セリーグ終結…恐るべし落合竜 ( プロ野球 )
セリーグ初のクライマックスシリーズの結果、
レギュラーシーズン2位の中日が巨人に3連勝し、
球団史上初となる2年連続日本シリーズ出場への切符を手にした。
阪神に次いで、巨人までもが、短期決戦という大きな波に飲み込まれた形となった。
CSの是非であるとか、方法論はさておき、落合監督率いる中日の戦いっぷりには脱帽だった。
やはり‘野球はピッチャー’‘打線は水もの’と改めて感じたシリーズ。
どれだけピンチになっても凌ぎ切り、欲しい追加点を奪って優位に試合を進める…
さらに、短期決戦に必要な’シリーズ男’が谷繁捕手だったことも大きい。
初戦は先制タイムリー、2戦目は4安打、昨日は貴重なホームラン…
よく「キャッチャーに打たすな…」と言うが、これはリード面にもいい影響を及ぼす事からだ。
そのリード面だが、
昨日、中日先発の中田が、巨人の4番李の胸元に厳しい攻めをした。
中田に対し李が詰め寄り、その姿を見た中日のウッズも激高するシーンがあった。
リーグ2位の14勝を挙げた中田ではあるが、まだ3年目25歳の若手…
果たして、直後にどんな姿を見せるか注目した。
しかし、キャッチャーの谷繁は、1球はさんだ後に、再び内角を要求し李を三振。
次打者の二岡に対しても、内角オンリーで3球三振に仕留めた。
この攻め方を見ていて、私は素人ながら、中日の勝利を確信してしまった。
狭い東京ドームでの戦いに加え、強力巨人打線を相手にするには、
逃げの姿勢では、どんどん気持ちも追い込まれていく。
そうはさせまいと、攻める気持ちをリード(配球)で伝えた谷繁にあっぱれだった。
このCSには以前から異を唱えていた落合監督は、
『我々は2位、優勝は巨人です。でもチャンスをもらってそれを物にした。
セリーグ代表として日ハムと戦ってきます』
と話した。
03年以降、日本シリーズはパリーグが4連勝中…
中日球団としても53年ぶりに日本一を是非成し遂げて欲しい。