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尾山憲一(ytvアナウンサー)『スポ根劇場尾山の大将』

季節外れの桜が満開! ( プロ野球 ) > ( 阪神 ) 

暦の上ではとっくに夏から秋へと変わっているのに、
季節外れの桜が満開です!

阪神タイガース6年目の桜井広大選手

入団直後から、打撃に関して期待されてきましたが、
ケガに泣かされ続け、1軍デビューがここまで遅くなりました。

PL学園では同級生だったロッテ今江や楽天朝井に遅れをとりながらも、
じっとその時を待ち続け、溜まっていた‘うっ憤’を大爆発させています。


先週は広島のエース黒田から甲子園での初ホームランを含む3打点
そして昨日は、プロ初のサヨナラヒットと、その勢いは止まりません。

いや、‘勢い’ではなく‘実力’と言ってもいいかもしれません。


『打席での勝負はケンカなんですよ』と、以前話した桜井選手。

気持ちの強さはこんなエピソードにも表れています。



プロ初打点となった6月16日の千葉ロッテ戦
2−7と5点を追う9回、無死満塁で打順が回ってきた。
ロッテはピッチャーを守護神:小林雅にスイッチした。

まだ打点を挙げていない桜井。
絶対的なクローザーを前に、ネクストバッターズサークルで
こんな事を口にしていたそうです。


「なめとったらエライ目に遭うでぇ~」


結果は、あと少しで初ホームラン&初打点になりそうな
ライトフェンス直撃のタイムリーツーベースヒット!

その後、打線は大爆発し、この回一挙9得点の大逆転勝利。
桜井選手の気持ちの強さが、まさにエライ目を見させたのです。
(その試合に関しては、過去のブログをご参照下さい)


ただ、昨日の試合前に、広澤打撃コーチが
「桜井はシュート症候群に入っている…」
と、何とも物騒な言葉を発しました。

30日、広島の黒田から打った3塁打は、
黒田投手のシュートを完璧にとらえた見事な打撃でした。

しかし、同コーチ曰く
「完璧だからこそ陥る、右打者ならではのブラックホール」
と、またまた物騒な表現


右打者は、右ピッチャーのシュートを完璧に打つと、
その完璧を求めたがり、求めるがためにおかしくなるんだそうです。

ただ、一昨日の試合後にアドバイスは与えたそうで、
昨日の試合で脱出できたら、アイツは4番打者になる資質十分だよ。
とも付け加えました。


あのサヨナラ打が、脱出に該当するかは、明日、現場にて聞いてみます。
アニキ金本のあとの4番誕生の瞬間だったかもしれませんね!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2007年09月03日(月) |

アナウンサー