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尾山憲一(ytvアナウンサー)『スポ根劇場尾山の大将』

‘誠’の救世主 ( プロ野球 ) > ( 阪神 ) 

阪神は今岡誠の先制3ラン&中盤の2点タイムリーなど5打点の活躍で、
4位の横浜を下し、3位以上が確定しました。

と言うことは、
今年から新設されたプレーオフ「クライマックスシリーズ」出場が決定したのです。

しかし、まだ2位になれるチャンスも残っています。
残る2試合に勝利し、2位中日が3戦全敗すれば勝率で上回るのです。


現状ケガ人続出のタイガースですが、帰ってきた救世主もいます。

今日の主役だった今岡誠選手です。

前回優勝の2005年、5番打者として147打点を挙げる大活躍を見せましたが、
昨年は、死球による手首痛と、持病のバネ指のため、手術も含めて苦しみました。

自ら‘崖っぷち’と位置づけた今シーズンは、
シーズンオフ返上で鍛え上げた下半身と、周りを見返したい一心の気迫でスタート…

シーズン開幕前から 「今年は打率にこだわりたい」と話した今岡。
打率が上がれば打点も付いてくる…彼なりの考えでした。

しかし、5番打者ながら力強い打撃は見られず、なかなか打点を挙げられませんでした。

7月下旬に2軍降格…ケガ以外では7年ぶりのファーム…

その間に桜井や林など若い選手が台頭してきた中、
打てずに2軍に落ちたもののバット振らなかった今岡。

本人の口から「実は…」と…

やはり手首の痛みを抱えながらだったそうです。

その痛みも癒え、チームが苦しい終盤に戻ってきた今岡選手。
帰ってきた今岡は、8・27の復帰第1打席、
中日のエース川上のカットボールをフルスイングし、
結果はセンターフライながらも、05年のような力強い姿を見せてくれました!

そして今日の試合、復帰後初となるホームランは、5月30日以来、約4ヶ月ぶり!!

3位以上が確定した岡田監督も、今岡の復活に目を細めていました。


中日が敗れたため、リーグ優勝の行方は巨人のマジック「1」となりました。
明日、巨人が勝てば5年ぶりの優勝が決まります。

しかし、阪神にはプレーオフを勝ち抜いて85年以来の日本一の可能性が残されています。
そのための‘誠’の救世主の復活はかなり大きいです!!!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2007年10月02日(火) |

アナウンサー