徒然なる「保護法案」が抱えるそもそも論的矛盾。
この類の法律が、
「絶対的原理的に不要だ」と
頑ななことを言うつもりは、
ありません。
ただ
今のような、
「まだまだ生煮え」のものを、
ちゃっちゃと決めてしまおうというのは、
やはり、非常に、
問題がある、
将来に禍根を残す余地がある、
と憂慮せざるを得ません。
そもそも論として、
私が一番、
「自己矛盾だな」と感じているのが……
この法律の制定理由は、
言ってみれば、
「公務員を100%信用できない」という、
いわば、
「性悪説」に基づいている…
わけなんですが……
その
「性悪」にしっかりと歯止めをかけるために、
運用側、取り締まる側には、
「外部のチェックにさらされなくても、
常識できちんと、恣意的にならずに運用してくれるだろう」
という
「性善説」を、
採用しちゃっている…
という点です。
人間が本来
「性悪」なのか「性善」なのかは、
簡単に結論を得られる話ではありませんし、
結局、
「法治国家」というものは、
前提として
「性悪説」に立っているとも
いえると思いますが、
それなら、
「運用側」にも
「性悪」の前提で、
歯止めやチェックを、
相応に利かせないと…
という部分が、
抜け落ちているのです。
というより、
「抜け落ちすぎちゃって」いますね。
抜け目ない官僚の作り上げてきた「原案」に、
当初はくらまされだまされたのかもしれませんが、
審議や国民議論が深まる中で、
やはりそのあたり、浮き彫りになってきた以上、
ここは、与党の側からも、
素直にそこの部分を、修正する…
というようなアクションが
本来あれば…
よいのですが…
まあ、
無理でしょうね。
本気でそこの部分、
問題意識もないのでしょうか・・・??
理解に苦しみます。。。。