決戦! ( スポーツ ) > ( アメフト )
27(日)学生アメフト界最高峰の2011年の戦いがあった。
立命館大学vs関西学院大学
(表記はホーム側から)
甲子園ボウルなどの一発勝負とは違い、
1年間のすべて・・・いや過去のすべてをかけた男達の戦さだ。
結果は
立命館大学●7−37○関西学院大学
この10年間、
立命館圧勝の年はあっても、関学が大差で勝利はなかった。
試合内容や背景などは、
近々関西学連のHPにアップされるコラムをご覧頂くとして、
今回のブログは別の観点から。
まずはこの写真…
満員の長居スタジアムのバックスタンド側(関学応援席)
勝てば4年ぶりの単独優勝となる全勝対決とあって、
現役学生はもちろん、新旧OBがこんなにも大勢詰め掛けた。
勝った戦士達との大合唱となった関学校歌「空の翼」は、
OBでない私が聞いても感動ものだった。
そして背番号3番のこの選手!
キッカーの大西志宣選手(4年)
アメフトという競技において、
専任キッカーほど孤独なポジションはない。
攻撃担当・守備担当は日々複数人で練習しているが、
キッカーだけはいつも1人きり…
しかし、回ってくる状況は、チームの大事な場面ばかり。
見ていても割りに合わないポジションに思えてならない。
大西選手は、高校1年生からアメフトを始め、ずっとキッカー。
高校時代は3年間とも関西の頂点に届かず、
大学に入り、同じくキッカーだった兄:史恭さんの後を継ぎ、
1年生から正キッカーとなった。
ここまで決して順風満帆ではなかった。。。
1年生時は、FGを外し立命館に敗れた。
2年生時は、京大戦のサヨナラFGで脚光を浴びたが、
チームは優勝を逃した。
3年生時、自身のパフォーマンスはどんどん向上したが、
またもやチームは派遣を他校に奪われた。
そして今年…
「この先、日本一をかけて戦える事なんてないと思うので、
高校からのラストチャンスを絶対勝ち取ります!」
と宣言した通り、彼の右脚は開幕から順調に得点を重ねた。
気がつけば、今季総得点は68点となり、
兄:史恭さんが持っていたリーグ記録62点(07年)を上回り、
最多得点(スコアリング)の記録を塗り替えた。
ただ、彼の素晴らしさは、
FGやTFP(タッチダウン後のキック)だけではない。
キックオフ時の高く・遠くへ蹴る力、パントの正確性、
今年の関学がどの試合も展開を優位に進められたのは、
彼のキッキングがすべてと言っても誰も文句を言えまい。
投票の結果はどうなるかわからないが、
関学キッカー#3大西志宣選手が、
私の中では、2011年関西学生リーグのMVPだ!