今年の伝統の一戦を振り返って… ( プロ野球 ) > ( 阪神 )
早いもので、今シーズン伝統の一戦は終了。
春先は巨人が優勢、中旬からはほぼ阪神の独壇場で、阪神が勝ち越し。
阪神サイドから見て
●○●○●●●●○ / ●○○○○○●○△○○○○○●
と14勝9敗1分いう星取表となった。
注目すべきは、‘ / 'を挟んで交流戦の前と後。
対戦成績がこんなにも違った。
実際、試合を見ていると、伊原ヘッドコーチが就任した今年の巨人は、
春先から機動力を存分に発揮し、これまでのイメージを払拭していた。
しかし、後半は、ヒットエンドランやスクイズといったサインプレーは
阪神にことごとく見抜かれ、失敗に終わってきたのだ。
近年、各チームのスカウティング力が問われているが、
阪神サイドのスコアラー陣の力の結集だったのだろう。
さて、一昨日の最終戦は、巨人が11−1と圧勝し、今季の対戦を終えたわけだが、
阪神先発のボーグルソンが、あろうことか巨人の内海投手の頭部に死球を与え、
危険球退場処分となった。
ボーグルソン本人も
「珠が引っかかってしまった。内海投手には申し訳ない…」
と反省の弁を述べた。
再生VTRを見る限り、右肩付近に当たってから頭部への死球で、
内海投手のその後のプレーに支障がなかったようで、見ていてもホッとした。
その直後、チームリーダー高橋由伸がホームランを放ち、
巨人の勝利を決定付けたわけだが、その瞬間、過去の伝統の一戦であった
‘ある出来事’を思い出した。
時は1968年9月18日…
甲子園での阪神巨人戦で、ある出来事が起こった。
阪神先発のバッキーが巨人の王貞治に与えた頭部付近への1球をめぐり、
大乱闘の末、バッキーと巨人の荒川コーチが両者退場となった。
場内騒然の中、試合再開の後、バッキーから代わった権藤投手が、
引き続き打席に入っている王の頭部へ死球を与えた。
不穏な空気が流れた甲子園球場、打席は長嶋茂雄…
長嶋は、その直後にホームランを放ち、
『王の仇討ち!』と新聞の見出しを飾った。
とのエピソードがあったわけだが、もちろん、私は生まれてもいないので、
‘今を語る’上で学んだ過去の出来事に過ぎず、
説得力がないのが申し訳ありません…
今年のこの両チームの対決を見て、阪神も巨人もOBは、
「やっと伝統の一戦が戻ってきた」
と話します。
他にあるセリーグ4チームとは違って、この相手には負けたくない…
その想いがあるからこそ‘伝統’と言われ、
もしかすると、この両チームは、
今年から設けられたクライマックスシリーズで再び対戦するかもしれない。
ペナントレースとは違った趣きの舞台だが、熱き想いは変わらないはず。
今から楽しみだ。
コメント
尾山さん、はじめまして。
今年の阪神ー巨人戦は熱くなりますね。
伝統の一戦が戻ってきた感じがしますよ。
お互いが全力で戦っている姿は見ていても清々しく感じられます。
私も王の仇討ちは話しか知りませんが、
こんな話は燃えているからこそ出てくる話であり
諦めたチームでは覇気がないから盛り上がりません。
まずはタイガースの1位通過を信じて応援しましょう!
投稿者: ぴょん吉 日時:2007年09月22日(土) at 10:50