Top

野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「取材」そして……

昨日は、
大阪の維新の会場で取材してきましたよ!!(^^)


選挙。

きのうは、大阪の維新の会見場で、
ずっと取材していました。


維新の50余議席。

ついこの間までの、
いち「ローカルパーティー」が、

多くの有権者の支持を得ました。


橋下さんの突破力、実行力を評価する民意が、
数字に結びついた部分は、
あるんでしょうね。

その反面、

選挙に向けてのプロセスの中では、
多くの人が???と首をひねる「戦略」「方針」もあったことは、事実。

その最たるものが、
石原さんとの合流…

でしょう。

各局順番の橋下さんへのインタビューでも、
殆どの局が、そこを聞いてきた。

偽らざる、有権者の「声」でしょう。


橋下さんがセンターピンと声高に叫んでいた話について、
いとも簡単に、

石原さんの「上から目線」な言い方で、
全く逆の話になって出てくる。


「一体、維新は、どうするつもりなんだ??」
そう思わされる機会が、やたらと増えた。

そんな「合流後」の姿…でした。


橋下さんは橋下さんなりに、
逐一、説明はしていたと思う。

しかし、あれだけ発信力の強い石原さんが独善的に喋ると、
丁寧な説明が吹き飛ぶ。


その二つを見せられる有権者は、
やっぱり、

「維新は、どっちの方向を向いているんだ?」と、
迷わざるを得ない。

そんなことが、幾度も繰り返されました。


あれだけ何者に対しても物怖じしない橋下さんが、
石原さんには、遠慮してモノを申せていないように、映る。

それは、ひょっとすれば事実ではないのかもしれないですが、
二人の発言を見ていて、率直に、
そういう印象を持ってしまうのだから、仕方が無い。

それも、多くの人に共通する思いでした。

ちょっと前まで、
「維新に抱きつこう」としているようにしか見えなかった「みんな」が、

気づけば、毅然として映るようになってきました。


逆に、維新は、
「漂流している」ように見え始めた。


何度も繰り返しますが、
それは、事実ではなかったのかもしれない。

でも、「そう見えた」。そこが、重要でした。。。

橋下さんは、「どう映るか」を、大切にする政治家だ。

「どう映るか」は、必ずしも、
事実ではないかもしれない。

それでも、「どう映るか」が大事なことを
知っている政治家だ。

そして、それが大事なことには、
また、理由がある。

100%真実ではなくても、
真実の一部、それも「肝」の部分が、
実は映し出されるからだ。 

だから、テレビは、怖い。 


橋下さんは、それを、
最も熟知している政治家だろう。 


だからこそ、石原さんとのペアで、
「どう映ったか」について、

実は、もっとも自覚的であるはずだ。


「より多くの議席を獲得する」。
こと目的をここに絞れば、

石原さんとのタッグが、ベターではなかったこと… 

本人が一番、
分かっているはずでしょう。

それを補ってあまりある「プラス」があるのだと、
橋下さんは言う。

「経験と知識」が、
あるのだという。


巷の有権者には分からない「要素」だが、

ひょっとすれば、
あるのかもしれない。 


あったとして、

「無党派のふわっとした民意」と、「それ」と、
どっちを重く考えるのか?

というだけの話…

ですがね。。。


今回に限っていえば、

「ふわっとした民意」をないがしろにした部分が、
多々あった。

それは、今までの橋下さんと
少し違う部分だと、多くの人が思った。 


それが「正解」だったかどうかは、
今後の結果が、教えてくれるでしょう。


この議席数で、
何が国政で出来るのか? 

そして、

その際、「経験と知識」を持つ石原さんが、
どういう役割を果たされるのか?? 

それを今後は、注視したい。 

「なるほど。橋下さんは稀有な才能の持ち主だった…やっぱり…」


そう思える結果を出してくれることを期待しながら、
注視したいと思います。


なにせ橋下さんは、

これまで多くの「常識」を、
平然とひっくり返してきた人物ですから。 

知事選に、自民・公明の推薦で出馬したときなど、
心底、軽くみえましたけどねぇ… 


それが軽くしか見えなかった、
自分たちの目の節穴ぶりを、

後から、まざまざと気づかされたわけですし…


そういう意味では、

今回の維新は、極めてお上品でしたね。

常識的でした。

石原さんと組んだのも、
立候補が過半数にいかなかったのも、
当選者が50くらいにとどまったのも、

全て、
並み居る政治部記者の貧困な想像力を上回れない
「常識的なレベル」…でしたね…


そして、

舐められるわけであります。

「維新、維新って… 所詮は、時々出てくる、新党ムーブメントでしょ。」 


はい、それで分析終わり!! 

その程度の分析しかなされない「常識レベル」を、
今回の維新は、持ち合わせてしまっていましたねぇ……

でも、そんな中でも、
常識にとらわれないとんがった部分も、
随所で見せてくれました。 

大阪で記者会見やったり、
「首班指名は、あべさんで」と言ってみたり… 


今後は、「政局」ではなく、「是々非々」でいくとのこと。 

それを貫けば、それなりの存在感を示せるか… 

それとも、50程度の議席では、
それも難しいか… 

どんなものか、注視したい… と
なるわけであります。


さてまあしかし、
民主党はお粗末でした。 


野田総理は、どういうつもりで選挙に打って出たのか? 
ホントに勝てるつもりだったのか? 

だとすれば、

大局が見えていないことこの上なかったですね。 


そんな政治家には、
怖くて日本を任せられない…


と言われても、
仕方ないですよ、この惨敗ぶり。


「嘘つきといわれることがイヤだった」

のでしょうか…??? 

それで戦争始めて惨敗したら、
取り返しつかないわけで… 

そういう恐ろしさ、浅さを、
感じずにはいられません。 


少なくとも、

解散権を持ちながら選挙で大敗する首相は、

指揮官としての器ではないでしょうね。

で、

コディーノの敗退にも、びっくりしました!! 


民主党の大敗には、
驚きませんでしたが…

投稿者: 野村明大 日時: 2012年12月17日(月) |

アナウンサー