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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「金融マン」からの提言…

「締め括りのエントリ」と言っていたにもかかわらず、

早速、「追記エントリ」です。

先ほどのエントリに対して、

金融マンの友人から、


早速、反応がありました。


示唆に富む内容なので、

早速、引用。


ーーーーーーーー以下ーーーーーーーーーーー

八ツ場ダムの話は
あまりにもお粗末だと思う。

これまでさんざ金をかけたことを逆手にとって
今ここで撤退すると余計に金がかかると屁理屈をこねる。

水需要の予測が過大だと言われても柳に風。
被害予測に矛盾があると言われても無視。

よくこれで政策と呼べるものだと驚きますが
そんなことは関係ないのでしょう

やっぱり継続的に追いかけるテレビ(←新聞ではだめ。テレビ。)が
いないとだめなのでしょう。

そういう意味では
槇尾川ダムは象徴的な一件でした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ダムには何のかかわりもない(はずの)金融マンでさえ、

ここまで、よく分かっています。

(「新聞ではダメ」、とまでは、私は思いませんが、

 テレビがきちんと検証して、継続的に取材すれば、

 それは、とても大きな力になることは、間違いないでしょうね。


 でも、

 新聞でいくら報じようが、テレビもそれに加勢しようが、

 鈍感な政治家・官僚は、どこまでいっても「鈍感」ですし、

 敏感な政治家・官僚は、小さな新聞記事ひとつに対しても、

 「敏感」なものではあったりするものですけどね… 結局は…)

政権与党の面々が、

この指摘を、

どう受け止めるか… でしょうね。。。


さて、

さらに、先ほどアップした「野田首相の豹変」エントリの中で

私が書いた、この部分↓

『 挙句の果ては、
  たとえば役所にあっては、
  「この部署の、この予算、
   前任者の前の前の時代から、ずっと引き継がれてきたのに、
   よもや、自分が担当のときに、
   前年比減されたのでは、
   格好がつかん!!」
    といった、
   くっだらな~い、ちっぽけ過ぎる
  「組織人としての理屈・プライド」
   へと通じていくのですが、、、  』


についても、

貴重な意見を、もらいました。

それが、以下ーーーーーーーーーーーーー↓


この部分ですが、
私は、この手の話が後を絶たない大きな原因は、
「組織人としての理屈・プライド」ではないと思っています。

病理の根源は、各当事者が、
・この案件を切り捨てたら、自分の評価が下がると思い込んでいる

というところにあるのだと思っています。

案件を切れば、確実に評価が上がるのであれば、人間誰しも、
そのように行動するはずです。

しかし、実際のところは、
政治家の言うとおり、「ムダ」を排除したとしても、
当事者たる官僚たちの評価向上にはつながらず、政治家の得点稼ぎの
材料になるだけ。
一方で、OBを含めた省庁内での自分の評価は、確実に下がる。
そんなバカげたこと、誰がやるもんか。

ということだと思います。


なので、一番大事なのは、人事評価の目線。
年度実績の評価項目として、「事業のスクラップ」を明確に挙げ、
ムダに見える案件を切って予算を申請しなかった人を
例年通り予算申請する人より評価するから覚悟して臨んで下さい、
と首相・大臣が宣言し、その言葉どおり行動することだっと思います。

・ムダを温存しようと画策したら、確実に干されると思い込んでいる
こういう状況が実現したら、世界は変わるはずです。

結局のところ、自分がどう評価されるか、が鍵だと思います。
ちょっと上品な表現を使うと、「インセンティブ」です。

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確かにそうですね。


「プライド」「理屈」という表現は、

私も、書きながら、

「う~ん、、、微妙に、ニュアンスが違うんだけどなぁ。。。」

と、

感じていましたので、

この「指摘」は、

まさに、ストンと腑に落ちる、

核心を突くものでした。。。。


本当は、

「秀才の中の秀才」が登り詰めるといわれる

事務次官や局長… クラスの官僚から、

ばばばーーっと、

こういう方針が、

出てきて欲しい。。。。 ものでありますが、、、、、

もう、

無理だと、


よくよく、重々、分かっております。


「政治主導」で、

政権与党の政治家たちに、

そういう「仕組みづくり」を、

お願いしましょう!!!

さあ、

できるでしょうか???


与党の皆さんは、

このブログを、

どういう気持ちで読み、

どうお感じに、なるでしょうか!!?


(読んでない 読んでない!! 笑)


まあでも本当に、

「インセンティブ」「誘導」というのは、

まさしく、その通り! でしょうね。。。。


実際、今、

橋下新市長が市役所でやろうとしていることは、


かなりの部分、

この「インセンティブ」の巧みな使い方、に、

ポイントがある… と思いますし、、、、

府知事時代も、

このあたりの「官僚操作術」は、


まことに、見事でした。。。


「人事権が肝である」

ということを、


しっかりと見抜き、


大胆に、人事権を利用して、


自らの政策実行の「ツール」として、

最大限、利用してきました。。。

やはり、

国政の政治家にも、

そういう、したたかな人心掌握術を

発揮してほしい、、、、ものです。。。。。


やろうと努力は、してらっしゃるんですかね。。。

なにせ、結果が全然ついてこないのが、

今の国政の「体たらく」、、、なものですから。。。。

投稿者: 野村明大 日時: 2011年12月31日(土) |

アナウンサー