赤星選手・引退・・・改めて…
また、
改めて
寂しさが、湧き上がってきました。。。。
スポーツ選手の引退で
これほど、悲しい気持ちになった記憶が
ありません。。。。
ついこの間まで
大活躍していて、、、、、
あまりに突然だから、、、、、
でしょうか。
赤星選手が入団した頃の阪神は、、、、、
とんでもなく、弱かった時代、、、、でした。。。。
そんな阪神にあって、
なお
レギュラーを保障されているわけでもなかった
目立たぬ、一人の小柄な、新入団選手でした。。。
私は、
赤星選手が入団した当時の
「新人選手の入団記者会見」の
司会を、担当していました。。
巨人からのオファーを蹴って
阪神に自ら希望して入団してきた
「藤田太陽選手」らが
注目を集める中
赤星選手は、
まさに「ONE OF THEM」
でしか、ありませんでした。。。。
しかし、
会見のとき、
いきなり、強烈なインパクトを、残します。。。。
一人一人、
新人選手たちに「抱負」を聞いていったのですが、
なんと赤星選手は
「新庄選手の穴は、僕が埋めます!」と
宣言したのです!!
阪神の生え抜きスターから
電撃的に、メジャーリーガーへの転身を遂げた
花形プレーヤーの新庄選手が抜けて
ぽっかりあいた
「センター」のポジション。
ここを「埋める!」と、宣言したのです!!
それ以来、
私にとって赤星選手は、
どうにもこうにも、目が離せない存在となったのです。。。。
当時、
殆どの評論家は、
赤星選手のことを、
「レギュラーはおろか、一軍定着もムリだろう」と
論評していました。
特に注目もされていない新人選手でしたので、
練習前、練習後にも、
たっぷり、話を聞ける時間がありました。
元来が、
話をするのが上手で、説明がわかりやすい赤星選手。
その当時、
赤星選手から聞いた話を書き留めた
「取材ノート」を見ると、
今見直しても
「含蓄(がんちく)のある内容」が
ぎっしりと、毎日のように、書き込まれています。。
赤星選手が
一日一日、一試合一試合を、
「スタメンから落ちないように」
必死の思い、それだけの思いで
プレーしていた春先。
福岡遠征で、ひょんなことから、一緒に、屋台に行くことになりました。
赤星選手の口から
その時はじめて
「プロでやっていける自信」めいた言葉を
聞いた記憶があります。
そして、
我々が、
その屋台を後にしようと、席を立った瞬間、
のれんをくぐって入ってきたのが、、、、、
そう、
ミスタータイガース・掛布雅之さんでした。
掛布さんは、
赤星選手に、気がつきませんでした。
私は、
当時、掛布さんと、仕事でもご一緒させていただくことが多かったので
「掛布さん。
新人の、赤星選手ですよ。」と
私が紹介したくらいです。。。。。
今思い返すと、
信じられない会話ですね。。。。
掛布さんは、
それを聞いた瞬間、
ピンときて
(赤星選手の名前は、もちろんご存知だったからです。)
「おおぉっ。。。」と
気づき、
そして、
「掛布です」と手を差し出しました。
そして、
すぐに、その手を引っ込め、
「今は、握手するのは、やめとこう。
もうちょっと活躍して、一人前になったとき、
改めて、握手しよう」
とおっしゃったと、記憶しています。
その店の勘定は、結局、掛布さんにご馳走になりましたが、
今思い返しても、
あの福岡の夜が、
ついこの間のことのように、思い出されます。
あれが、
もう、8年半も前のこと。。。。。
その後の
赤星選手の活躍は、
もう、皆さんの知るところだと思います。
ただ、
一年目は、
本当に、わからなかった。
誰にも、わからなかった。
僕などは、もちろん、わかりませんでしたし、
赤星選手本人も、
きっと、半信半疑だったと思います。。。。
ただ、
一年目、
ヒットを重ねるたび
盗塁を重ねるたび
「本当に凄い選手なんだ」ということを
感じさせられ続けたことが
はっきり記憶に残っていますし、
私も勝手に感情移入して
本当に、
一打席一打席、
一球一球、
必死になって、
応援した思い出があります。
ですから、
新人王や盗塁王を、赤星選手が獲ったときは、
本当に嬉しかったです。
それから毎年、
コンスタントに活躍をする中で
名実ともに、
「スター選手」へと上り詰めていった
赤星選手。
彼の様子、行動を
毎日、横で見ていると、
本当に、いろいろなことを
教えられるような気が、していました。。。
野球だけでなく、
人生において大事なこと、仕事をする上で大事なこと、、、、
などです。
赤星選手を
何年も間近で取材できた「過去」は、
私の人生にとっても、
本当に、
貴重な一瞬一瞬だったと思います。
もちろん、今、
報道の仕事に携わる上でも
役に立っていることも、たくさん、ありますし。。。。
赤星選手を間近で取材した
記者やアナウンサーは、
みんなそれぞれに、
同じようなことを、感じているのではないでしょうか。。。。
伝説になるのが、
ちょっと早かったですが、、、、
きょう、
タイガースの歴史に
新たな伝説が、
完結して、刻まれた、、、、、わけですね。。。。。
コメント
感動しました。。
投稿者: 感動 日時:2009年12月09日(水) at 23:48