軸足の悲鳴… ( プロ野球 )
数日前、巨人の小笠原選手が左ひざの手術のため、
五輪日本代表から辞退するとの報道があった。
シーズン中から痛みと戦いながらのリーグ優勝…
複数の病院での検査結果から手術に踏み切ると判断したとのこと。
手術箇所は『左ひざの半月板』
そう言えば、阪神の金本選手(アニキ)も同様の箇所を先日手術した。
ともに、左打者であり、主軸を任されている立場…
左打者にとっての左足は、いわゆる‘軸足’であり、
打球を遠くへ飛ばすためにとても重要な体の部分だ。
今シーズン、MLBのホームラン新記録を達成した
サンフランシスコ・ジャイアンツのバリーボンズ選手を見ればよくわかるが、
左打者の概念が以前とはだいぶ変わり、
軸足に体重を残しながらの軸足回転が主流となっている。
これは投手側がムービングボール(打者の手元で微妙に変化する球)全盛であるのに起因する。
カットボールやツーシーム、スプリット etc…
小さな変化に対して、ギリギリまでボールを引き付けてからさばく必要があるのだ。
試合を決める一発を放ちたい主軸打者にとって、技術と、それに伴う体作り…
144試合戦い切った男達への代償は‘手術’という
あまりにも大きなものとなった。
軸足の悲鳴が聞こえてくるようだ…