試合時間短縮に向けて… ( プロ野球 )
先日、新聞紙上に
『プロ野球の試合時間短縮に向け、
セリーグでは来季からストライクゾーンを野球規則通りに適用することが検討され、
協議がまとまれば‘拡大’されることになる』と記されていた。
(現在のストライクゾーンが規則より狭くなっている実情を改めるべきとの声が出た結果)
記事によると、今季のセパ両リーグ公式戦の平均試合時間は3:13と、
過去10年では02年に並ぶ短さだったが、目標としていた3:06には7分及ばなかった。
試合時間が長くなると電気の消費量など地球温暖化につながることから、
シーズン前に、各チーム申し合わせの上で、試合時間マイナス6%を合い言葉に
イニング間の攻守交替時間や投手交代時間を短く迅速にすることでスタートした今シーズン。
各球場に電光掲示で時間が表示され視覚的にもスピードアップをアピールし、
我々中継放送局側も、CMの間に試合再開されないような緊張するシーンが続いた。
そこで、来季からセリーグは、ストライクゾーンを広くすることで、
投手有利な状況を作り、試合時間を短縮しようというのだ。
私は大賛成だ。
入社以来プロ野球を見続けているが、とにかく試合時間が長い…
特に最近は無駄に長い気がしてならない…
個人的に一番好きなスポーツであるにもかかわらず、集中力を欠くこともしばしばだ。
野球という種目の性質上、最短9回で決着がつくまで延々と試合は続くわけで…
試合時間が長い理由の1つに、審判のジャッジが理由にあげられるだろう。
日本の審判は、演出者としての責務も兼ねているにも関わらず、
明確なストライク&ボールのジャッジに終始しているとしか思えない。
後輩の野村アナと昔よく…
『追い込まれた打者が際どい球を見逃したら、有無を言わさずストライクにすればいい。
手を出さなかった打者が悪い。
そうすれば追い込まれる前に積極的に打って出るから試合時間が短くなるのではないか?』
そんな話をしたことを思い出す。
各球団の主力選手の年俸を見ても、毎年打者が青天井の如くアップし、
野球の花形であるはずの投手が見返り(年俸)が野手に比べると上がらない…
先発投手であればまだしも、近年重要視されている中継ぎ陣の評価はなかなか認められない。
だから、適正な評価を求め海を渡ってしまうこともある。
近年、野球少年に、憧れの選手の話をすると、そのほとんどが野手名を挙げると言う。
来季からのセリーグの取り組みは、
広く日本のプロ野球界を救うための大きな試みと言えるはず。
大いなる成果を期待したい。