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尾山憲一(ytvアナウンサー)『スポ根劇場尾山の大将』

「SBO」から「BSO」へ… ( プロ野球 ) 



甲子園球場のバックスクリーンですが、
実はこの写真、去年とは若干変わってリニューアルされたのです。


一体どこだと思いますか???


正解は、大時計の下にある
‘ストライク・ボール・アウト’を表示する部分が、
今シーズンから…


上から
B(ボール)→ストライク(S)→アウト(O)の順番になったのです。


横浜スタジアムなどは、すでに昨シーズンから導入されていますが、
今季から、日本プロ野球界が大きく変わろうとしています。


読売新聞2月16日付けの記事を参照しながら、
野球の歴史をさかのぼると…


そもそも最初は空振りだけを数えて、三振するとアウトで、
ボールをカウントするようになったのはその18年後らしく、
投手は打者へ打ちやすい球を投げていたようです。


打てる球を見逃した打者に「ストライク(打ちなさい!)」と忠告し、
逆に、打たせまいとした投手に対して「正しく投げなさい」と警告したことが起源で、
ボール=不正球(アンフェア ボール)の略と記されています。


アメリカのベースボールが『打つゲーム』と考えると、
打者がどれだけ打ちやすい状況・条件なのかが重要であるので、
当然、ボールから先にコールするものなんだそうです。


ほんなら、なぜ日本の‘野球’はストライクから先にコールするようになったのか???


●日本は守りが重視された
●反欧米的な意識
ではないかと、記事は紹介しています。


いずれにしても、
WBCやオリンピックなどの国際試合では、
審判のコールはすでに「ボール→ストライク」の順になっています。


使用する球の統一化も含めて、
今季から日本のプロ野球界は、球場内の表示だけでなく、
テレビ中継の画面表示や我々アナウンサーの実況コメント、
さらには新聞記事の文字表記がガラッと変わります…


生まれて40年間馴染んできた「ストライク→ボール」の言い方からの変更に、
私は対応できるのかなぁ~

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年03月11日(金) | コメント (1)

アナウンサー