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尾山憲一(ytvアナウンサー)『スポ根劇場尾山の大将』

王手 ( プロ野球 ) 

プロ野球日本シリーズ。
セリーグ覇者:中日vsパリーグ覇者:ソフトバンクが
熱い戦いをしております。


後出しジャンケンっぽくてスミマセンが、
私の戦前の予想はソフトバンクがやや有利と思っていました。
両チームとも投手力は互角、打撃や走塁でSバンクが上の理由から。


ふたを開けると、やはり投手戦のロースコアゲームが続きました。
そして「打線は水モノ」でした。


シーズン中から少ない好機を逃さず1点の取り方がうまい中日が、
Sバンクの唯一の不安材料と言われたクローザー馬原を襲い、
敵地での1戦目・2戦目を延長の末に制しました。


ところ変わってナゴヤドームでの第3戦。
水モノの打線が奮起し、ホークスは12安打でシリーズ初勝利。
ただ、私は朝の番組でも「まだ中日有利」と発言しました。


理由は『中日バッテリーが‘お祭り男’を封じていたから』
短期決戦に必要なのは、その瞬間に爆発できる選手がいるかどうか?
普段通りの野球をすることはもちろん大事ですが、
+αがないと波に乗れません…


その1人は、今季FAでホークス入りし、
史上2人目のセパ両リーグで首位打者に輝いた内川です。
第2戦でバットのグリップに関して陽動作戦をされ、
邪念を植えつけられた内川は、
この第3戦でもいい当たりはするものの5打数無安打…


中日サイドは、
ホークスの得点パターンと元気印を封印することが大事だったのです。


その内川、さすが実力者です。
第4戦の第1打席でシリーズ2本目のヒットを打つと、
あとを打つキャプテン小久保のタイムリーを生み先制点をアシスト!
またもや接線となったこの試合も制し、2勝2敗のタイに持ち込ませました。


これでホークス打線は役者が揃いました。
逆に中日は、シーズン終盤活躍したキャッチャー谷繁が全試合で無安打。
野球界には「キャッチャーを打たすな。守りで乗るから」
との格言があります。


攻守の切り替えはできるベテランとは言え、
5戦無安打は堪えるでしょうね…



2003年、阪神ダイエーの日本シリーズは、
それぞれ本拠地で勝利しダイエーが日本一になった
‘内弁慶’シリーズ。
ですが、今年は敵地で勝利するという
‘外弁慶’シリーズとなっているここまでの流れ。


外弁慶が続くなら、
週末、福岡へ移動しての6戦目7戦目はまだわかりません…


敬称略

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年11月17日(木) |

アナウンサー