徒然なる「御用学者」考……
「再稼動の場合、安全性の面からは、こういう覚悟が要りますよ」
もしくは、
「再稼動しない場合、電力供給の面からこういう覚悟が要りますよ」
こういうメッセージを、政治が、明確に出さないといけない。
その前提として、正しい情報を、洗いざらい公開しないといけない。
さて、
行政諮問の委員会などに呼ばれる学者の1割は、積極的御用学者ですね。
間違いない。
呼ばれる学者の 8割は「専門外」。
残り1割の枠に、「反御用学者」側を入れるかどうかで、
その委員会・会議が機能するかどうかは、決すると思います。
殆どの会議は、その1割に「専門外」を配置。
つまり、
政府や行政諮問の委員会・会議などは、
1割の御用学者と、9割の「専門外」学者によって構成されていることが多いと思っています。
正確な割合ではなく、感覚的な比率ですが。
よって、1割の御用(専門)学者に、議事はリードされる。
9割の「専門外」学者は、御用学者にリードされ、
最後、お墨付きを与える段になって、「名前を貸す」という構図。
委員会の結論は、
「一流大学の教授が、全員一致で、結論を出した」
という形になる。
その実態は、官僚の導きたい方向そのまま。
事務局(官僚)は導きたい方向の資料を作り、
専門家の御用学者はその方向で議事をリード。
大半を占める「専門外」の学者先生たちは、無意識のうちに、
御用学者の片棒を担ぐ。
後悔しても後のまつり。歴史の検証に耐えられない結論に、堂々と太鼓判を押してしまう
真の議論にする為には、1割「反御用学者」を入れて、
なおかつ議論を公開しないといけないでしょうね。
それによって、中間派の専門外学者達が、ようやく機能し始める可能性がある。
橋下知事時代の「ダム」委員会は、
政治主導によってそういう構成となっていたので、
議論と論点が、明確に浮き上がった。
原発の話とか、
さすがに、後世・歴史の検証が頭をよぎると、
御用学者でさえ、怖くて、明確に「安全」とか「大丈夫!」とか、ハンコを押せない。
だから、責任ある立場で堂々と、
原発推進の方向性で明確に発言する学者が、
一向に出てこない。
まあ、それくらい、「怖い」テーマだということか…
でも、過去数十年にわたって、
多くの御用学者が、ポンポコポンポコ、
「絶対安全」「大丈夫」「二重三重の危機対策」と、ハンコを押しまくっていたわけだから、
本当に恐ろしい…
学者というものは、
まあ、いい加減なもんですな。
誰もがひれ伏す国立大学の教授といったって、そんな人がゴロゴロいる…