徒然なる「問責」…そもそも……
橋下市長に対して問責決議案が出され、
可決される可能性が出てきています。
松井知事は、
出直し市長選の意向を示しました。
もし問責決議が可決されれば
出直し市長選をすべきというのは、
一理あると思います。
この際、有権者に問うというのは、
一つの妥当な選択肢かもしれません。
そうでなくても、
大阪W選挙の際の「公約」が、
次々と暗礁にのりあげそうな気配をみせています。
「大阪」がどちらの方向に進むべきなのか、
このタイミングで信を問い直すというのは、
一つあっていい選択肢かもしれませんね。
従軍慰安婦に関する発言問題については、
さかんに「誤報」と主張する橋下さんに対し、
ついに、
「誤報ではない」と反論するメディアが、
相次ぎ始めました。
けさのある新聞では、
発言の「文脈から伝わったのは…
橋下氏の人権感覚、人間観ではないだろうか」
としました。
「国内外に批判が広がったのもこの点にある」
としています。
松井さんは橋下さんを評し、
「人権を大切にする政治家」としています。
橋下さんも、
「報道で、正反対の人物像・政治家像が流布してしまった」
としています。
私は
長年橋下さんを取材してきた印象から言えば、
橋下さんは、大変、
人権を大事に考えている人だという印象を持っています。
が、
橋下さんの今回の当初の発言は、
「正反対の印象」を与える可能性が極めて高い、
不用意な発言ではあったという印象を持っています。
切り取る切り取らないに限らずです。
「正反対の人物像」が
結果として流布してしまったことについては、
私も同じ印象をむしろ持っていますが、
その原因は、
各社の報道にあるというよりも、
むしろ、
当初の発言の不用意な表現にあったという印象を
持っています。
そもそも論として、
玉石混交の多数メディアが、
時として、
「誤報」や「ミスリード報道」を発している状況は、
悲しいかな、存在することは
否定できません。
悪意に満ちた、
恣意的な、
しかも事実誤認の内容も、
時にあります。
もっとも、
新聞、テレビ、週刊誌、
そんな報道の頻度は、
それぞれ
全然違いますが。