言葉の力 ( プロ野球 ) > ( 阪神 )
先日、阪神タイガースの2軍が練習する鳴尾浜球場に顔を出し、
平田2軍監督へ久しぶりに挨拶した時のこと…
この日も午前中から気温がグングン上昇していました。
尾山(以下:尾)「監督、ご無沙汰しております。それにしても暑い中、日々お疲れ様です」
平田監督(以下:平)「なにぃ~暑いだとぉぉぉぉ~暑くなんかないぞぉぉぉ~いい天気と言えぇぇぇ~」
…と、いきなりの洗礼…
(尾)「もしかして、ファームでは‘暑い’って言葉は禁句なんですか???」
(平)「だ~か~ら~ ‘暑い’じゃなくて、いい天気と言えぇぇぇ~」
(尾)「では、いい天気の中、練習大変ですね?」
(平)「本当だよぉぉぉ~大変だぁぁぁぁ~」
(尾)「やはり‘暑い’んですね…」
(平)「だ~か~ら~ ‘暑い’じゃなくて、いい天気と言えぇぇぇ~」
(平)「いい天気なんだから、ゆっくりしていけぇぇぇ~」
(尾)「…」
こんなめちゃくちゃなやり取りがありました。
さすがは明治大学出身の平田2軍監督。
明大野球部と言えば、故島岡監督時代の硬派な厳しさが有名でした。
闘将星野JAPAN監督の熱血指導法も、島岡イズム満載なはずです。
そんな時、ふと高校時代を思い出しました。
埼玉の端くれで甲子園を遠く夢見ていたあの頃…
きっと今ほどではなかったものの、かなり暑かった中の夏休みの練習。
いつからか私は‘暑い’と言う言葉を発するのを止めていました。
‘暑い’と発すると、暑さ倍増な気がしたのです。
‘涼しい’と言葉に出したり想ったりしたら、不思議と心地よい風を感じたりしたのです。
あれから20年…
昨日から始まった夏の高校野球は第90回の記念大会。
私が高校3年最後の夏は70回記念大会でした…
今、世の中は連日の猛暑。
地球温暖化が叫ばれている中、あきらかに20年前よりも気温が高くなっています。
我が家の子供達も「暑い暑い」と、事あるごとに口にします。
明大出身ではなく中大出身ですが、過去の経験則から…
我が家の家訓1つは…
『暑いと言うな』です。(寒いは可)
「暑いものは暑い…」
なんて屁理屈をこねないように言いくるめております(笑)
言葉の持つ影響力…
私がアナウンサーを志した原点はこんな所にあったのかも???
2008年盛夏
かく思う次第でありました。
追伸
日本から3時間半ほどの米国よりも、帰国後の関西の方が暑く感じます。
なんで?????