キャンプ取材記 【阪神編】 ( プロ野球 ) > ( 阪神 )
立派なトラが出迎えてくれた阪神タイガース宜野座キャンプ。
和田新監督の下、今年のキャンプはこれまでとひと味違いました。
今春から沖縄で1ヶ月間過ごすことになったチームは、
選手だけで44~5人の大所帯。
底上げが必須の若手が多いため、
大きな声が飛び交う元気いっぱいのキャンプらしいキャンプでした。
10時からの全体練習の前のアーリーワークから始まり、
全体練習後の個別練習が終わる頃には陽も暮れて…
明日のレギュラーを目指す若手が帰る頃には、
辺りがライトアップされるくらいになりました。
練習内容もこれまでとは若干変わり…
バントやヒットエンドランなど作戦を多用する練習や、
実践でも近年あまり見られなかった動きもありました。
和田監督曰く
「統一球によりヒット待ちの攻撃では点が入りにくいことが証明された。受け身ではダメ。1点を泥臭く取り、無駄な1点を与えない」
若手はまずこういった小技が出来ないと一軍に残れないという
和田監督からのメッセージでもあります。
和田監督も指揮官としては初めての経験。
コーチ陣もだいぶ若返りました。
若手選手と一緒に、声を出し、遅くまで白球を追いかける姿は、
さながら高校球児の練習の雰囲気にも似ていました。
また、第1クール3日目には
野手と投手の練習メニューを入れ替えました。
気分転換の意味合いが色濃いのですが、
それぞれの立場を理解することで、
チームに一体感を生むことがどうやら本質のようです。
長いシーズン、チーム状態が悪くなると、
投手は野手に、野手は投手に責任を転嫁しがちですから…
この練習が私が感じた『和田カラー』の筆頭です!
ケガ人もなく、ここまで順調に来ている2012年和田阪神。
次は対戦相手となるセリーグ他球団視察情報をお届けします!