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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

橋下知事が「伊丹廃止」を言った日…

ここへきて、

またもや、注目を集めている「伊丹廃止?」問題。


賛否いろいろあると思うので

それは、議論すればよいと思います。。。。


思えば、橋下知事が、

初めて「伊丹廃止」に言及したとき、、、、、

私は、その場に、居合わせました。。。。。

今や、これだけの大きな「テーマ」になった発言。


その、最初の最初の「きっかけ」となった、発言です。。。。

時は、おととしの7月。

場所は、東京霞が関の「国交省」だったと

記憶しています。


「マスコミ非公開」の国交省幹部との会談を終えた

橋下知事が、部屋から出てきました。

その後、すぐに「空港」に向かい、

飛行機に乗る予定だった知事。

飛行機の時間があるため、

記者からの「質問」に応じる時間は、限られていました。


確か、1~2分しかない、と事前に知らされていた、、、、、と記憶しています。

というわけで、

その場に居合わせた報道陣の中で


「A社」のB記者が、

「代表」して、質問をすることに、決まりました。


各社(10社以上)の記者がいた為、

それぞれ、ばらばらに、質問をする時間が


物理的に、なかった為です。。。。。


というわけで、

「代表」のB記者と、橋下知事との「質疑応答のやりとり」を、


一言も、聞き逃すまいと、


我々は

集中していました。。。。。


そして、、、、、、

あの一言が、

本当に、「ぽろっ」と、、、、、


飛び出したのです。。。。。


「、、、、、、、、、、伊丹空港の廃止も含めて検討し、、、、、、、、、、」

知事特有の


「伊丹の廃止!」を

ことさらに強調するような言い方では決してなく、、、、、、

本当に、流れるコトバの中に、

「さらり」と紛れこんでいた

ヒトコトでした。。。。。


私は、びっくりしました!!


なぜって、、、、??

発信力のある政治家の口から

「伊丹廃止」などというアイデアを

およそ聞いたことが、なかったからです!!!

「えっ?? 今、〝伊丹廃止も検討〟と言ったよね?」


と、自問自答するかしないかのワズカの時間の間に、


秘書が

「では、このあと、飛行機の時間がありますので!」と


知事をその場から連れ去り、


我々、、、記者団だけが、、、、、

その場に、残されました。。。。。

そこには、

「伊丹廃止」というトンデモ発言が飛び出した後とは思えないほど、


〝平穏〟な空気が、流れていました。


私の見立てでは、


「伊丹廃止」発言が、あまりにもサラリと飛び出したがゆえに、


その発言を、完全に、「聞き逃している」記者も

結構いる。。。。。。

そんな「穏やかな空気」に感じました。

私は、

「大変だ! これは、絶対に大騒ぎになる!」と直感し、

すぐ、本社デスクに電話しました。

「は、、、、橋下が、、、、、、〝伊丹廃止〟と、、、、、言いました。。。。。」

ただそれだけの話でしたが、

やはり〝凄い話〟でもありました。。。。。


「橋下知事が〝伊丹廃止〟に言及」の一報は、


どの通信社、どの新聞社、どのテレビ、ラジオ、ネット情報よりも早く、


わが社の夕方の情報番組内で伝えられ、


そして、、、、、

それから24時間後には、、、、、、、

「日本中が知っている話」に、、、、、なっていたのです。。。。。。


取材対象の

ほとんど「つぶやき」にも似た

ちょっとした一言

をも

聞き漏らさない為、


最大限の神経を、発言には集中させる。。。。。

当たり前の「基本」を

いやというほど痛感させられた一日、、、、、、、、でした。。。。。


「伊丹廃止」が話題に上るたび、、、、、


今でも、、、、、あの夏の一日の情景が、

               頭をよぎります。。。。。


投稿者: 野村明大 日時: 2010年02月06日(土) |

アナウンサー