Top

野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「新」官房長官…

「どじょう総理」として、

まずは、上々に近いスタートを切ったようにみえる

野田新総理。

恐らく、

世論(調査)にも、

好意的に、迎えられそうな「気配」です。。。

そんな中、

少し「未知数」なのが、

新「官房長官」の人選です。

もちろん、

野田さんの「側近」として、

人柄や政治理念、そういった部分では、「申し分ない」からこその

「白羽」だとは承知しているのですが、、、、


お世辞にも、


「テレビでなじみの…」とは

言えない方です。

テレビカメラを向けられて、

洗いざらい、自分の思いを、生で瞬発的に語る「経験」「実績」は、

どれくらい、おありなのでしょうか。。

当選経験を重ねてこられながらも、


これまで、あまりにも、

「テレビメディアでの発信」ということを、

重視してこられなかったのでは、ないでしょうか。。。


テレビというのは、

「両刃の剣」ですが、


時には、

国民・支持者に訴えかける、発信する

「強力なツール」ともなり得る武器で、

近年の「テレビ政治」ともいわれる状況下にあっては、

 (そのこと自体が、そもそも論として、いいのかどうなのか、という議論は別途あるにせよ)


ここと上手くつきあえるかどうか、、、

というのは、


世論の支持を得られるかどうかに、

直結してくる「部分」だと、


思います。


その重要な「役割」を、


これまで、殆ど、

そういう「訓練」をされてこなかった方が、


いきなり、担われる、、、、

若干の「不安」を、

覚えます。。。。


もちろん、

テレビというものは、


所詮、「ツール」でしかありませんので、、、、


実直に、真摯に、ぶれずに、回転良く、ありのままに自然体で、

向き合えば、


特段、

恐れることはない、、、、 という「正論」は、、、、、 「一理」、、、あるのですが、、、、、

たいていの人間は、

(私ごとき「若輩者」も含めて)

時に、

実直でなく、真摯でなく、ぶれたりしつつ、回転も鈍く、ありのままに自然体で振舞えない、、、、、

ものです。。。


そんな、「至らぬ自分」を、テレビカメラがとらえ、

そのまんま「放映される」

それを自ら見直して、

自らの姿勢を客観視し、


問題だった「立ち居振る舞い」「表現」「弱さ」を洗い出し、反省し、克服する、、、、


これを何度も繰り返すことによって、


テレビの前の視聴者・有権者の皆様に対し、

自分の思うことを、

できるだけ無駄なく、ずれなく、

伝えることのできる「発信力」を、


人はみな、少しずつ、

身につけていくのでは、、、、ないでしょうか。。。。。


政治家の役割は、

なにも


「テレビの前で、上手く喋る」ことだけではありません。

(それは、言うまでもなく、「当たり前」の話です。)


ただ、

それも、


ひとつの重要な、

政治家としての「能力」のひとつですし、  (少なくとも、昨今においては、特に…)

長い政治家生活の中で、

積極的に「経験」を積んで、

ときには、痛い思いをしながらでも、

「体得」をしようと目指すべき「能力」の一つ、ではないでしょうか???


長年、政治家稼業をやっていながら、

そこに対して無頓着、

場合によっては、「テレビカメラは嫌い」の一言で済ませてしまう政治家、、、


結構、いらっしゃいますが、、、、

私は、

自らの発信力、政治家として体得すべき「能力」に対する

「過信」あるいは「無知」あるいは「認識不足」

なのではないか?? と、


疑問に思います。

政治家になった以上は、


「テレビに積極的に打って出て、

 自らの考えを、発信しようとする」

ことは、

当然すべき「ひとつのこと」だと、

思うのです。。。。。


ましてや、

「官房長官」は、

その面での「要」です。。。。

そういった面での努力を

これまで、間断なく続けてきた、、、、、とは、到底いえない方を、、、、、、

そういう役割に、

「起用」するというのは、、、、、


私は、

そこの部分の「軽視」になってしまうのではないかと、、、、、

そして、

そこで、足下をすくわれなければいいがと、、、、、、

懸念を、持ってしまいます。。。。。


もちろん、


多くの経験を持たれていなくても、

フツウに、

実直に、真摯に、ぶれずに、回転良く、ありのままに自然体で、

振舞うことができる方なら、

何の問題も、、、、、ないのですが、、、、、、

きっと、

新総理は、


「そういう人物」だと評価するからこそ、「白羽の矢」を立てられだのでしょうし、、、、

新官房長官も、

自信があるからこそ、


お受けになる、、、、のだろうとは、、、、、 思いますが、、、、、、、


私ごときの

「直感的杞憂」が、

図星とならないことを、、、、、、


この国の安定した政治のためにも、祈る、、、、ばかりです。。。。。

投稿者: 野村明大 日時: 2011年09月02日(金) |

アナウンサー