者がほんの少しの間合いを計り合う緊迫した展開。
長谷川が4ラウンド終了10秒前にもらった左フック…
一瞬グラっと来た瞬間をWBO王者は見逃しませんでした。
そこから一気にたたみ込み、レフェリーストップとなりました。


後日、長谷川穂積が『大丈夫です。また1から頑張って這い上がればいいですから』
とメールをくれました。
所属の真正ジム山下正人会長も、
「1ラウンドにもらったパンチであごを骨折していた。
あそこで止められたことで逆に後遺症も少なく、次に進みやすい。
まずは、向こう次第だけど(モンティエルと)再戦をしてから、次のことを考えたい」


そして週末、5月8日@大阪府立体育館第一競技場
名城信男のWBA世界スーパーフライ級3度目の防衛戦vsウーゴ・カサレス(メキシコ)
この日から始めたツイッターでも実況つぶやきをしましたが、
(KenichiOyamaで検索してみて下さい。フォロー大歓迎です!)
残念ながら0−3の判定で王者から陥落してしまいました。


名城が初めて世界のベルトを巻いた06年7月の戦いから約4年。
あの時、実況をさせて頂いたことがつい昨日のようです。
このご時勢、中継することができず、今回も会場で取材という形でした。


カサレスに結構打たれていたように見えたので、試合後の体調が心配でしたが、
応じた記者会見でもしっかりとした口調で対応していたので安心しました。


長谷川&名城…
両者とも家族を抱えるボクサーで家族の支えが力の源です。
次への一歩を踏み出すまでゆっくりして頂きたいです。


敬称略

投稿者: 尾山憲一 日時: 2010年05月10日(月) |

おめでとう! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

日曜日のボクシングWBA世界フライ級タイトルマッチ。
昨秋挑戦に失敗し、リベンジの戦いとなった亀田大毅選手が、
兄・興毅選手に追いつく世界奪取に成功しました。


兄弟で世界王者…
素直におめでとうございます!!!


‘もの凄く練習してきたんだなぁ~’
やることは全てやった…あとは戦うだけ…
試合前の表情や戦いっぷりに感じました。


元々練習量には定評のある亀田家。
若さゆえの言動に賛否両論はありました。
特に、今回世界王者になった大毅選手は、
以前の内藤選手とのタイトルマッチで反則行為を犯し、
出場停止処分を受けたこともありました。


そこからよくここまで頑張ってきたなぁ~と素直に敬服。
これでフライ級はWBA・WBCともに亀田家が保持することになりました。


ここから先ですが、
兄弟だけに、両団体の統一戦は考えにくいですし、
今朝の新聞を見ると、初防衛戦ならば協栄ジムの坂田元王者が濃厚、
若しくは減量苦もあり階級を上げることも示唆したとか。
そうなると、WBAスーパーフライ級王者名城信男選手との対戦???


朝青龍と似たような叱責を受けてきた亀田家ですが、
‘品格のある’世界王者になって欲しいですね!


強くなければ生きていけない世界…
でも、ただ強いだけでは生きていけない世界でもあります…


対戦相手あっての勝負事。。。
相手への敬意を忘れずに、ボクシング界を盛り上げて欲しいものです!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2010年02月09日(火) |

新世界王者誕生! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

昨夜のボクシング世界ダブルタイトルマッチ。
スーパーフェザー級の内山選手がタイトル奪取!
最終12ラウンド、試合終了間際でのTKO勝利でした。


スーパーバンタムの細野選手は残念でしたが、
あの王者(プーンサワット)をあそこまで苦しめたのだから、
素晴らしい挑戦者でした。


結果がすべての世界で、苦しめただけ凄いと言うのは大変失礼な話ですが、
お互いいつ倒すか?倒れされるか?の試合を見るのはドキドキするものです。


お恥ずかしい話ですが、
東日本のボクサーの試合を目にする機会が少ないので、
この2人のボクサーの魅力を初めて知りました。


新世界王者になった内山選手は、埼玉の春日部出身で、
出身高校は我が母校に程近い花咲徳栄高校だそうで、より親近感を覚えました…


「まだまだ日本ボクシング界には有望なボクサーがたくさんいるなぁ~」
と、解説をしていた長谷川穂積さんにメールをしたら、
『最後にKOでしめられてよかったですよね!』
と返信がありました。


長谷川チャンピォンは解説で、これならダウンシーンやKOありますよ!と、
なかば願いを込めているように発言していて、その通りの結果になりました。


世界10度防衛のWBCバンタムの絶対王者の発言は見事な‘言霊’となったわけです。


その長谷川選手、
階級を上げるのか?このままバンタムで防衛回数で具志堅さんの13回超えを目指すのか?
ボチボチ答えを出すようですね!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2010年01月12日(火) |

今年‘一番翔け上がる’男 ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

今年2010年のボクシング界の大きな話題…


次がプロデビューから4戦目の若きボクサーが、
日本ボクシング史上最短での世界王座獲得なるか???


昨日の弊社夕方のニュース番組「かんさい情報ネット ten!」をご覧頂いた方ならご存知ですね。


井岡一翔(かずと)選手(ライトフライ級:48.97キロ以下)
1989年3生まれの20歳
大阪府堺市出身
興国高校時代には、史上3人目の高校6冠を達成。
進学した東農大で北京五輪出場を目指しましたが、
その願いは届かずに、中退後、満を持して昨年4月にプロデビュー


デビューから2戦連続してのTKO勝利。
昨年末の3戦目、あまり例を見ない世界ランカーとの戦いを判定で制し、
世界ランク入りを果たし、これで世界戦ができる資格を得ました。


これまでの記録は、
辰吉丈一朗氏と現WBAスーパーフライ級王者:名城信男選手が持つ
デビューから8戦目での世界タイトル獲得が史上最速。
この記録をガラッと塗り替えようとしているのです!





試合後、ytvのインタビューを受ける一翔選手。
礼儀正しく、めちゃくちゃ好青年ですが…
やはり闘う男、目力の強さをとても感じます。
もちろん、ボクサーたる者そうじゃなくっちゃ!!


ご存知の通り、叔父さんは元世界2階級制覇の井岡弘樹さん(現井岡ジム会長)です。
ボクシングを始めたのは中学生になってからではありますが、
英才教育をたっぷり受けた一翔選手。
今年早々に…デビューから4戦目での…世界戦のマッチメイクが…ありそうな気がします…


年末の世界ランカー国重選手との試合ではKO勝利なりませんでしたが、
フルラウンド(10ラウンド)闘いきったことが収穫だったと話しました。
ただ、相手の国重選手は08年6月に世界に挑んだ選手。
ディフェンスがうまいアウトボクサータイプなだけに、判定は仕方ない部分はありました。
ですが、一翔選手はライトフライ級といういわゆる軽量級ながらパンチ力も十分にあり、
相手次第では確実に仕留められる実力はあると思います!





彼のファイティングポーズです!
(カメラ目線じゃなくてごめんなさい…)


‘一番で翔(かけ)け上がる’と書いて‘一翔(かずと)’
井岡一翔選手の2010年にご注目下さい!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2010年01月06日(水) |

崇高なるベルト ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

皆さん昨夜のボクシング世界戦を見て頂けましたか?


WBC世界バンタム級タイトルマッチは、
3試合連続の1ラウンドKOこそなりませんでしたが、
4ラウンドTKO長谷川穂積選手が見事な10度目の防衛を果たしました。


このブログでも連日お伝えしていた通り、
挑戦者ペレス選手は、とてもやりにくくタイミングも取りにくそうな相手でしたね…


でもでも結局マットに沈めてしまうのですから、
歴史をさかのぼっても最強の日本人世界王者と言っても過言じゃありませんね。





崇高なるエメラルドグリーンのWBCベルトが
長谷川チャンピォンの手元に、再び戻ってきました(祝)


私は、長谷川選手サイドのリポーター&勝利者インタビュアーでした。
このブログに掲載するために、現場に来ていた立田アナに写メ撮影を依頼していたのですが…





ち…ち…小さい…遠い…


まぁ~試合終了後はリングサイドに大勢のカメラマン&関係者が集まるから仕方ないか~


と思っていたら…





こんな写メを添付してわざわざメールで送ってくれた友人がいました。
テレビ画面を撮影してくれたそうです。


これを送ってくれた友人とは、
男子プロゴルフツアーに帯同している女性キャディーMさん。
男子顔負けの頑張りで1年間重たいキャディバッグを担いでいます。
彼女のブログにも昨夜のことが掲載されています!




長谷川チャンピォン、ホンマに強すぎです!
それにしても、私、顔丸すぎ…王者を見習わねば…

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年12月19日(土) | コメント (1)

希望の光が後押し! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

いよいよ世界戦当日…


チャンピォン長谷川穂積選手は、
日本のジム所属の選手では史上2人目となる‘10回目(2ケタ)防衛’や
世界タイ記録(3人目)の‘3試合連続世界戦1ラウンドKO防衛’
などがかかっています。


今日も含めて今年は3試合とも地元神戸での世界戦…
神戸の街は、つい先日まで震災復興の灯りに照らされていました。


神戸ルミナリエです!






点灯前の様子


そして…







この日は大勢の方が来られていたので、安全面などを考慮して早目の点灯でした。


1995年から始まったルミナリエ…今年で15回目の感動でした…



約11キロに及ぶ過酷な減量には奥様も付き合ってくれたそうで、
(奥様は間食をガマンしての6キロで、期限は試合終了までだそうです)
ともに頑張ってくれた家族に感謝の意を示した王者。


『見ている人、そして自分自身も震え上がるような試合をしたい。
そして倒します』


この冬一番の寒気到来の日本列島ですが、
今宵の長谷川穂積の試合はめちゃくちゃホットになること間違いなし!!
放送は今夜19:56~です!!!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年12月18日(金) |

家族パワーもらったぞ! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

連日お伝えしているWBC世界バンタム級タイトルマッチ情報。
今日は最後のイベントであり、チャンピォン長谷川選手にとって最大の難関である

『計量』

でした。


今回も約11キロの減量をハードな練習と平行してやってきました。


前夜は‘飲まず食わず’だったようで、寝ようとしても寝られなかったそうですが…





なんと100gアンダーで一発で計量パス(祝)


一方の挑戦者ペレス選手はと言うと…







なんとなんと500gアンダー(驚)


両選手、あとは明日の試合だけとなりました。


長谷川選手は計量後にこんなものを食べました!





手に持っているのは‘おにぎり’
奥様が作ってくれたもので、‘V10’と海苔が貼ってありました。


前夜の誕生日には、奥様と子供さん達からプレゼントと手紙をもらい、
家族から温かいパワーを得て元気100倍ですね!


明日の放送の解説をする元世界王者(浜田剛史さん・飯田覚士さん)は、
「ペレスは世界ランクが9位とはいえ、タイミングが取りにくく、やりにくい相手。
それでも早いラウンドで倒したら、長谷川はとてつもないスーパーな世界王者だ」
と口を揃えて話しています。


放送は19:56~です!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年12月17日(木) | コメント (1)

しんどい誕生日… ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

あさってに迫ったボクシング世界戦。
今日は調印式が行われました。


長谷川・ペレス両選手とも気持ち&体調は万全!
あとは最大の難関である明日の計量と試合を待つのみとなりました。






今日29歳の誕生日を迎えた長谷川チャンピォン。。。
もちろん当日のお祝いとはいかないのです…
『人生今までの中で一番食べられない苦しい誕生日になりました。
でも、あさってきっちり勝つことが自分自身へのプレゼントになる』
ときっぱり。


一方の挑戦者ペレス選手は…
「個人的には誕生日おめでとうございますと言わせて頂きますが、
あさっては私が勝利させてもらうし、その自信はある」
と真っ向勝負。


ですが…
こんなサプライズなプレゼントが待っていました!




地元の小学生から‘寄せ書き’のプレゼントが贈られました。
減量で苦しむ王者にたくさんの勇気と元気を与えてくれましたね!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年12月16日(水) |

俺は1000%! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 




予備検診とは、
両選手の体格測定や健康状態をチェックするイベントで、
だいたい試合3日前に行うのがポピュラーです。


そして…


チャンピォンとチャレンジャーが初めて顔を合わせる日でもあります。





初遭遇の両者です。
今が減量で一番きつい王者、この時に会話はしなかったそうです。
それよりも、挑戦者ペレスの腹筋は6~8つに割れているのにびっくり…
*画像ではわかりにくいかもしれません*


体格もほとんど変わらない両者。
リーチ(両腕を広げた長さ)はペレス選手の方が5cm長かったものの、
王者陣営は「片方なら2.5cmだし、拳を握るんだからあまり長いわけでもない」
とまったく関係ないことを強調しました。


依然としてコンディショニングが順調な挑戦者ですが、
この日はトークでも‘舌’好調でした!
『間違いなく素晴らしい試合になり、ベルト奪取には‘超’自信がある。
状態は100%ではなく、300%…いや1000%だよ。
試合の日がどんどん近づいてきて気持ちも高ぶってきた』


1000%って…


そういえば、カルロストシキ&オメガトライブの歌で

♪君は1000%♪

ってのがありましたが…1000%って…どんだけ自信満々やねん…(驚)


さらに日本の長谷川ファンへも
『偉大な王者っと戦えることに感謝すると同時に、
これまで王者が倒してきた相手と同じようにはならないので、
楽しみにしていて下さい』
とも。。。


決戦は3日後の18日金曜日です。
ytv系で19:56からの放送になります!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年12月15日(火) | コメント (1)

挑戦者は自信満々… ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

3日後に迫ったボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ。
長谷川穂積王者の対戦相手が昨日練習を公開しました。




WBCバンタム級9位 ニカラグアのアルバロ・ペレス選手(27)
戦績 20戦18勝(12KO)1敗1分


中南米の選手らしくリーチが長く、軸回転でのアッパーが独特のリズムを刻みます…


シャドー、ミット打ち、サンドバック、縄跳びなど、およそ1時間強の練習をこなし、
順調な調整ぶりを我々に容赦なく見せ付けました。


さらにびっくりなことが…


話題がウェイトになると、マネージャーが「今から測るけど見ますか?」


長谷川王者はもちろん、減量で苦しむ選手が多い中、
報道陣にリミット(53.5キロ)を披露しました…


『このようなチャンスをもらえたことに感謝します。
これまで以上に苦しい練習を積んできました。
尊敬するチャンピォンのこれまでの相手のような早期KOなんてことはない』
日本の反対側の母国にベルトを持ち帰る自信に満ち溢れていました。


王者と同じサウスポー、話をする目にも力がある挑戦者ペレス選手。
世界ランク9位とはいえ、これからの選手なだけに、王者陣営も侮れません…

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年12月15日(火) |

世界王者長谷川穂積の1日 ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

今週金曜日に10回目の防衛戦を控えるボクシング長谷川穂積選手が、
昨日練習を公開しました。
今回は趣向を変えて、その時の様子を写メ10連発でお届けします!


恒例となった山下会長との2ラウンドのスパーリング





前へよく出る今回の挑戦者を想定して、わざとロープを背負うシーンも






ナイスボディー!






練習はまだまだ終わりません…






この分厚いカーテンの向こうに見えるシルエットは???






減量のためストーブをガンガンつけた部屋の中での縄跳び…






今度は毛布にくるまれて…今回も10キロくらいの減量だそうです…






世界王者もさすがにぐったり…






『こんな季節に裸なのは俺くらいでしょ…』とチャンピォン






至福のひと時…世界一であり続けるのは本当に大変です…






今回のリングシューズ
これまでよりも‘赤’の割合が増えています。
チャンピォン側の証である‘赤’
燃える‘赤’
プロゴルファー史上最年少賞金王:石川遼選手の勝負カラーも‘赤’


あと数日…順調ながらも厳しい減量が続きます…

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年12月13日(日) |

準備万端! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

2週間後に迫ったボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ
王者長谷川穂積選手の下へ行って参りました。


世界戦正式発表の数日後に対戦相手が変更になるという微妙な流れがありましたが、
王者はまったく動じておりませんでした。


自分のボクシング道を貫くべく、
今回のテーマでもある『よりアグレッシブなボクシング』を目指して
懸命な練習を積んでいます。


長谷川選手と言えば過酷な減量…今回も厳しいことには変わりありませんが、
試合の2週間前できつい時期であるにも関わらず、軽快な動きと軽妙なトーク!
デビューから10年&10回目の防衛戦という意味ではもう慣れっこなのでしょうね。


油断をしないことが一番の課題。
世間で大流行しているインフルエンザに関しても、
『そんなの受け付けないくらい気合が入っていますから大丈夫です」ときっぱり。


そんな長谷川選手。
毎回、Tシャツに挑戦者に送る言葉がプリントしますが、今回はこちら!








‘俺の誕生日に勝利をありがとう’
とスペイン語で書いてあるようです。
試合の2日前が29歳の誕生日の王者…
相手からは‘勝利’というプレゼントを、
そして皆さんには‘V10’という素敵なクリスマスプレゼントを送ります!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年12月05日(土) | コメント (1)

成長! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

昨夜のボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ。
発表された視聴率はもの凄い数字でしたね…
平均視聴率が関東関西ともに43.1%…(驚)


さて、昨日の内藤選手と亀田選手の一戦。
亀田選手が本当に大人になったなぁ~と言うのが率直な感想でした。


まず、入場から雰囲気が違いました。
以前、このブログだったか?前身のブログだったか?
亀田兄弟入場は、
「生死をわけるリングに向かうまで、
その覚悟を決める厳粛な入場を冒とくしているのではないか?」と、
あまりにショーアップされたパフォーマンスに苦言を呈したこともありました。
しかし、昨日は、相当の覚悟・集中力・不安と自信…
この戦いにかける亀田選手のすべての想いが‘入場’に表れていました。


一方、王者内藤選手。
めったに見られない大声を出しながらの入場。
これを‘気合い’と感じた方も少なくないでしょう。
私は‘気負い’と受け取ってしまいました。
年齢・経験・自信…
王者としてもっとどっしり構えていた方がよかったのではないか?


最近は放送枠の関係で省かれることが目立つ「国家吹奏」
身体を動かす王者に対し、胸に手をあてジッと目を閉じていた亀田選手の姿。


そして、1Rからの試合展開…


ボクシングの見方の難しさをまたもや感じた方も多かったでしょう。
優先順位としては…
(1)有効打 <エフェクティブ ヒット>
(2)攻撃  <アグレッシブ>
(3)守備  <ディフェンス>
(4)主導権 <リング ジェネララルシップ>


有効打という点では、
内藤選手のパンチがよく当たっていたようにも見えましたが、
見る見るうちに腫れ上がっていった内藤選手の顔を見れば一目瞭然…
(亀田選手は、最終12Rのゴングがなるまでキレイな顔)


亀田選手は、レフェリーに再三バッティング(頭)の注意をされていたので、
もしかするとパンチだけではなかったかもしれません。
ですが、よく内藤選手のことを研究していて、
決して挑発に乗らなかったのことが勝利に結びついたはずです。
自身のスタイルを貫けるくらい‘大人’になった証じゃないでしょうか。


ボクシング実況歴14年…
もちろんボクシング経験のない素人ですが、
もっと僅差では?とも思いながらもこの判定勝利には納得です。。。


内藤選手も、
『強い方が勝つのではなく、勝った方が強い』
と話していました。
勝った亀田興毅選手が強かったのです。


2年前の弟・大毅選手の反則行為は決して許されるものではありません。
亀田家の派手なパフォーマンスや上品ではない言葉使いも非難の的でした。


兄・興毅選手も23歳。
試合前の姿や試合中のクリーンな姿に
人間として、大人としての‘成長’を感じました。


これで、日本人7人目の2階級制覇。
しばらく防衛ロードが続きそうな気がします…

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年11月30日(月) |

苦渋の選択 ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

先日、公に発表されたボクシング長谷川選手の防衛戦


今朝の新聞を見てびっくり!


た…対戦相手が変更???


当初発表されたのはエリック・モレル
WBCフライ級の元王者であり、1階級上のスーパーフライ級にも挑戦し、
現在はWBO(日本未公認)バンタム級1位というハードルの高い挑戦者だった。


なぜ変更???


このモレル…
過去の犯罪歴のため、日本への入国できない可能性が高いとのこと。
試合が近づいてから入国不可となったら大変なことになることから、
まだ傷口の浅いこの時期に対戦相手を変更したのでしょう。


発表された相手は、
WBCバンタム級12位のアルバロ・ペレス(26歳・ニカラグア)
20戦18勝(12KO)1敗1分


ボクシングファンなら、是非見たかった長谷川とモレルとの一戦…


デビューから10年、バンタム級10回目の防衛戦、
放送は10チャンネルの「10」尽くしの一戦なだけに、
相手が変わっても、すっきりとしたテン(10)カウントが聞きたいですね。

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年10月27日(火) |

区切りの一戦 ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

ボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ
長谷川穂積選手の10度目の防衛戦が決まりました!


12月18日(金)神戸ワールド記念ホール


99年11月にプロデビューしてからちょうど10年
10度目の防衛ということで、
王者は会見で『これまでの10年分のすべてを出す』と気合十分。


今回の挑戦者は、元WBA世界フライ級王者のエリック・モレル(プエルトリコ)
43戦41勝(21KO)2敗
戦績に一切の不足なし!


以前、名城選手が初めて世界を獲った時の相手:マーティン・カスティーリョともタイトルを争い、
その時のVTRを見ましたが、この戦績に偽りなしの強者です。


長谷川選手は、最近の防衛戦が
2R・2R・1R・1R と連続KO防衛してきましたが、
相手がその力を発揮できないほどの最強王者となりました。


モレルは現在、WBOバンタム級1位(日本では未公認団体)で、
年齢も34歳にはなりましたが、
真正ジムの山下会長も「相手が決まるのに難航したが、
10回目の防衛戦だけに、本人も周りも納得する相手にしたかった」
とマッチメークの舞台裏を明かしてくれました。


正式発表を終えての長谷川穂積チャンピォン




チャンピォン…めっちゃ格好いい!


長谷川穂積選手のプロ10年間の集大成となる10回目の防衛戦は、
10チャンネルで放送します!
(近畿エリアでは、ytvは10chなのです…)

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年10月21日(水) |

脱・おじさん??? ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

タイトルの‘脱・おじさん’
我々おじさん層のアンチエイジングのことではありません…


昨夜行われたボクシングの興行。
井岡一翔(かずと)選手のデビュー2戦目。


今回の相手は日本ミニマム級のランカー。
井岡選手よりも1つ階級は下ですが、現役の日本ランカーであり、
しかも、WBA世界ミニマム級王者ローマン・ゴンサレスを初めて判定まで追い詰めた選手。
(そのゴンサレスは先日高山勝成選手を判定で下し防衛に成功)


なんぼ井岡弘樹(元世界2階級制覇)をおじに持つ一翔選手も、
連続KOは難しいかと…


まぁ間違いなく、かませ犬をマッチメイクしたわけではないってことです。


結果は、どちらが日本ランカーかわからない程の落ち着きと内容…
2R2:59TKOで一翔選手が見事な勝利でした。


久々に見る将来性豊かなヤングボーイ!!!
とにかく相手にパンチを当てる勘(=当て勘)が天才的!
もちろんこれから順風満帆に行くかは未知数ですが、
限りなく何かを期待させてくれる選手です。


さて、そこで、タイトルの‘脱・おじさん’ですが…


一翔選手のおじさんは皆さんご存知の弘樹さん(元世界2階級制覇)
一翔選手も目標は‘おじさん’と公言しています。


前回のデビュー戦、私の記憶が正しければ、
入場テーマ曲は、おじさん愛用の『アイ・オブ・ザ・タイガー』でしたが、
今回はまったく違う曲でした…


いつまで経っても‘井岡のおい’という肩書きがついて回る彼…
これから先、真の‘脱・おじさん’をしていかないとならない日が来るはずです。


まだ20歳…これからが楽しみです。

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年07月27日(月) |

す…凄すぎる… ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

一昨日のボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ。
王者:長谷川穂積がまたもや1RでのTKO勝利!
史上2位となる9度目の防衛に成功しました。


それにしても、強い…強すぎる…


これでV6~V9までのKOラウンドは、
「2R」「2R」「1R」「1R」


相手は同級1位の指名挑戦者だったり、ランク下位でも世界戦なだけに強者揃い。
長谷川選手も53.5キロリミットのバンタム級へ12キロという過酷な減量。
決して簡単な道のりではないのです。


デビューからはKOが売りの選手ではありませんでしたが、
世界王者になってからどんどん成長している長谷川選手。
今回で世界戦4戦連続KO防衛(30年ぶり)
V10を目指すのか?階級を上げていくのか?
これからも目が離せません!


ただ、あまりにも早いラウンドでのKO決着…
中継する側は、長谷川チャンプの‘すごさ’をどう伝えたらいいのか???
実況担当のNTV鈴木健アナウンサーも、解説の飯田覚士さんと綿密な打ち合わせをしていましたが…
今回もその‘すごさ’の本質に迫れませんでした。



私が担当したもう1つの世界戦。
WBAミニマム級タイトルマッチ。
長谷川選手とは逆に、過去の成績はKOモンスターの王者ゴンサレス相手に、
挑戦者:高山選手はプラン通りの果敢な攻撃を見せました。

ゴンサレスの正確なパンチを受けながらも、序盤からペースを握っていたように見えました。

しかし、中盤6Rに左目の上をパンチでカット…
今年3月の世界前哨戦での古傷であり、試合1ヶ月半前に再発させてしまった箇所です。

これに敏感に反応したのはゴンサレス。
出血がひどくなればゴンサレスのTKO勝利になるからです。

結果は大差の判定負けになはなりましたが、
どんなに強い相手でも、あきらめずに攻め続けた高山選手。
残念でしたが、本当にお疲れ様でした。

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年07月16日(木) |

準備万端! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

いよいよ明日に迫ったボクシング世界ダブルタイトルマッチ@神戸
(東京の粟生選手を加えるとトリプルタイトル)

本日、ボクサーにとって最大の難関‘計量’が終わりました。




私が担当のWBA世界ミニマム級タイトルを戦う両者。
ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)と高山勝成(真正ジム)も揃ってパス!


V9を目指す長谷川穂積選手もバッチリです!






あとはリングで戦うのみとなりました!


放送は明日夜7:58~です。お楽しみに!!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年07月13日(月) |

勢揃い! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 



明後日14日(火)神戸で戦う4人のボクサーが揃いました!


WBCバンタム&WBAミニマム


長谷川選手が9度目の防衛を果たし、高山選手が3度目の世界王者返り咲き…
東京では粟生選手が初防衛…


そんな一夜になりますように。。。

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年07月12日(日) |

怪物登場! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

14日(火)のボクシングWBA世界ミニマム級タイトルマッチ。

ニカラグアの王者:ローマン・ゴンサレスが公開練習を行いました。



動きが多彩で、なかなか上手く撮影できませんでした…


このチャンピォン…
22歳の若さながら23戦全勝(20KO)の超怪物王者。。。



その記録通り、持ち味のハードパンチに加え、コンビネーションにも自信を深めています。


調整は万全。
『先日亡くなった母国の英雄:アレクシス・アルゲリョに捧げる試合にしたい』
と気合は十分…


この怪物王者に勝てば、高山選手の力が世界に実証されますね!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年07月09日(木) |

決戦まで1週間 ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

来週の火曜日・14日に神戸と東京でボクシングの世界タイトルマッチが行われます。

長谷川穂積選手の9度目の防衛戦と粟生選手の初防衛戦…
テレビではこの2人の現役世界王者の防衛戦がメインです。


しか~し


神戸ではもう1つの世界戦があるのです!


ボクシングでは最軽量級「ミニマム級」の世界タイトルマッチ。
この階級では最強王者:ニカラグアのローマン・ゴンサレスに高山勝成選手が挑みます。
ボクシングファンにとっては大注目の対戦カードです。


過去2度世界のベルトを腰に巻いた高山選手ですが、
いずれも初防衛に失敗し、今回が3度目の挑戦になります。


2年3ヶ月ぶりの世界の舞台を1週間後に控え、
「長かったような短かったような…」とその想いを吐露した挑戦者。


23戦全勝(20KO)という超ハードパンチャーのゴンサレスをスピードでかく乱できるか?
ポイントはこのブログにて少しずつ公開していきますね~



頑張れ!高山選手!!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年07月07日(火) |

マスクのネタ ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

野村アナ&小林アナの間で「マスク」のネタが横行しています。

一時はどこのお店も売り切れだったマスクですが、
最近はようやく見かけるようになりました。

電車の中も、ピーク時は車両のほとんどの方がマスクマンだったのに、
今ではマスクマンを探す方がひと苦労…

もちろん、落ち着きを取り戻しつつあるからでしょうが、
今日、私は久々にマスクマンになっております。


神戸にある真正ボクシングジムでの取材。
WBCバンタム級王者:長谷川穂積選手が所属するジムです。

試合を約1ヶ月後に控えた世界王者のジムへ行くのにマスクは必要だろうと思い、
自宅を出る時にマスクを探したものの、パッと手元に見あたらなかったので、
何も考えずに玄関先にあったマスクを持って出ました。


ジムに到着し、持参したマスク装着…


あれれ…


なんか小さい…




恥ずかしながら、子供用のちっさいマスクで取材中です…

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年06月04日(木) |

関西ボクシング界の明と暗… ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

先週末、
土曜日はWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチで王者:名城信男選手が初防衛!
同じリングで、女子世界ミニマム級タイトルマッチで多田悦子選手が世界初奪取!!
翌日曜日、
アマチュア6冠の肩書きを引っさげて元世界王者:井岡弘樹さんの甥:井岡一翔選手が、
3RTKOという素晴らしいプロデビュー!!!

日本のエース長谷川穂積選手を筆頭に、再び関西ボクシング界が熱くなってきました。




ここにきて一気に盛り上がりを見せた関西ボクシング界でしたが、
突然の訃報が…




元OBPF東洋太平洋フライ級王者で、かつて世界にも挑戦し、
来月には亀田家次男の大毅選手との対戦が決まっていた小松則幸選手が、
合宿先で事故死したとの訃報が昨夜遅く届きました。


小松選手は2005年1月、
当時のWBCフライ級王者ポンサクレック(タイ)に挑み、5RTKOで敗れました。
(現在は、そのポンサクレックを倒した内藤選手が王者)


実はその世界戦中継はytvが行い、実況は私でした…


その時使っていた取材ノートです…

当時の私は、世界戦は3試合目の実況でしたが、
過去2度は、日本人選手が海外王者に現地で挑む形であり、
映像を見ながら日本国内で実況をしていました。
ですから、目の前で戦う世界戦を生で実況するのは初めてであって、
非常に緊張して取り組んだことを思い出します。


追悼の想いを込めて、その時の入場コメントを記します…


『中学2年生の時、辰吉丈一郎のドキュメントをテレビで見てボクシングに憧れた小松。
その辰吉と同じ道を志してから10年、ついに世界への扉を開ける時がやってきました。

1979年4月21日生まれ寝屋川市出身の25歳。
デビュー19戦目、無敗のまま手にした東洋太平洋のベルトは5回防衛するも、
去年9月、トラッシュ中沼との因縁のリマッチでプロ初黒星…タイトルを失いました。
前哨戦に敗れてという珍しい世界戦の実現となりました。

この日のために新調したガウンには、
不死鳥フェニックスと、小松が好きな「凱」の文字が刻まれています。
この文字には‘凱旋’‘凱歌’といった戦いに勝った時の勝ち鬨の意味があります。

立ちはだかるチャンピオン:ポンサクレックについては
「強い相手だからこそ、おいしい」と小松は言いました。

この1ヶ月半、徹底した走り込みと、ただひたすら追求したサウスポー対策。
クリスマスや正月、同世代の若者が浮かれる中、「俺の方が幸せ者」と言い切りました。

デビュー以来、母から試合前に必ずもらう電車のプリペードカード。
今日ももらって、いつもの通り電車での会場入り。
縁起も担ぎました、必勝祈願も行いました。
あとは2つの拳でチャンピオンを倒すだけとなりました。

勝ちたいと言うか、負けへんで!
人生を変えて見せると闘志を燃やしたチャレンジャー小松則幸

勝たないと意味が無い世界の舞台、地元大阪ではばたきます!』




謹んでご冥福をお祈り致します…

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年04月14日(火) |

圧勝! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

昨夜のボクシング世界タイトルマッチ…

チャンピオン長谷川穂積選手は、最強の指名挑戦者ブシ・マリンガを、
なんと1R2:37 TKOで退け、通算8度目の防衛に成功しました!


当日はチャンピオン側のリポーターを担当していた私でしたが、
リポートを入れる前の決着。。。

あまりの早く勝利の瞬間が訪れたため、
勝利者インタビューも兼任していた私は、
質問内容をあらかじめ考えていたものの、第一声で‘噛んで’しまいました…


オ~マイ~ゴッド~


格好悪ぅ~
恥ずかしい~
情けない~


皆さんすみませんでした…


ただ、長谷川チャンピオンの絶対的な強さと誠実な人柄がかき消してくれた気がします。


歴代3位タイの8度目の防衛
26年ぶりの世界戦3試合連続KO防衛


家族を守り、ガンで闘病中の母に元気を与え、自身も日々進化している王者。


この男はどこまで行くのだろうか???

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年03月13日(金) | コメント (1)

明日決戦! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

ボクサーにとって最大の試練である計量が終わりました。
人によっては10キロ以上も減量しないとならない過酷なプロセス…




チャンピオン長谷川穂積選手は100gアンダーの53.4キロで見事パス!!!

対する挑戦者ブシ・マリンガ選手は…




なななんと…52.3キロ!!!
バンタム級のリミットが53.5キロなので、1.2キロアンダーだったのです。

長谷川王者も
『スーパーフライ(1つ下の階級でリミット52.1キロ)ちゃうでぇ~』と苦笑い。




この後、チャンピオンは
『ハンバーグ食べま~す』と会場を後にしました。
決戦は明日夜…
心身ともに充実している王者長谷川選手。
勝てば史上3位タイとなる8度目の防衛となります。
皆さんお見逃し無く!!!


追伸

脇浜アナのブログにもありましたが、
昨日、大阪の道頓堀川で
24年前に投げ込まれたカーネル・サンダース人形が発見された一件…

1985年、当時中学3年生で関東在住だった私もその事はよく覚えていました。
それ以降、阪神タイガースが優勝できなかったのは、
‘カーネルの呪い’とまで言われていた程…

その暗黒時代を経て、
2003年&2005年にリーグ優勝をしたものの、日本一になれなかったのは
‘またもやカーネルの呪い’とまで囁かれていました。

約四半世紀の時を経て、暗く汚い水中から引き上げられたカーネルおじさん。
これは阪神ファンにとっての吉兆間違いなし!!!
今度こそ、85年以来の日本一ですね!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年03月11日(水) | コメント (1)

成立! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

先ほど、WBC世界バンタム級タイトルマッチの調印式を行われ、
長谷川穂積選手(王者)とブシ・マリンガ選手(挑戦者)の闘いが
正式に執り行われることになりました。


写真を掲載したいのですが、撮影に失敗してしまいました…


チャンピオンは、
『3年ぶりの神戸でのタイトルマッチ。見てくれた方が感動する試合をしたい』
と気合十分。

チャレンジャーも、
「準備は十分した。早く試合がしたい」
虎視眈々と世界のベルトを狙っています。


長谷川選手の弟分でもある粟生選手も世界リベンジマッチも、
東京でほぼ同時刻に行われるという二元中継!


長谷川の8度目の防衛と粟生という新王者誕生の瞬間を見逃すな!!!


あさって木曜日の夜7時から放送です!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年03月10日(火) |

挑戦者と初顔合わせ ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

今週の木曜日に8度目の防衛戦に挑む、
ボクシングWBCバンタム級王者長谷川穂積と
挑戦者ブシ・マリンガ(南アフリカ)が予備検診で初顔合わせ!



注目すべきデータとしては、
挑戦者マリンガのリーチ(両手を広げた長さ)が、
王者より約20cm長かったことが挙げられる。
ボクシングでは、相手のリーチが長いと懐に入りにくく、パンチが届きにくいいのだ。

しかし、長谷川チャンピオンは、こう言い放った…
『ボクシングはリーチの長さでするものじゃない。
20cm長いから作戦を変えるわけじゃないし、変わることもない』

調整も万全なだけに、世界を過去7回防衛している王者は取り合わない。



来日した翌日のマリンガ…

‘12日にあなたのベルトを奪う’と準備万端を強調した挑戦者。

ファーストネームが‘ブシ’なだけに
「俺はブシ(武士)=侍!強いんだ」とお茶目に笑ったマリンガ。


奇しくも、今夜、野球のWBCでは侍JAPANが韓国に敗れ2位となったが、
ボクシングのWBCはどうなるだろうか?

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年03月09日(月) |

女子ボクシング ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

アマチュアや未公認では盛んに行われておりましたが、
昨年正式にプロ化された女子ボクシング。

昨日、初めて取材に行ってきましたが、
テクニックよりもただひたすら相手を殴る女性に驚きながらも、
攻めの姿勢はボクシングの本来あるべき姿かと…





多田悦子選手

男前な女子ボクサーです!

4月11日に関西で初めての女子世界タイトルマッチに挑戦することが決まっています。

アマチュアでは47勝を挙げ、プロデビュー後は4戦4勝中。
昨日、世界前哨戦で韓国の選手に完勝した多田選手。

WBCバンタム級王者:長谷川穂積選手が憧れなだけに、
攻守ともスピード速く、的確なパンチをヒットさせるボクシングスタイル。


試合後、報道陣に囲まれ、記者さんから「写真撮っていいですか?」の問いに…


『一緒に撮るか?』


彼女の周りは常に笑いであふれています。。。






男前な彼女なだけに会場は女性が多く、
これまでのボクシング会場とは雰囲気が違いました。
(一緒に写っている方は一般の方なので、プライバシーを保護させて頂きました)


JBC(日本ボクシングコミッション)に認定された女子ボクシング。
新たな世界が広がります!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年02月16日(月) | コメント (1)

終息&開始のW宣言! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

今週はナンギしました…

妻と長男がインフルエンザにかかり、家庭内の機能が麻痺…

多方面にご迷惑と心配をおかけしましたが、昨日より機能回復!

ようやく‘終息宣言’です!!!


さて、今、会社にてボクシング中継の準備中。

今日はこれから大阪帝拳ジムの池原信遂選手の再起第2戦を実況します。

先日伺った取材では、目を覆ってしまうほどの厳しい練習をしていた池原選手。
今年はデビュー12年目、‘ダイヤモンドホープ’と言われた彼も32歳。

もう辞めた方がいいのでは???
自問自答していた彼を再びリングに向かわせたのは、
奥様が初めて発したある言葉があったから…

行き着くところまで行ってしまえ!
世界のベルトを巻き、西岡選手同様、悲願の披露宴を挙げるために…


放送は17日(日)深夜です。


では、行ってきます!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年02月08日(日) | コメント (1)

男やねぇ~ ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

200902011654000.jpg

美男美女のケーキ入刀です!

左側は、WBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃選手です。

今年1月3日に初防衛を果たし、晴れての披露宴…

世界チャンピォンになってから式を挙げると美帆夫人と約束をしていたものの、
ケガなどもありチャンスを生かせずここまで来てしまいました。

約4年前に入籍、娘さんにも恵まれ、残すは世界のベルトだけ…

その想いを本人はもちろん、家族も支え、昨年9月についに頂点に!

ジム関係者ら約150人に祝福された西岡選手。
今から9年前、彼自身が初めて戦った世界戦がytv中継だった縁も覚えていてくれて、
その時リポーターだった私も招待してくれたのです!

なんと義理堅い男…

もしも、1月の防衛戦で敗れていたら、
何とも言えない披露宴になっていたかもしれませんでしたが、
そうさせなかった西岡選手。

有言実行の男:西岡利晃…同じ男として格好え~でぇ~

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年02月03日(火) | コメント (1)

い…痛っ ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 




ボクサーの練習の1つ…ボディー打ちです…


大阪帝拳の池原信遂選手と遠藤トレーナーです。


去年1月に世界に挑戦し(残念ながら敗戦)、
7月の再起戦も負傷判定負けをしていまった池原選手。


悩みに悩んで再起の道を選び、
2月8日にタイの国内チャンピォンと対戦します。


もう負けられない立場の池原選手。
スパーリングをした後、ミット打ち、さらにこのボディー打ち…


この練習だけは、つい目を覆ってしまいます。

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年01月27日(火) | コメント (1)

防衛戦決定! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

日本ボクシング界のエース:長谷川穂積選手の8回目の防衛戦が決まりました!


3月12日(木)@神戸ワールド記念ホール


挑戦者は同級1位のブシ・マリンガ(南アフリカ)
長身サウスポーで左右のアッパーが得意な選手だとか…


これまでも幾度となく指名試合(1位選手との試合)を乗り越えてきた長谷川選手は、
06年3月、2度目の防衛戦となったvsウィラポン戦以来の地元神戸開催に意欲十分。





昨日までのハワイ合宿で、徹底的に走りこんできたという王者。
弟分である帝拳ジム粟生選手とトレーニングで熱い想いも確認して帰国。

東京との2元中継も見所の世界タイトルマッチが今から楽しみです!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年01月20日(火) |

子供の力は無限大 ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

一昨日のボクシング世界タイトルマッチ。
野村アナのブログにもありましたが、西岡選手の初防衛に感動でした!


彼がまだ兵庫県の加古川ジムに在籍し、20歳過ぎだった頃、
ytvのボクシング中継では主役を張っていました。

 ‘サウスポーの爆撃機’

これが当時の彼のキャッチフレーズ!

鋭い目つき、回転の速いパンチ、一撃必殺の左ストレート…
何をとっても関西では超一流でした。
当時の辰吉選手とはタイプは違えど、必ず世界を獲ると思わせてくれた選手でした。

西岡選手初の世界戦は、彼のお膝元兵庫県高砂市。
相手は難攻不落の世界王者ウィラポン(タイ)

ytv発では初めての世界タイトルマッチ…
私は西岡リポーター、野村アナはウィラポンリポーター

何ヶ月もウィラポン対策を練りに練った西岡選手でしたが、
決戦でのスタイルはこれまでと180度違ったものでした。

相手を粉砕するこれまでの姿ではなく、距離を取り…
作戦とは言え、あるいは逃げているようにも映りました。

大差の判定で敗れた西岡選手は、その後、活躍の場を東京へ移し、
数度の世界挑戦失敗、2度のアキレス腱断裂など苦難の道を歩みました。

しかし、あきらめない気持ちが上回り、昨年世界奪取。
そして、一昨日の初防衛となったのでした。。。


西岡利晃 32歳


美人な奥様と可愛い1人娘:小姫ちゃんの声援をバックに、
パパは戦い続けました。

試合が決まると、家族との別居生活を選び、ストイックに練習し続けた王者。

テレビ電話での‘パパ頑張れ~’

この一言がどれだけ力を与えてくれるか…

随分会ってないけど、32歳になったチャンピォンはすっかり大人でしょうな…
いや、おっちゃんか???

失礼…立派な偉大なチャンピォンですね!!!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年01月05日(月) |

5年ぶりのジョー ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

先日、タイで5年ぶりの試合を行った浪速のジョーこと辰吉丈一郎選手。


なぜ日本ではなくタイなのか?


JBC(日本ボクシングコミッション)が管轄するプロボクサーは、
37歳に達した時に自動的にライセンスを失効することになっている。
ただし、その時点で現役のチャンピォンであれば、そのタイトルを奪われた時に失うことになり、
元王者や世界戦挑戦経験者や世界ランカーはコミッションドクターの特別診断の上で許可される。
(JBCルールから抜粋)


1970年生まれのジョーは38歳のため、すでにライセンスは失効中である。
さらに、以前、網膜はく離や網膜裂こうなどのケガを負ったジョーは、
国内で試合はできない立場なのだ。


しかし、ジョー自身はその規定を受け入れられないまま、ただ練習する日々を続け、
日本国内が無理なら…と異国の地:タイにその場を求めたのだ。


その行動には賛否両論あるだろう。


ただ、同行した弊社ディレクターが撮影した試合の様子を見ると、
やはり‘ジョー’は‘ジョー’だった…


その勇姿を一目見ようとタイへ応援しに行ったファンの辰吉コールの大合唱…
常々「リングは怖い」と話している通り、試合前のピ~ンと張り詰めた緊張感…
ジャブだけで相手を追い詰めるも、カードが低いジョーのスタイル…
‘ここだ’と思った時の野生のラッシュ…


多少、白髪が混じるようになったものの、その姿はあきらかに我々の‘ジョー’だった。



先日、ようやく所属ジムと会談を持ったが、結局、引退勧告には応じなかった。
世界のベルトを3度も巻いた‘カリスマ’はどんな道を歩むべきなのか?


ちなみに、試合の模様は、ytv携帯サイトでご覧頂けます。
是非ご覧下さい!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2008年11月25日(火) |

しばしの休息… ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

一昨日のボクシングダブル世界タイトルマッチ、ご覧頂けましたか?

WBCバンタム級では、王者長谷川穂積が5度目の防衛に成功!
日本でのバンタム級では、ファイティング原田さん・薬師寺保栄さんを超えての新記録達成!

青写真としては、豪快なKO防衛だったはずですが、序盤にアクシデント…
偶然のバッティングにより右目尻から出欠かと思いきや、
レフェリーの判断は、挑戦者、マルドロットのパンチによるカット。

ということは、出欠がひどくなり、
試合続行不可能と判断されるとTKO負けになってしまいます…

止む無く、王者は安全運転せざるを得ない状況でした。
オープンスコアリングシステムのため、4R&8R終了時にジャッヂの判定が公開され、
かなりポイントではリードしていたので、リスクを冒してまでも倒しにいく必要もなかったのです。

もしかしたら見ている方でストレスが溜まった方もいたかもしれませんが、
ボクシング界では、試合を年に何10試合も出来ない過酷な仕事なため、
王者陥落だけは避けねばならなかったのです。
でも、日本のエースとしての素晴らしいディフェンステクニックは存分に披露してくれましたね。

長谷川選手おめでとうございます!


もう1試合、WBAバンタム級では、池原選手の世界初挑戦。
私が実況させて頂きました。

直線的に前へ出る王者シドレンコに対して、真っ向から打ち合うと宣言していた池原。
注目の第1Rは、緊張がありながらも攻めの姿勢が見られましたが、
第2Rに、王者の右ストレートを左のテンプル付近にもらい、
そこからは、見た目では、思った以上に攻め切れなかったように見えました。

アマチュアで310戦とキャリア十分のシドレンコの引き出しの多く、
攻める時は攻め、休む時は休むなど、12R戦う的確な試合マネージメントに翻弄され、
挑戦者池原の世界初挑戦は、0−3大差の判定で完敗でした…

しかし、愛する家族のために戦った池原、この数ヶ月、死に物狂いで練習していた姿。
一時はチャンピォンを苦しめた戦いは、見ている者の感動を呼んだはずです。

結果がすべての無情な世界…
ベルトを獲れなかった事実に池原は何を感じるのでしょうか?

ボクシングを始めたきっかけで、ジムの先輩でもある辰吉選手からは、

『 こんなんであきらめていいのか? 』と叱咤されたようですが、

まずは、X’mas・正月返上で取り組んでいたので、ゆっくりと休んで下さいね。

この先のことは、奥様と真剣に話し合って決めて下さい。

とりあえず、ボクサーとしては世界を獲れなかった池原選手ですが、
人間性は素晴らしい人間です。
どんな人生を選択しても、歩んだ道で、応援してくれる人が現れるでしょう。

長谷川選手も池原選手もお疲れ様でした。

投稿者: 尾山憲一 日時: 2008年01月12日(土) |

ハードル越えた! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

ボクサーにとって、試合をする前の最後の大仕事=計量が行われました!

バンタム級のダブルタイトルマッチ
『 WBC長谷川ーマルドロット / WBAシドレンコー池原 』

バンタム級のリミット=53.5kgとの戦い…

ベストウェイトが1つ上の池原
たったの1.8kgがとてつもなく苦しい…
しかし、リミットいっぱいでクリア!!
相手の筋肉を見ても
「ボクシングは筋肉でしない」と一蹴
調子は今で120%、食事して明日は200%
自信満々で会場を後にしました!!!


長谷川・マルドロット・シドレンコ各選手も計量をパスし、
いよいよ明日のゴングを聞くだけとなりました。

これまでのKO率が70%の池原選手ですが、
固くなったり、力んだりするとリズムが出ないことから、
今回、初めての世界戦であっても、終始、マイペースの調整。

特に、生活面は、一切変えませんでした。
明日も、愛する奥様と子供たちのいる自宅からの会場入り。

12日に結婚丸7年となる池原夫妻ですが、
池原選手のこだわりから入籍のみで、まだ式を挙げていないのです。

世界チャンピォンになってから結婚式を挙げることを目標に戦い続けてきた池原選手。

妻との約束を果たすため…
ボクシングを始めるきっかけとなった辰吉丈一郎選手に一歩でも近づくため…
応援してくれている全ての方のために…

たくさんの愛情&友情パワーをもらって、明日、池原信遂はリングに立ちます!

放送は夜7時からです。

投稿者: 尾山憲一 日時: 2008年01月09日(水) | コメント (2)

調印式にて揃い踏み! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

ボクシングダブル世界タイトルマッチがいよいよ2日後に迫ってきました。

この日は、正式に試合を成立させるための調印式と記者会見が行われました。

4人の選手の表情は様々で…

WBCバンタム級王者の長谷川穂積選手は、
5度目の防衛戦なのと、ご自身の性格も併せて、終始落ち着いていて、
時折笑顔も見せてくれました。

挑戦者イタリアのマルドロット選手は、日本流のイベント尽くしに、
少々嫌気がさしているのか?それとも調整苦なのか?
戸惑いながらの会見になりました。

マルドロット選手ですが‘まどろっこしい’事にはなりませんでした。

WBAバンタムに挑む池原信遂選手は、
ベストウェイトが1つ階級が上のスーパーバンタムなだけに、減量がきつそうで…
マイクを握るまでは虚ろな表情でしたが、質問への回答でマイクを取ったら豹変!!!

「早く試合がしたいし自信はある。チャンピォンの偉大さも伝わる。胸を借りるつもりで挑む」
と、しっかりとした口調で話してくれました。

鋭い目つきは、単に、減量苦なだけでなく、もはやベルトしか見えていない獲物も目でした。

対する王者シドレンコ選手は、日本での試合を楽しみにしていたため、
数々のイベントや取材にも笑顔で対応。
調整も順調そのもののようで、対戦相手に敬意を払いながら、終始余裕の態度でした。

残念ながら、シドレンコ選手の口調は‘しどろもどろ’ではありませんでした…


調印式や記者会見、計量の場で、何かしなければ話題にならない…
と勘違いしているのか?

最近は妙な風潮も感じますが、相手を称え、勝負を見据えるこの4選手はクリーンな姿勢に
2日後の試合が益々楽しみになってきました。


終了後に全員で写真撮影!
全選手のファイトに期待です!!!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2008年01月09日(水) |

初対面 ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

ボクシングダブル世界タイトルマッチ

WBAバンタムで戦う両者
王者シドレンコと挑戦者池原が昨日の予備検診で初対面


両者ガッチリと握手

体格計測の結果、
身長差は7cm池原が高く、
リーチも同じく7cm長い挑戦者:池原

5度防衛している王者は余裕の笑み???

小学校5年生の時にボクシングに出会ってから、
相手への敬意を教わったというシドレンコ。

会場で池原を見かけるや否や
『握手をしてもいいだろうか?』 と聞いてきました。

減量で苦しそうな挑戦者を横目に、
「僕は日本食が大好きで、昨日も寿司を食べたよ。来日して2度目だったかな」
と、調整が順調なことを大アピール…

果たして、10日のリング上で、笑うのはどちらでしょうか!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2008年01月08日(火) |

王者は余裕なのか??? ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

今日からはボクシングモードです。

10日のボクシングダブル世界タイトルマッチ
WBCバンタム級王者の長谷川選手が、同級1位イタリアのシモーネ・マルドロットと、
もう1試合は、WBA世界バンタム級に大阪帝拳の池原選手が、王者シドレンコに挑みます。

今日は、シドレンコ・マルドロット両外国人選手の公開練習が行われました。

先に始めたのは、WBA王者のシドレンコ
ウクライナ出身ということもあり、少量のひげを蓄えながらも、雪のような白い肌
アマチュアで310戦290勝、シドニー五輪銅メダリストの肩書きもあり、経験は豊富すぎ…

調整も慣れたもので、この日はたった5分くらいしか動きませんでした。
減量も順調そうで、当面の敵は時差解消でしたが、それも克服したとか…

これまで5度も防衛している王者だけに、池原選手のハードルは極めて高いようです。


長谷川王者に挑むマルドロットは、よく見ればタレントのジローラモさんに似ている
新聞テレビからの質問に、少々ナーバスな表情を浮かべていましたが、
こちらもスパーリングなしの軽めの練習…


余裕なのか?きついからなのか?
シドレンコ選手は、日本食の中でも寿司が好きらしく、イカ&エビが好物だそうです。

そんな話を聞くと、やはり余裕なのかもしれませんね…

少し前のブログでも執筆しましたが、今年は必ずしも順当な勝利がなさそうな年。
頑張れ!池原!!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2008年01月06日(日) |

世界一のクリスマスプレゼント ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

年明けの1月10日、初めて世界へ挑む大阪帝拳ジムの池原信遂選手の情報です!

WBA世界バンタム級タイトルマッチまで3週間をきりました。
同ジムから4人目の世界王者になるべく、練習に熱が入る池原選手。

昨日は、スパーリングのピークに設定していた日…
2人のスパーリングパートナー相手に10Rの激しい練習をしました。

ベストウェイトは1つ階級が上の池原選手は、いつもより減量がきつく、
早くも戦いが始まっているため、疲労も併せて苦しそうな表情を浮かべてはいましたが、
思っている以上の仕上がり&手応えを感じているようです。

世間のクリスマスムードもまったく目に入らないらしく、
年末年始返上で世界一を目指します。

ただ、6歳と3歳の2人の息子さんには申し訳ないようで…

世界を獲ったら‘クリスマス+正月+祝勝会’をドカンとやります!
と、豪華なプランを検討中だそうです。

でも、池原選手の息子さん達は、
『お父ちゃんが次の試合に勝ったら、世界一やねん!』
って、ちゃんとわかっていましたよ~

いくら遅くなっても、どんなプレゼントよりも、
世界チャンピォンのベルトが最高のプレゼントになるはずですね!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2007年12月23日(日) |

ふと思った… ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

今朝行われた、ボクシング亀田一家問題の記者会見。
朝からテレビに釘づけだった。

父親が同席しない中で、長男が一家を代表して臨んだ謝罪会見。
無数のフラッシュの中、彼自身が出来る精一杯の言葉使いで、質問に答えていた。

見ていて、釈然としない所ももちろんあったが、
逃げずにたった1人でカメラやマイクの前に立った姿は、ある意味立派だった。


そんな中、ふと思った…

質問を主にしていたのは、あくまでも声から察するに、
芸能・ワイドショーリポーターだった。
本来なら、ボクシング担当記者による代表質問から始まるのが慣例に思う。

それだけ、この件はスポーツの世界を飛び越えた世間の関心事である表れなのだろうが、
一瞬、カメラやマイクなどメディアという武器を使った‘いじめ’にも見えてしまった。

果たして、あのリポーター達は、例えば政治家や大物タレントにも、
同じトーンで、詰問に近い激しい質問をぶつけられるのだろうか?

確かに、彼ら一家のとった言動や実質認めた反則の指示は許されることではないが…


それと、もう1つ…例えは違うが…

刑事事件で人を殺めた容疑者(被告)は、
弁護士を立てることにより、公の場での自らの謝罪なり説明は一切ない。
(法廷内は別だが…)

山口の母子殺害事件の被告にしてもしかり…

例えは間違っているだろうが、
この状況下で、一家を背負って1人で謝罪会見に臨んだところは
評価してもいいのではないだろうか。

投稿者: 尾山憲一 日時: 2007年10月26日(金) |

世界王者のスパーリング ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

『こりゃ~すごい…』

ボクシングの現役世界王者と前世界王者

WBC世界バンタム級王者:長谷川穂積と
前WBA世界スーパーフライ級王者:名城信男との真剣スパーリング


仕事柄よくスパーリングを見る機会に恵まれるが、試合の2週間前くらいに見ることが多かった。
時期的に、過度な減量など疲れがピークな時期でもあり、
ケガ防止も含めて、動きは微妙なこともあった

だが、長谷川は年明け1月10日に5度目の防衛戦を、
5月にベルトを手放した名城は再起戦が11月26日とあって、
時期的な面や相手にとって不足なしなことも踏まえて、
両者のスパーリングは実践練習という域を超えた激しく・熱いものだった


左が長谷川、右が名城



久々に緊張感のあるいいスパーリングを見せてもらった

敬称略

投稿者: 尾山憲一 日時: 2007年10月25日(木) |

ダブル世界戦決定! ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

色々な意味でボクシング界が注目されていますが、
年明けに大阪にて2つの世界タイトルマッチが決定しました!

ワールドプレミアムボクシング
ダブル世界タイトルマッチ
WBCバンタム級:長谷川穂積選手の
5度目の防衛戦と、
WBAバンタム級で
大阪帝拳の池原信遂選手が
世界初挑戦します。


長谷川選手の相手は、
世界1位:イタリアのシモーネ・マルドロット

池原選手が挑む相手は
5度の防衛を果たしている
ウクライナのウラディミール・シドレンコ



左が池原選手。
右は元WBAバンタム級王者で
同ジムOBでもある六車卓也氏

六車氏の持っていたベルトに
後輩の池原選手が挑みます。



長谷川選手は、これまでも二人三脚で戦ってきた山下トレーナーが設立した
真正ジムに移籍してからの初の試合とあって、
『5度目ではあるが、初防衛戦だと思って戦う』 と力強く発言。

池原選手の世界初挑戦は、
今年亡くなった吉井前会長の追悼試合でもあるため、
『必ずベルトを獲って、墓前に報告したい』 と池原選手。


バンタム級では世界に敵無しと言われている長谷川選手の技術と、
デビューから9年目、28戦27勝1敗、31歳でやっとチャンスが巡ってきた
池原選手の想いに注目です!


2008年1月10日(木)
大阪府立体育会館第1競技場
19:00より日本テレビ・ytv系全国ネットで放送です。

投稿者: 尾山憲一 日時: 2007年10月19日(金) |

すっきりしないっすね… ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

『ごめんなさ~い…』
5歳のわが子が謝った時、その言い方や顔色を見て、
『本当に悪いと思っているんか!』と叱る私。

子供をお持ちの方なら、一度は経験があるだろう。


ボクシング‘Kファミリー’問題…
昨日、所属ジム会長と当該親子出席の下、10分という短い時間ながら会見があったが、
なんだかなぁ~という結果だった。


一応、謝罪の言葉を述べた父と頭を丸めた次兄ではあったが、

『本当に申し訳ないことをしたと思っているんか!』

と率直に感じてしまった。

あくまで推測の域を出ないが、
父や会長の会見内容と一言も言葉を発せずに退席した次兄を見て、

自分たちの愚行に憔悴しきっているよりも、
‘我々は何でこんな目に…何でここまで非難されなきゃならんの…’
という風にしかとれなかった。

それは「負けたから処分は受け止めるし、出たものは仕方ない」との発言内容であったり、
無言で席を後にした次兄の姿など、真の反省には見えなかったからだ。
なんぼ体調不良でも、一言くらいしゃべれるやろ~ってなものだ。


まずは『すみませんでした』を発しないと先に進まない。
その上で、何に対してすまなかったのかを明確にしなければいけない。


前回のブログで‘現代日本の縮図’と表現したが、
時代の寵児ともてはやされた‘愛称:Hもん’は「金がすべて」と言い切った。
今回のKファミリーは「強ければ何してもいい」というスタンス。

それぞれの立場で、それぞれの理念はあるのだろうが、
間違った理念は世の中が許してくれない。

両者に共通しているのは‘武士道(侍スピリッツ)’に欠くことか…

その点、ギター侍の芸人さんに容姿が似ている王者は‘侍’だ。

さて、プロ野球はクライマックスシリーズ
「パ」は日ハムとロッテの勝った方が日本シリーズ出場決定の大一番。
「セ」は巨人と阪神に勝った中日が戦う第2ステージ初戦。
今宵はゆっくりとテレビ観戦だ!!!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2007年10月18日(木) | コメント (2)

果たして問題解決となるのか? ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

連日世間をにぎわせている‘ボクシングK一家’騒動…
昨日、東日本ボクシング協会並びにJBCからの処分が発表されたが、
もちろん、この騒動は終結していないだろうし、させてはいけない問題だ。

国内でボクシング中継を担当している数少ない放送局の一員であり、
また単なる実況アナウンサーである私が、とやかく言う問題ではないが、
1人の36歳の人間として述べることをお許し願いたい。


今回一番感じたことは、この処分を課したことが、果たして根本の解決になるのか?と言う事。
これまでの一連の流れを見てきて、
今回の言動は、『偶然ではなく必然』であったと認識せざるを得ないからだ。

私は以前も、遠まわしに品格に対する異議を唱えてきた。
~過去ブログ内~
06年 8月 4日掲載分「真の強い世界王者」

http://blog.kansai.com/oyama/33

06年12月21日掲載分「ボクシング道」

http://blog.kansai.com/ytv_sports/199


強ければ何をしてもいいなんて理屈は一切ない。
18歳だから若いなんて理屈も一切ない。

刑事事件ならば少年扱いの次兄が、名前も顔もさらけ出している。
十二分に自分の『愚行』を悔いていることだろう。

ただ、気になるのは、今回試合中に問題を起こした次兄は、
王者より多額なファイトマネーをもらっている。
果たしてそれで反省できるのだろうか?
昨今の若者の思考から察すると、他人に責任を転嫁してしまうかもしれない。

1日も早く、自立した‘心’を持って欲しい。

そして、是非とも、書面だけのコメントだけでなく、
直接、自らの口で、王者やファンへの謝罪の言葉を発してもらいたいものだ。


さらに、もっと大きな部分で言うならば、
ボクシング業界・取り上げてきたメディア・追い風に乗って応援していた各界著名人は
何も問われないのだろうか???


下火になりつつあったボクシング界は、彼ら一家の言動に反対しながらも、
『業界発展のため』という旗印の下に何も言わなかった。

当該放送局を含めメディアの責任は?

支持してきた方々は‘これまでに’人としての言動を指導してきたのか?


‘処分を課した’ことで、すべてを終わらせるようなことだけはして欲しくない。
現代日本の縮図を見た気がする騒動だ…

投稿者: 尾山憲一 日時: 2007年10月16日(火) |

アナウンサー