セパ王者決定! ( プロ野球 )
昨日で2014年プロ野球セパ両リーグともに王者が決まりました。
セントラルは巨人、パシフィックはソフトバンク。
それにしても、昨日のソフトバンクとオリックスの一戦はすごかった。
ソフトバンクは勝てば優勝、
オリックスは勝つか引き分けで逆転優勝へのマジック再点灯という試合。
両チームとも1球1球が重たく、緊迫感たっぷりの展開。
9回では決着がつかず、延長に入ってからの攻防で決しましたが。
最後はチームリーダー松田のサヨナラ打でソフトバンクが3年ぶりの優勝となりました。
あまり表情を表に出さずも内心は熱い九州男児の秋山監督が
顔をくしゃくしゃにして涙ぐんで選手1人1人と抱き合う姿にジーンときました。
一方、オリックス森脇監督は悔しい想いを押し殺しながらも、
博多まで駆けつけてくれたファンの下へ挨拶へ行こうと選手を促す姿が印象的。
来週からのプレーオフへの序章に思えました。
勝って涙・・・負けて涙・・・
高校野球のようなひたむきな姿に感動しました。
さて、セリーグを制した巨人。
シーズン前の予想ではぶっちぎりの優勝と目されておりましたが、
蓋を開けてみれば、ケガ人や不調者続出で苦しみ、決して楽な戦いではありませんでした。
まだ、試合が残っていますが、
いわゆるタイトルホルダー候補が菅野投手の防御率くらいの中でも優勝。
取材を通して、ここぞで負けない強さとしぶとさや決壊しない守備力・走塁力が光りました。
改めて、野球は個人種目でなく団体種目だったことの証明であり、
何よりも、原監督の「心を鬼」にしてもチームの勝利優先する姿勢に脱帽です。
ところで、この両チームに共通なポイントがあります。
FAやトレードなど、補強をするのはどのチームも同じですが、
そことは別に、チーム内の中心は生え抜きの選手なんです。
巨人 → 阿部・坂本・長野・内海・山口・菅野ら
ソフトバンク → 松田・長谷川・攝津・柳田・中村ら
ドラフト戦略から育成など、中長期的展望の下、ここまで作り上げています。
もちろん、その他にもこういうチームは多数あります。
関西に本拠地を置き、ともに今季も頂点に立てなかった阪神とオリックス。
プロである以上、負けたらダメなのは百も承知ですが、
ただ勝てばいいという考えでは、常勝集団とはほど遠い道のりでありましょう。
この両チームがこれから先、どう考えていくのかお手並み拝見ですね。