徒然なる「ねつ造リスト問題」…潔くないと感じさせることになっていないか……
きのうの杉村議員及び維新市議団の、
リストねつ造問題釈明会見。
全体を通して、非常に、
「潔くなさ」が印象的だった。
ようやく市民に対して
「お詫び」の言葉を口にしたのが、
会見開始から1時間後。
これでは、会見冒頭は、
「お詫び」するつもりはなかったと受け取られても仕方がない。
実際、会見冒頭は、
杉村議員は、謝るつもりは、
さらさらなかったのだろう。
1時間、追及を受ける中で、
「さすがに、市民に対しては、
申し訳ないと言わないとまずい」と思ったのだろう。
杉村議員の会見での受け答えをみていて、
私はそう感じざるを得なかった。
もしそうだとすれば、「想像力不足」だ。
極めてシンプルに考えれば、
自分が大々的にとりあげ公表し、
かつ組合の関与を強く疑わせるような表現で議会でとりあげた、
その「リスト」が、
自身への情報提供者の「ねつ造」であることが、
発覚したわけだ。
杉村議員が
「お詫び」の言葉を述べる必要が1ミリもないなんてことは、
常識的にはあり得ない。
議員である前に、
社会人として、人間として、
「お詫び」すべきところは率直に、迅速に、お詫びをしないと、
潔くない印象だけが、
どんどん増幅する。
実際、この問題は、
そういう展開をたどっている。
杉村議員がこの問題を議会で追及したこと、
調査手法など全般に、
私は、間違っていたとは思わない。
ただ調査の過程で、
「調査能力」に不足があったことと、
議会での表現に、誤解を招く、ミスリードする表現が多分に盛り込まれていたことが、問題だったわけだ。
挙句の果てに、
取り上げたリストが「ねつ造」だったことが発覚。
それで、
お詫びする必要や結果責任が微塵もないなんて、あり得ない。
最後は
「市民に対して」謝ったのだから、
最低限の決断は、したともいえる。
ただ、
そこに至る過程が、
あまりにも、お粗末で潔くなかった。
結局、そのことで損をしたのは、
杉村議員自身ではないか?
また、維新市議団としての「見解」は、
最後まで、実に煮え切らないものだった。
この問題について強気を貫いてきた橋下代表ですら、
「市民へのおわび」については気持ちをあらわした。
市議団は、あくまで
「反省」はするが、誰に対しても、「謝罪」はしないと貫いた。
でも最後、その理由が苦しくなって、
「まだ問題全体の検証が済んでいないから」と、そんな理由が初めて出てきた。
では、
検証が済んだ時点で、本当に、
改めて、「誰に対し、謝罪をすべきかどうか?」の判断を、
するんだろうか??
その時になって初めて
「謝罪」するのだとすれば、
あまりにも遅い判断になってしまう。
そもそも、会見の冒頭は、
検証とか、そんなことは、言っていなかった。
この件について言えば、
松井知事は、杉村議員の「調査能力不足」を、はっきり言っている。
杉村議員自身はきのうも認めていなかったが、
能力の有無は、結果で判断されるのが、
世間の常識だ。
ねつ造を見抜けなかった「結果」をもって、
「能力の不足」と認定する松井知事の認定は、世間の常識にあう。
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なお、
上記文中での
「お詫び」は、
基本的には、
「組合へのお詫び」の話ではなく、
「市民へのお詫び」という前提で、
進めております。。。念のため。。。。