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尾山憲一(ytvアナウンサー)『スポ根劇場尾山の大将』

可能性 ( 番組他 ) 

3・11に発生した東日本大震災。
発生からの震災報道に、16年前の阪神淡路大震災を思い出す。


民間放送ながらコマーシャルを一切流さずに、
休むことなく報道し続けた民放各局…


その一方で、今回、NHKさんは、
途中からNHK教育チャンネルを使って被災者の方々の安否や伝言を伝え始めた。



これを見て思った…




今年7月24日には完全地上デジタル化を目指している放送業界。
すでにデジタル番組をご覧頂ける方ならお気づきかと思うが、
3つのチャンネルで別々の放送することが可能だ。



ならば…




キー局主導で、例えば、
第一チャンネルでは「全国震災報道」
第二チャンネルでは「それぞれの地域のニュース」
第三チャンネルでは「安否情報」


なんてことはできなかったのだろうか???




もしかして、
理論上はできても、そう簡単なものじゃないのかもしれない。
もしかして、
放送局に勤めている者として「お前が言うな」って発言かもしれない。


でも、何かできたのではないかと思って震災報道を見ていた自分がいた…


16年前の教訓が今に受け継がれていることもある。
今回できたとかできなかったではなく、皆で智恵を出し合って、
もっともっといい報道ができたらと思う。

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年03月30日(水) | コメント (2)

16年後の恩返し… ( よもやま話 ) 

昨日、センバツ高校野球に被災地:宮城の東北高校が登場した。
開催が危ぶまれた大会、しかも、被害の最も大きい宮城の学校…


大人でも色々な想いがある中、
多感な思春期の高校生はかなりつらい日々を過ごしてこの日を迎えたことだろう。


報道によると、
大会に向けての練習中、学校で大地震に襲われ、
その後は練習どころではなく、避難所でボランティアを積極的にしていたようだ。


しかし、大会開催が決まり、被災地から送り出され、関西へ乗り込んだはいいが、
天候不順等で実践練習もままならない中での試合。


残念ながら敗れてしまったが、
必死に球を追い、勝負に挑んだ姿に、被災者だけでなく心を打たれた気がする。


そんな東北高校のアルプススタンド(応援席)には、
違ったユニフォームを着た別の学校の選手が多数いた。


兵庫県の育英高校と神港学園の選手たちだった。


この両校は、1995年の阪神淡路大震災の時に、
被災地代表としてセンバツへ出場し、復興へ向けての勇気をくれた高校だ。
(もう1校:報徳学園も出たが、報徳は今大会出場校)


あの時、全国各地からの支援によって晴れの舞台へ出場できた…


その恩返しで、今回、支援はもちろん、
応援に来ることができない地元の皆さんの代わりに大声援を送ったのだ。


24歳だった私も、あの時、神港学園に密着して取材し、全国へ放送させて頂いた。
その時の主将は現巨人の鶴岡捕手(最初は横浜へ入団)
彼の顔を見る度に、95年センバツを思い出す…


16年経っての恩返しに目頭が熱くなった…

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年03月29日(火) | コメント (1)

無事に届いて! ( よもやま話 ) 

とてつもなく大きな被害となった東日本大震災…


3・11の本震から2週間以上。


被災地に直接赴けない…被災者に直接何かをしてあげられない…


そんな人々の想いは多額の義援金となって集めれられています。
ytvでも24時間テレビ事務局が受け皿となり、
皆さんの善意を受け付けております。


個人でも、日本を代表する方々が、
ジャンルを問わず多額の義援金を寄付しました…



大きな額から子供さんのわずかなお小遣いまで、
人それぞれの善意が集まっています。。。


その善意は、
ちゃんと被災地・被災者のために有効に平等に使われるのか???


95年阪神淡路大震災の時も、
自治体や被害状態によって色々もめたことを思い出します。


誰でもいい…ちゃんとしたリーダーシップを発揮して、
きちんと振り分けて欲しい…


もちろん救援物資も…避難所や自治体で差が出ないようにして下さい!


日本国民・・・いや全世界が見てます。

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年03月28日(月) | コメント (2)

苦い思い出… ( よもやま話 ) 

とにかく罵声を浴び続けた…


95年の阪神淡路大震災…
当時、ytv最年少アナウンサーだった私も震災報道で東奔西走していた。


イラダチが募る被災者…
被災地で避難生活を送る方々にテレビ報道は直接届かない…


ライフラインが復旧していない以上当たり前か…


中継車が頻繁に移動できない理由などもあり、
避難所からの中継は限られた場所からするしかなかった…


現状を全国の皆様に必死に伝えた…


・・・が・・・


本当に何かを必要としている方々に直接役立てなかった記憶がある…


無力感で打ちひしがれた苦い経験…



だが、必死に伝えたことで、
全国から物資やボランティアスタッフが集まった…


間接的には力になれた。



野球などを見たいと思っている人は、
被害が少ない人が多数だろう。


プロ野球開催への是非が問われているが、
「野球をすることで被災者へ勇気を!」というなら、
被災者から直接声を聞いてから進むべきではないか…



とにかく罵声を浴び続けた…


でも、その倍以上「ありがとう!」とも言われた…

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年03月22日(火) | コメント (4)

もう1つの違和感・・・ ( よもやま話 ) 

昨日更新したプロ野球の開幕に関する違和感に続いて、もう1つの違和感…


このブログを執筆している時点で、
今回の東日本大地震で亡くなった方の数が7200人に達すると報道されています。


今朝の新聞の見出しや、東京発のテレビ報道を見ていると、

「阪神淡路大震災を上回る・・・」

のフレーズが目立ちます。


そこって比べるところですか???


規模や被害が甚大であることをわかりやすく伝えたいがため…


初期報道を見ていても、
地震のメカニズムや発生場所・発生時間など、性質等が違うにも関わらず、
規模を示すマグニチュードだけをとっても、
‘阪神~は○○でしたが今回は○○’といったコメントにうんざりしていました。


東北地方には、亡くなった方、まだご家族の安否がわからない方々がまだ大勢いらっしゃいます。


お願いだから比べないで下さい…
軽んじられているように聞こえるのは私だけでしょうか…


そんな比較しなくても、そんな表現しなくても、
この大災害による悲しみは十分伝わっていますから…

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年03月19日(土) | コメント (5)

なんだろう…この違和感… ( プロ野球 ) 

昨夜、2011年のプロ野球開幕について、
セリーグは予定通りの25(金)
パリーグは開幕を遅らせて4月12日(火)にすると決定した。


この状況の中でセリーグが強行開催にこだわる主張は、
●所属6球団の本拠地は被害が少ない
●被災者に向けて、野球をすることで勇気を与える
など。


本当にこれでいいのだろうか???


被害があるから延期・・・被害がないから開催・・・
そんな理由がまかりとおるのだろうか???


プロ野球選手会は、
野球をやらないとは決して言っておらず、
今、開催することが本当に被災者を‘勇気付ける’ことになるのか?
と主張している。


被災地の避難所では、
電気・ガス・水道のライフライン不通に加え、
ガソリン・灯油・軽油などの燃料不足により、
被災者は、暖を取れないだけでなく援助物資を受け取れない現状…


被災者の皆さんは・・・おそらく・・・まだ・・・

野球どころじゃないはず。

明日が見えない状態だろう。


選手会の主張通り、
首都圏では電力供給に伴う計画停電を実施中であり、
福島の原発による不安もある。
まだまだ余震の心配がある中での興行…
本当に、観客や選手関係者の安全は守られるのだろうか。


市民は計画停電や節電を強いられており、
電鉄会社は、通常ダイヤより少なく運行することで節電に協力している。
誰もが、この一大事に痛みを伴っている中で、
「勇気付ける」というやや一方通行的な感情を押し付ける形で強行開催することが
本当の意味での復興支援になるのだろうか?


勇気付けるという事は、
勇気付けられた方が感じて初めて成立するもの…


なんだか、その言葉で正当化しているようにしか見えない。
それこそ、ある在京球団選手会が話した「思い上がり」という言葉が当てはまる。


「我欲招いた天罰」と発言したリーダーがいた。
この発言の是非は別として、各球団が、少しでも営利目的な側面があるのならば、
天罰が下ってしまうのだろう…


その天罰が、
野球界の衰退、野球離れ、などに繋がらないことを願うばかりだ。


繰り返すが、
やらないと言っているわけではない…
今、やることがいかがなものか…
と言っているだけなのだ。


この違和感…何とかならないだろうか…




東日本大地震で被災された方、お見舞い申し上げます。
また、亡くなられた方やそのご家族の皆様方、謹んでお悔やみ申し上げます。
おかけする言葉が見つかりません…


皆さまに対して、自分が出来ることをすることで支援とさせて頂きます。

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年03月18日(金) | コメント (2)

「SBO」から「BSO」へ… ( プロ野球 ) 



甲子園球場のバックスクリーンですが、
実はこの写真、去年とは若干変わってリニューアルされたのです。


一体どこだと思いますか???


正解は、大時計の下にある
‘ストライク・ボール・アウト’を表示する部分が、
今シーズンから…


上から
B(ボール)→ストライク(S)→アウト(O)の順番になったのです。


横浜スタジアムなどは、すでに昨シーズンから導入されていますが、
今季から、日本プロ野球界が大きく変わろうとしています。


読売新聞2月16日付けの記事を参照しながら、
野球の歴史をさかのぼると…


そもそも最初は空振りだけを数えて、三振するとアウトで、
ボールをカウントするようになったのはその18年後らしく、
投手は打者へ打ちやすい球を投げていたようです。


打てる球を見逃した打者に「ストライク(打ちなさい!)」と忠告し、
逆に、打たせまいとした投手に対して「正しく投げなさい」と警告したことが起源で、
ボール=不正球(アンフェア ボール)の略と記されています。


アメリカのベースボールが『打つゲーム』と考えると、
打者がどれだけ打ちやすい状況・条件なのかが重要であるので、
当然、ボールから先にコールするものなんだそうです。


ほんなら、なぜ日本の‘野球’はストライクから先にコールするようになったのか???


●日本は守りが重視された
●反欧米的な意識
ではないかと、記事は紹介しています。


いずれにしても、
WBCやオリンピックなどの国際試合では、
審判のコールはすでに「ボール→ストライク」の順になっています。


使用する球の統一化も含めて、
今季から日本のプロ野球界は、球場内の表示だけでなく、
テレビ中継の画面表示や我々アナウンサーの実況コメント、
さらには新聞記事の文字表記がガラッと変わります…


生まれて40年間馴染んできた「ストライク→ボール」の言い方からの変更に、
私は対応できるのかなぁ~

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年03月11日(金) | コメント (1)

完成! ( 番組他 ) 



私も出演しているytvの早朝番組「朝生ワイド す・またん」
(月~金 5:20~)
の番組カレンダーがついに完成し、先週末から発売となりました。
<1部950円>


企画立案が昨秋だったため、1月から始まるカレンダーではなく、
4月から翌年3月までの年度カレンダー!




番組のメインMCでもある森たけしアナがプロデュース。
カレンダーには細かい配慮がたくさん詰め込まれています!




近畿地方のお祭りなど、歳時記も盛り込まれ…
(例:祇園祭&天神祭)




★「西暦と元号」
両方掲載することで、今年平成何年???と迷うこともなく…
★「英語読み」と「古い読み方」
中学生にはもってこい!
★「二十四節気」
我々アナウンサーがニュースでお伝えする季節の話題


それと…


各月、森ちゃんプロデュースのデザイン画もありまして…


それは…


また今度、掲載しますね。。。


辛坊さん・森ちゃん・川田アナ&虎谷アナ・吉田アナ&斎藤さん(お天気)
小澤キャプテン&私&チキン立田(スポーツ)芸能リポーターさんまで、
番組関係者総出演の‘す・またんカレンダー’


紀伊國屋梅田本店では発売当日に即日完売…ありがとうございます
その他の紀伊國屋さんでも追って発売されるとのこと。


また、通信販売もしておりますので、
詳しくは番組ホームページをチェックして下さいね!


***ただいま品切れ中のようですが増刷は決まっています!***

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年03月01日(火) | コメント (2)

アナウンサー