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尾山憲一(ytvアナウンサー)『スポ根劇場尾山の大将』

ビフォーアフター ( スポーツ ) > ( ボクシング ) 

いよいよ今夜に迫ったボクシング3大世界タイトルマッチ。
東日本大震災による東京電力管内での電力供給を考慮して、
場所を両国国技館から神戸ワールド記念ホールに移しての戦い。


日本人世界王者が3人防衛戦に挑むというボクシング史上初のイベント。
16年前の阪神淡路大震災で絶望感に包まれた神戸から発信することに意義を感じます。


WBCフェザー級王者:長谷川穂積選手は兵庫県西脇市で被災。
その後、神戸のジムでプロボクサーとしてデビューし今日があります。
対戦相手、ジョニー・ゴンザレス(メキシコ)は同級1位の強敵。
決して楽な戦いではありませんが、遠く東北の被災者の方々を想って戦うことを宣言。
たとえ苦しくとも機厳しくとも戦い抜くことを約束してくれました。


WBCスーパーバンタム級王者:西岡利晃選手は94年12月のプロデビュー直後、
兵庫県加古川市で阪神淡路大震災(95・1・17)に遭いました。
西岡選手自身、初めての世界戦となった00年6月25日以来、
11年ぶりとなる地元関西での戦いは、5度防衛中の最強世界王者とpしての世界戦。
相手のマウリシオ・ムニョス(アルゼンチン)とともに計量をパス。
この1戦はKO必至です!


さて、もう1つの世界戦は、WBCスーパーフェザー級。
王者:粟生隆寛選手とウンベルト・グチェレス選手(メキシコ)ですが…


タイトルの‘ビフォーアフター’の意味…


王者・粟生選手は一昨日4・6に27歳の誕生日を迎えましたが(おめでとう!)、
世界戦を控えていて『今までで一番苦しい誕生日です…』と苦笑い。
ボクシングという競技性上、食事を制限せざるを得ません…


それに比べて…挑戦者のグチェレスはというと…

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1回目の正規計量で…なんと…500gオーバーウェイト…


ルール上、2時間の猶予が与えられ、
その間にクリアすれば何ら問題なく試合が行われます。
ですが、もしも失敗したら試合は成立しません。


待つこと約2時間…


関係者の肩にもたれながらたどり着いた計量会場…



あれ???
髪の毛がない・・・


この30分程前、一度体重計に乗ったものの、まだ200gオーバー。
水分を出すだけ出してもダメだったことで、髪の毛を刈ったそうです…



それだけではないでしょうけど、
これが功を奏してなのか???時間もウェイトもギリギリでクリア…


ただ…


我々日本人の感覚ですと、
ご迷惑かけてスミマセンでしたと謝罪する場面ですが…


よほど嬉しかったのでしょうね…まさかのガッツポーズ(><)


もしかしたら、関係者の誰かに言われて、
お詫びのしるしで‘頭を丸めた’のかもしれませんが、
お国柄の違いとしか形容の仕様がありません…


王者:粟生選手も『プロ意識に欠ける。必ず退治します!』
と、さらに気合が入りました。


ボクシング史上初のトリプル世界タイトルマッチは、
19:00~NTV系列で生放送されます!(一部の地域を除いて)


昨夜も余震と見られる大きな地震があり不安な被災地へ、
3人のサムライ達が明日への勇気と元気をお届けします!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年04月08日(金) |

アナウンサー