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ユウキをもって… ( プロ野球 ) > ( 他球団 )
巨人の優勝で2009年シーズンも1つの節目ですね…
もちろんCS(クライマックスシリーズ)進出争いがセパともに激しいので、
残り試合から目が離せない状況には間違いありません。
これまでは、本日以降はいわゆる‘消化試合’となるだけに、
この制度の是非はあれど、まだまだプロ野球を楽しめます!
しかしながら、あの歓喜のシャンパンファイト&ビールかけの映像を見てしまうと、
やっぱり3位争いは3位争いなんだ…と現実に戻ってしまいます。。。
さて、そのセリーグ3位争い…
ヤクルトの転落が発端で混沌としていますが、
そのヤクルトで昨日、7年ぶりの完投勝利をあげた投手がいます。
ユウキ投手(本名:田中祐貴)12年目の30歳
近鉄→オリックスで活躍しながら、相次ぐケガに悩まされ昨年末解雇。
トライアウトでヤクルトが‘育成枠’で獲得しました。
今春、ヤクルトのキャンプ地:沖縄浦添でばったり会ったユウキ投手は、
「育成は厳しいっす…年齢1回りも下のプロ入りたての子と同室相部屋なんです…」
と漏らしていました。
「またユニフォームが着られたんやから頑張れよ!早く背番号を2桁にしろよ!」
と声をかけることしかできませんでしたが、
そのチャンスは想いのほか早くめぐってきました。
シーズンインから1ヶ月半の5月中旬の阪神戦で1軍マウンドに立ちました。
彼の武器は計測不能の超超超スローボール。
カーブでもナックルでもない‘スローボール’です。
昨日も広島の主砲:栗原選手へ投じていました。
色々なプロ野球関係者に聞くと、
遅い球は投手も打者もどちらも難しいそうです。
遅い球だけに、打つのは簡単???に思いがちですが、
打者心理では『遅い球を打ち損じた時のもったいなさ…』があるから手が出せないらしいです。
なるほど…10回中7回凡退しても3割打者=好打者な世界。
打者はそう考えるみたいです。
もちろん投手は、遅い球だけに打たれたら…と考えてしまうそうで、
投げる時は勇気をもって投げないといけないです。
その超超超スローボールを使って巧に緩急をつけて7年ぶりの完投勝利をあげたユウキ投手。
そういえば、一昨年のセパ交流戦の対巨人戦。
「このユウキ投手は、その名の通り勇気を出してスローボールを投げます」
とリポートを入れたことを思い出しました。
おめでとう!ユウキ投手!!
阪神戦では遠慮してね(笑)