徒然なる「監督」王監督の巻3
14日からの続きであります。
どうぞ、あらかじめ、お目通しを!!
さて、福岡ドーム(当時)の長い廊下、、、、、
面識などもちろんない「世界の王」監督がむこうから、
私がこっちから、、、、、、
すれ違い「必至」の状況になった私。。。。。。
一歩一歩歩きながらも、
「どのようなタイミングで、どのように挨拶をいたせば、
最も失礼にならないであろうか??」
ということで、アタマの中は、いっぱいいっぱいであります!!
そうこう悩んでいる間にも、
王監督との距離は縮まってきます。。。。。。
あまり遠くからアタマを下げるのも、
逆に、何の面識もないのに、いらぬ不審を抱かれてしまいそうだし、、、、
その距離感、タイミングが、大変難しいなぁ、、、、などと
スケールの小さいことを考えながら、
距離はさらに縮まり、、、、、、
「よし! 今のタイミングで、足をとめて、一礼し、「こんにちは!!」と
元気良く、声を発しよう!!」
と思ったその瞬間!!
なんと、王監督のほうが一瞬はやく、
頭を下げられ、
「取材、お疲れ様です。」
といわれたのです!!
不覚にも、、、、失礼にも、、、、、
王監督に、先に挨拶の言葉を発しさせてしまった私は、
その場に直立不動で立ち止まり、
深々と礼をし、
「ありがとうございます。お疲れ様です。。。。。。」
と言うのが、精一杯でした。。。。。。
王監督は、小さくうなずかれ、
私が歩いてきた方向へ、去っていかれました。。。。。
「世界の王」といわれた国民的英雄が、
面識も無い、一人の駆け出しのアナウンサーに対して、
丁寧に挨拶をされる、、、、、
その姿に、私、本当に、本当に、、、、
感動し、
「ああいう人間に、私はなりたい!」と、強く思ったものです。。。。
もちろん、王監督のような偉大な実績を、
何かの分野で残せるわけでもないならば、
せめてあの、
「実るほど、、、頭を垂れる稲穂かな。。。。。。」
をまさに地で行く、あの「態様」を、
是非、人生の範としたい、、、、、、
と思ったものであります。。。。
それ以来、、、、
というわけで、
私、王監督を、尊敬の域をはるかに越えて、
「崇拝」しております。。。。
やはり、超一流の方は、
立ち居振る舞いも「超一流」でいらっしゃるのだということが、
よーくわかった出来事でありました。。。。。
(完)