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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「金融マンO」からの返信

金融マンTの示唆に対し、

別の友人・金融マンOが返信した「書簡」(メール)が、

以下です。

(固有名詞については、伏せております。
 中略している部分も、あります。)

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浅学の極みですが、文系における科学とは、
「ロジカルかどうか」ということだと理解しています。


自然科学には実験という武器がありますが、
アインシュタインや量子物理学の領域まで行くと、
物理的に実験が出来ない領域もあり、
その点は社会科学も自然科学も同じと理解しています。

おれらが学んでいた20年前から経済学はケインズ対反ケインズの構図で、
それは今のどこぞの与党と変わりません。

この限りでは基本的にはイデオロギーの争いと変わるところありません。

そこに現れたのが、ゲーム理論等の数学的アプローチ。
完全に合理的な個人を主体に作ってきたモデルに、
非合理的な主体を混ぜこぜにすることで、現実の事件
例えばバブル経済等の説明をしようとこの20年格闘してきたわけです。

Tが指摘する通り、経済学はまだまだ発展する余地大だと思います。
でもこう言ってはゲームオーバーなんやけど、
対象が人間個人とそのグループであるが故に、自然科学のように
割り切れた答えが出し切れることは無い、と断言していいでしょう。

そのことをもって、可能性無限大と言うか、不完全だと言うかは人次第。
おれは前者の立場です。

個人的には、このバブルの連鎖、即ちニクソンショックで金本位制
と決別して以来の過剰流動性をどう是正するか、制御するか

この答えを出すことが優先順位高いと思っています。
複数の問題を一気に解決出来るカギでしょう。
逆に言うと、これに貢献できない経済学なんて穀潰しだと
すら思っています。

ここを正さないと、何をやっても対症療法に過ぎないもんね。

投稿者: 野村明大 日時: 2011年08月21日(日) |

アナウンサー