徒然なる「槇尾川ダム&橋下知事」記者会見を振り返る…(1)
11月17日の
橋下知事の記者会見での「やりとり」を
ある程度そのまま、文字起こし、したものです。。
大阪府のホームページにも掲載されていますので、
是非、ご一読を!!
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さて、
私の質問の、まず「冒頭部分」です。
以下
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質問)
槇尾川の治水について。
原則論的なことでお聞きしたいのですが、
まず、槇尾川については、
整備する器を決めるために治水目標を65ミリにしたという経過があった。
で、50でもいいという議論もほんとはありましたけれども、
それでもあえて65にしたと。
しかしこの間の議論を見ても、意見書を見ても、
結局、「将来目標80」というのを残しているがゆえに、
「80を考えるなら」という議論が、今でもずっと出てきているという状況。
知事は80というのは一旦止めると言い続けてきた。
結局それはどうされるのか。残すのか。
残すんだとすれば、
(最終目標が)90でもなく、100でもなく、110でもなく80である
理由というのは何だと考えていらっしゃるのか?
知事の回答)
80というものを基本方針として残すというのは、将来目標。
ただ、僕自身はこの80というものをもって、
現時点で政策判断の基準にするってことはないです。
ただ、あの意見書の中で、
そういう意見(時間雨量80mmを念頭に置く)の方もいらっしゃいましたけれど、
それは僕の考え方とは違うんですけれどね。
ただ、大阪府の新しい治水方針の中で、
治水目標に合う治水施設を作ればそれで終わりというのが今までの考え方だったんですが、
そうではなくて、「超過洪水」、
まさにそこをやろうとしている。総合対策としてですね。
治水施設、ハードだけでなくて、ソフトを含めて超過洪水に対して
しっかり対策を立てていきましょうよというのが、新しい大阪府の治水方針でもあります。
そこが今回イレギュラーなのは、
もともと「ダム」という案が前提となってたがゆえに、
「超過洪水のことも考えますよ」と言ったときに、
本来的な65ミリの施設以上のダムというものに着工していたがゆえに、
そこがターゲットに入ってしまったという、
そういうイレギュラーな思考過程になってるってことは間違いない。
だから、「80ミリ対応を将来やるから、ダムが必要なんだ」という論は、
僕は基本的には取りません。
それはやめようと。
だから、
わざわざ80ミリを基本方針に残していても、
50、65、80という治水目標を作ったんでね。
だから、そこは政策判断の物差しにはしませんが、
問題なのは、
「超過洪水も考える」というのが今回の治水方針の大きなところであって、
本来それは治水施設、ハードの施設だけじゃなくて、
超過洪水も考えて、リスクもきちんと開示して、ソフト対策で対策をしていこうといったところが、
ダム本体着工が、たまたま「超過洪水に対応しうる」ハードがあったというとこなんでしょうね。
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皆様の「ご感想」は、いかがですか??
ちなみに、
65ミリまでの効果は、
「脱ダム案」と「ダム案」は、「同等」。
(コストと環境面では、「脱ダム案」が明確に優位)
80mm以上の降雨に対しては、
「効果」の面では、
「ダム案」と「脱ダム案」、どちらが「優位」というのは、
いまだに絶対に、明言できません。。。
それぞれの学者で「知見」が分かれる「テーマ」です。。。。
ちなみに、
私は、
槇尾川については
「50ミリ対策」で十分だと、
個人的には、考えていますが、
そこを百歩譲って、
「65ミリの『器』(ダムなり河川改修なりの『ハード』)
を造ったとして、
そこが、
「ゴール」、、、、だと、、、、思いますけどね。。。
そこで、
「いや、80mm対策としては…」と言い出した時点で
「何のために、50、65、80と、
細かく分けた??」
と、
言われて然るべき、、、だと思います。。。。
コメント
争点は理屈を超えたところにあるのだから
これはもう橋下さんの意思次第ですかね。
仮にダムを作らないのであれば
買収済みの地形に合わせて
(上流部に)必要のない砂防ダムを2~3作るなりして
推進派に対して「これで納得してよ」とお願いするしかないかと・・・。
投稿者: (・e・) 日時:2010年11月22日(月) at 07:34