橋下知事は知りません。報告されていないので…
大阪府河川室が
昨年度
「槇尾川ダム」の「再評価委員会」で
提示していた資料の中で示していた
「槇尾川ダムのBbyC=1.27」という数字が
マニュアルで「望ましい」とされるやり方を踏襲せず
はじき出されていた数字である、、、ことが判明しました!!
マニュアルで望ましいとされるやり方を、きちんと踏襲していれば、
1.27という数字は、
劇的に下がっていた可能性があります。
場合によっては、1を切っていた可能性もあります。
これはどういうことかと言いますと、
「この事業をやったほうが、
事業をやらないよりも、損する」と
端的にいえば、そういうことを、意味します。
すなわち、
「もし仮に、
マニュアルが〝望ましい〟とする方式で
きちんと計算されていれば、
費用便益が、1を下回り、
「このダムは、造ったほうが損をするから、造らないでおこう」
という議論になっていた、、、可能性も、あるということです。
実際には、
その数字は、昨年度一年間、
一度も出されませんでしたし、
今も、出されていません。
ですから、
そういう議論にはならずに、
「ダム建設」にもストップをかける結論も出ずに、
委員会は、終了しました。
今も、恐らく、
昨年度の委員たちは、
「1.27」という数字を、信じているでしょう。
もちろん、
この委員会を傍聴していた府民・国民・マスコミも、
同様です。
BbyCが、1.27を大幅に下回ったかもしれない
場合によっては、1を切ったかもしれない
という一事をもって、
私は、
極めて重大な「事実」だと認識していますが、
河川室は、
橋下知事には、
このことを報告していませんでした。
もちろん、
昨年度の再評価委員に対しても、
報告していませんし、
府民にも、マスコミに対しても、
なんら、報告・説明はしていません。
この事実を知った私は、
先日、
府の河川室の幹部に、
「なぜ、報告をしないのか?」
質しました。
その幹部の答えは、
「その数字が、それほど意味のある数字だとは思っていないので、
報告の必要はないと考えている」
とのことでした。
「意味のある数字と考えていないということは、
もし、1.27を下回る数字が出たとしても、
議論の行方はなんら変わっていなかったと思っているということか?」
と聞くと、
「それはわからない。
議論の行方は、変わったかもしれないし、変わらなかったかもしれない」
とのことでした。
議論の行方が「変わる」可能性があったことは認めながら、
その数字が「出ていなかった」ことが、なぜ「重要でない」と言い切れるのでしょうか??
私は、
その疑問を解消すべく、
「どういう経緯で、望ましいとされる方式を、敢えて採らなかったのか?」
を聞きました。
すると、
「その点について、
部下に、聞き取りを行っていないので、
どういう経緯だったかは、わからない」
ということでした。
その経緯において、
「故意に、望ましい方式を採らない」といった事実があったとすれば、
極めて重大な
「ねつ造行為」に近い行為ということになります。
そうでないとすれば、
「マニュアルに〝望ましい〟と書かれていることを知らなかった」とでも
言い逃れする気でしょうか??
もしそうであったとしても、
「極めて重大な勉強不足」ではないでしょうか??
そもそも、
そのあたり、「どういう経緯だったか?」を知りたいと、思わないのでしょうか??
管理監督する「幹部」として、
その経緯を、知りたいと思わないのでしょうか??
残念ながら、
その幹部は、
知りたいとはお思いにならないようで、
「聞き取りをして経緯を調べてもいないし、
調べる予定もない」
そうです。
その理由は、
「部下を信じているから」だそうです。。。。
いやいやいや。。。。(苦笑)
部下を信じている信じていないは別として、
「望ましい」方式がされなかった、、、
そのために、
「税金の莫大な無駄遣いがなされるかもしれない」
その事実を
正確に把握し、検証し、今後の再発を対策するために、
「経緯」を把握したい、そのために、「聞き取りをしたい」と
思わないのでしょうか??
そもそも、
その幹部は、
「マニュアル」に「望ましい」と書かれていることに関しては、
記憶があいまいで、正確には把握していなかったそうです。。
その言が本当なら
「大阪府の河川業務を預かる幹部」として、どうなんでしょうか??
では、
他府県では、
「望ましい」とされない
そういうやり方を、しているのでしょうか??
彼に聞くと、
それも「把握していない」。。。。そうです。。。。(苦笑)
「マニュアルに、〝望ましくない〟と書かれているそのことを、
はっきりと、覚えていなかった」
「他府県では、どうしているか、知らない」
「部下が、どういう経緯で、〝望ましくない〟方式をとったかも、知らない」
ですが、
「望ましくない」方式が現にとられ、
1以下であったかもしれない数字が、1.27として提示され
(今も、
訂正も修正も断りもなく、府のHP上で示されている数字です)
その数字の出し方については
「今となっては、〝望ましい〟方式をとったほうが良かった」と
幹部自身も認め、
もし去年
「望ましい」やり方で出された数字が出ていれば、
議論の行方と結論が、変わっていたかもしれない。。。
その「一連の事実関係」については、
「特に、重要であったとは、思わない。
だから、
当事者や府民やプレスや知事に対しても、
特に、報告する必要があるとは思わない」
ということだけは、
断言できるそうです。。。。。。
まったく、、、、呆れるほか、、、、ありません。。。。
国民の税金を預かって、
それを使って巨額の公共工事を行っている、
という自覚が、
あるんでしょうか??
橋下知事は、
知りません。
事務方から、報告されていませんので。。。
報告があったとしても、
こういった、難しい理系の話を、きちんと納得がいくまで理解しようとすれば、
30分、1時間くらいは、
時間が必要です。。
「大阪都」問題で忙しい知事には、
いまや、それだけの時間をかけて、「理解しようとする」時間は、、、ないようです。。。。
私の見る限り。。。
知事の目が
「大阪市」のほうにばかり向いている間に、
「府の内部」では、
「いまや、あしらいやすい」トップに、なってしまっていないか、、、、
バンキシャとしては、、、そこが、、、非常に、ひっかかります。。。。
コメント
長い目で見れば
ダムを完成させたとしても
大阪府民全体の利益にはならず
ダム建設のために移転した(する)地元の人達も例外なく
不利益を被る確立が高いということでしょうか・・・。
費用便益分析・・・。><;
投稿者: (・e・) 日時:2010年08月28日(土) at 18:50
治水事業は、将来的に目標にする規模(100年に一度など)の洪水を、ダムや河川改修という治水手法から、経済的な組み合わせを選択して、安全に流す事を実現させるもの。ダムだけの経済効果を議論する意味がよくわかりません。床上浸水で被害が激増する事を考えると、ダムは軽減したい浸水の一部を担っているに過ぎないはずです。再評価がそもそも何を評価しているのか?です。
投稿者: こてつ 日時:2010年09月05日(日) at 22:59
大阪府の対応ちょっとひどいね×× 橋本さんもそういうの
改革してる印象やけど維新会で忙しくてダムとかむつかしい問題おろそかにして役人の思うつぼってことでしょ××
投稿者: 一般市民S 日時:2010年09月18日(土) at 08:42